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ビタミンA誘導体やレチノールがシミ・シワ・ニキビに効果的な理由

ビタミンA誘導体やレチノールがシミ・シワ・ニキビに効果的な理由

ビタミンA誘導体 レチノール

今回は、化粧水やクリームに含まれるビタミンA誘導体・レチノールをわかりやすく徹底解説!

通販やネットでは「ビタミンA誘導体・レチノールはエイジングケアに万能」なんて表現も目にするけれど、シミ、シワなどへの美肌効果は実際どうなのでしょうか?

ビタミンA誘導体・レチノールの効果や特徴について詳しく見ていきましょう!

コスメコンシェルジュ・コスメライター
トヅカ
トヅカ
Liruu編集部
日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュ

アトピー性皮膚炎のこの身を生かしていろいろ試しています。好きな動物はクマ。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
現役薬剤師として調剤薬局に勤務。過去には漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし漢方薬局でも勤務。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。

レチノールって何?

レチノールとは何か

編集部・トヅカ
エイジングケアのクリームを探してたら…資生堂のエリクシールやビーグレンのレチノールクリームが口コミで人気だと聞きました。そもそも、レチノールとはどんな成分なのでしょうか?

二宮先生
レチノールは、ビタミンAのこと。シワ改善の有効成分でありながら、お肌のシミやニキビにも働きかけてくれる成分です。

『(純粋)レチノール配合』という表記があれば、お肌のシワ改善効果が期待できます。薬用化粧品を探すときには、ぜひチェックしてみてください。

※レチノールは、酸性・酸素・光・熱に不安定な成分。レチノール化粧品を選ぶ際は、遮光性や空気が入らないといった何らかの工夫がなされた商品を選びましょう。

ビタミンA誘導体とは?レチノール(ビタミンA)との違い

ビタミンA誘導体 ビタミンAの違い

二宮先生
『ビタミンC』と『ビタミンC誘導体』のように、レチノール(ビタミンA)にも『ビタミンA誘導体』というものがあるんです。

ビタミンA誘導体とは、ビタミンA(レチノール)の構造を変えたもの。『ビタミンA誘導体』にすることでビタミンAの効果を強めたり、ビタミンAを貯留しやすくしています。

ビタミンA誘導体の成分には、いくつか種類があるので確認しておきましょう。

ビタミンA レチノール
ビタミンA誘導体 レチナール
レチノイン酸
(ex.トレチノイン、イソトレチノイン)
レチニルエステル
(ex.酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール)

トヅカ
レチノールだけ『ビタミンA』で、レチナールや酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールは『ビタミンA誘導体』なんですね…!

二宮先生
わかりにくいですよね(笑)しかし、成分の種類によって効果の強さも変わるので、ぜひチェックしてみてください。

効果が強いビタミンA、ビタミンA誘導体の種類は?

トヅカ
レチノール(ビタミンA)、ビタミンA誘導体の種類別の違いを教えてください!

効果の大きさが違う?ビタミンA誘導体、レチノール(ビタミンA)の成分比較!

効果 種類 有効
成分
化粧品
成分
塗り薬
トレチノイン
(ビタミンA誘導体)
× × 〇*
レチノール
(ビタミンA)
×
酢酸レチノール
(ビタミンA誘導体)
×
パルミチン酸レチノール
(ビタミンA誘導体)
×

*日本においては既製品は販売されておらず、医師の処方が必要です

二宮先生
このように、効果が強いのは『トレチノイン』という成分。レチノールの50~100倍もの効果があるといわれています。

トヅカ
それはすごい…!

二宮先生
ただし、現在トレチノインは日本では市販されていません。購入には、医師の診察が必要です。

トヅカ
なるほど。ドラッグストアなど市販で買うとなると、医薬部外品の有効成分である『レチノール』がよさそうですね。

効果が大きい『トレチノイン』はどこで手に入る?

米国ではFDA(食品医薬品局)から肌のシワ・シミ・ニキビの治療医薬品として認可されているなど、海外では積極的に利用されている印象な『トレチノイン』

日本で市販することは認められていないので、購入するには美容皮膚科に行く必要があります。一部の皮膚科では、トレチノインをオリジナルに調合したものが処方されています。

ビタミンA誘導体とレチノールの効果は?

トヅカ
レチノール(ビタミンA)、ビタミンA誘導体の美肌効果について詳しく教えてください。

二宮先生
ビタミンAとビタミンA誘導体は、お顔・目元のシワやたるみに加え、シミ、ニキビにも効果が期待できます 。

働き 効果
表皮ヒアルロン酸の増殖 シワ改善
真皮コラーゲンの分泌 たるみ改善
表皮ターンオーバーの促進 シミの排出
皮脂腺の働きを抑制 ニキビの抑制
真皮乳頭層における血管新生 傷やあれ肌の修復

トヅカ
シミやニキビにも働くなんて万能ですね!

二宮先生
有効成分として認められているのはシワ(乾燥・紫外線ダメージ・加齢などによる)に対する効果ですが、肌のターンオーバーを促進したり、皮脂腺の働きを抑制する働きもあるんです。

特に『トレチノイン』では大きな効果が期待できます。

トヅカ
でも、『トレチノイン』は市販では買えないんですよね…。

『レチノール』『酢酸レチノール』『パルミチン酸レチノール』などの成分でも、美肌効果は期待できますか?

二宮先生
『トレチノイン』に次いで効果が期待できるのが、医薬部外品の化粧水やクリームに含まれる『(純粋)レチノール』。

効果は劣りますが、そのほかの化粧品に配合される『〇〇レチノール』にも、上記の働きはありますよ。

副作用『レチノイド反応』とは?

二宮先生
ビタミンA誘導体やレチノールには、副作用として『レチノイド反応』が報告されています。

これは、塗布をし始めた時期皮膚の炎症やかゆみといった刺激が生じる反応のことです。

トヅカ
『レチノール』『ビタミンA誘導体』を含んだ市販の化粧品でも肌に起こりうる反応なんですか…?

二宮先生
起こる可能性は十分ありますが、市販の化粧品では比較的起こりにくいです。

皮膚科で処方されることがある『トレチノイン』の方が、お肌に副作用が起こる可能性は高まります。皮膚科でもらうときには、よく使い方と注意を聞きましょう。

『ビタミンA誘導体・ビタミンA』は、飲んでも肌に効く?

サプリ 飲む 女性

二宮先生
ビタミンA誘導体やビタミンA配合のサプリメント・医薬品はあるものの、あまりメジャーではありません。

トヅカ
飲む成分としてあまり使われていないのは、なぜですか?

二宮先生
ビタミンAは、妊娠を考えている女性や妊婦さんが過剰摂取すると胎児に奇形が起こる危険性(催奇形性)があります。

過剰摂取による危険性を考慮して、日本では販売されていないんです。

トヅカ
海外製品には、ビタミンA誘導体が配合されているサプリもあるようですね。

二宮先生
海外では、ニキビ用の飲み薬としてビタミンA誘導体(イソトレチノイン)が入った医薬品が販売されています。

海外製品は国産品と比べ含有量が多いこともあるので、過剰摂取にならないよう十分気をつけてくださいね

トヅカ
なるほど。基本的に、ビタミンA誘導体やレチノールは「お肌に塗る成分」と考えた方が良さそうですね。

食品でビタミンAを摂取するには?

トヅカ
レチノール(ビタミンA)を含む食品を摂ることによる肌や健康面でのメリットはありますか?

二宮先生
レチノール(ビタミンA)は、目や皮膚の健康に必要なビタミン。栄養状態が悪い途上国では、レチノール不足で目の健康を害する例も報告されています。

偏食でなく健康体なら問題ありませんが、お酒をよく飲む人はビタミンAが消耗されやすいので注意しましょう。

トヅカ
レチノールが多く含まれる食べ物はありますか?

二宮先生
食べ物だと鶏や豚のレバー、ヤツメウナギなどに多く含まれています。

ビタミンA関連成分のQ&A

はてな QA

トヅカ
最後に、レチノールやビタミンAに関連する成分について二宮先生に聞いていきます!

Q.「純粋レチノール」と「レチノール」の違いは?

二宮先生
商品パッケージに「純粋レチノール」または、「レチノール原液」などと書いてあると特別な印象を受けますが、これはただの「レチノール」のことです。

有効成分として認められているので、『酢酸レチノール』や『パルミチン酸レチノール』と比べると、より効果が期待できます

Q.『レチノール』『ビタミンA誘導体』は、エイジングケア向きの成分ですか?

二宮先生
しわやしみに働きかけてくれることから、レチノールやビタミンA誘導体配合の薬用クリーム、美容液は肌のエイジングサインがある人におすすめです。

とはいえ、保湿・美白効果が期待できるこれらは年齢問わず使用できる成分

皮脂腺の働きを抑制する働きがあるので、毛穴が開きがちな若い人の脂性肌にも効果が期待できますよ。

Q.レチノール以外に、ビタミンAのように働く成分はありますか?

二宮先生
ビタミンA誘導体やレチノールと同じような働きを持つ成分に、アダパレン(ディフェリン)があります。

これは、病院で処方されるニキビ用の塗り薬として使われています。海外のようにニキビにトレチノインを使わない日本では、アダパレンを使っています。

まとめ

エイジングケアだけでなく、美肌全般に効果的なレチノール(ビタミンA)。

スキンケアにレチノールやビタミンA誘導体化粧品を取り入れて、透明感溢れる美しいお肌をキープしましょう!

トヅカ
トヅカ
Liruu編集部
日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュ

アトピー性皮膚炎のこの身を生かしていろいろ試しています。好きな動物はクマ。
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