twitter Instagram
HOME「スキンケア」の記事一覧レチノールとビタミンA誘導体はシミ・シワ・ニキビに効果的?

レチノールとビタミンA誘導体はシミ・シワ・ニキビに効果的?

ビタミンA誘導体 レチノール

化粧水やクリームによく含まれるビタミンA誘導体やレチノール(ビタミンA)。

通販やネットでは「ビタミンA誘導体・レチノールはエイジングケアに万能」といった表現も目にしますが、シミ、シワなどへの美肌効果は実際どうなのでしょうか?

ビタミンA誘導体・レチノールの違いや効果、特徴について詳しく見ていきましょう!

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
薬剤師、漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし、調剤薬局や漢方薬局での勤務経験から、医薬品や漢方薬を詳しくわかりやすく解説。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。

レチノール(ビタミンA)とビタミンA誘導体って? 違いと効果

レチノールとは何か

エイジングケア系のクリームには、『レチノール』や『ビタミンA誘導体』が含まれていることが多いです。

そもそもレチノールとはビタミンAのこと。シワ改善の有効成分でありながら、お肌のシミやニキビにも働きかけてくれる成分です。

一方、ビタミンA誘導体とは、レチノール(ビタミンA)の構造を変えたもの。『ビタミンA誘導体』にすることでビタミンAの効果を強めたり、ビタミンAを貯留しやすくしています。

ビタミンA誘導体の成分には、いくつか種類があるので確認しておきましょう。

ビタミンA誘導体にはどんな種類がある?

ビタミンAとビタミンA誘導体の種類

・ビタミンAはレチノールだけ
・ビタミンA誘導体にはさまざまな種類がある

レチノール(ビタミンA)とビタミンA誘導体の効果は?

ビタミンA(レチノール)とビタミンA誘導体は、お顔・目元のシワやたるみだけでなく、シミ、ニキビにも効果が期待できます 。

効果
シワ改善
たるみ改善
シミの排出
ニキビの抑制
傷やあれ肌の修復

有効成分として認められているのはシワ(乾燥・紫外線ダメージ・加齢などによる)に対する効果ですが、肌のターンオーバーを促進したり、皮脂腺の働きを抑制する働きもあります。

レチノールやビタミンA誘導体配合の薬用美容液・クリームはエイジングケアにもよく使われますが、皮脂腺の働きを抑制する働きがあるので、毛穴が開きがちな若い人の脂性肌にも効果が期待できます。

効果が強いのはトレチノイン! 種類別効果の強さ

ビタミンA誘導体の種類と効果
レチノール(ビタミンA)、ビタミンA誘導体は成分の種類によって、強さが変わってきます。

効果が強いのはトレチノインというビタミンA誘導体の成分。レチノール(ビタミンA)の50~100倍もの効果があると言われており、米国ではFDA(食品医薬品局)から肌のシワ・シミ・ニキビの治療医薬品として認可されているなど、海外では積極的に利用されている印象です。

ただ、現在日本では塗布するトレチノインは市販されていません。購入する場合は美容皮膚科に行く必要があり、一部の皮膚科では、トレチノインをオリジナルに調合したものが処方されています。

ドラッグストアなど市販で買う場合は、医薬部外品の有効成分である『レチノール(ビタミンA)』が配合された化粧水やクリームがおすすめです。レチノールは、酸性・酸素・光・熱に不安定な成分。遮光性や空気が入らないといった何らかの工夫がなされた商品を選びましょう。

純粋レチノールとレチノール原液

・化粧品によっては、『純粋レチノール』、『レチノール原液』と表記されている
・純粋レチノールもレチノール原液も『レチノール』と同じ
・有効成分なので『酢酸レチノール』『パルミチン酸レチノール』より効果的

ビタミンA誘導体とレチノール配合化粧品における効果

スキンケア レチノール クリーム

レチノール配合化粧品の効果って?

レチノールが配合された化粧品の効果をまとめました。

働き 表皮ターンオーバーの促進 シミの排出、ニキビに
皮脂腺の働きを抑制 ニキビに
真皮コラーゲンの分泌 小じわやきめに
表皮ヒアルロン酸の増殖 小じわやきめに
真皮乳頭層における血管新生 傷やあれ肌の修復に

トレチノインや酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールといったビタミンA誘導体やレチノール(ビタミンA)には表皮ターンオーバーの促進、皮脂腺の働きを抑制、真皮コラーゲンの分泌、表皮ヒアルロン酸の増殖、真皮乳頭層における血管新生といったはたらきがあります。

その結果、レチノール配合化粧品はシミ、シワ、ニキビに効果があります。とくにその作用が強い『トレチノイン』が海外では医薬品として販売されています。

レチノール化粧品を使うなら何がおすすめ?

まずはクリームタイプや美容液タイプのものから始めるのが、普段のスキンケアにプラスできて使いやすいですよ!

肌に合うかどうか気になる方は、まずはトライアルセットなどを使うのがおすすめです。

ビーグレン
QuSomeレチノA

出典:公式サイト

トライアルセット内容 クレイウォッシュ(15g)、QuSomeローション(20mL)、Cセラム(5mL)、QuSomeレチノA(5g)、 QuSomeモイスチャーリッチクリーム(7g)
参考価格(税抜) トライアル1,800円
注目成分 レチノイン酸トコフェリル、パルミチン酸レチノール、レチノールプラス
おすすめポイント

・気になる箇所にピンポイントでケアできる
・不安的なレチノールを独自技術で安定化しているので使いやすい
・3種のレチノール配合でシワを効果的にケア

トレチノインとハイドロキノンを併用して美白効果も

ハイドロキノンとトレチノインレチノール単体では美白効果を出すことがほとんど期待できません。ただし、ハイドロキノンが配合されたクリームなどの美白効果のあるアイテムと合わせて使うと、美白効果がアップします!

肌の生え変わりが促進されることで、効果が見えるまでの期間が短くなるからです。

また、シミの部分では表皮が異常な状態になり、生え替わりがうまくいかなくなっている場合があります。その場合には美白アイテムのみを使用してもほとんど効果が見られませんが、ビタミンAを使用することで強制的に生え替わらせる事が出来る可能性があります。

ただし、レチノールでは効果がマイルドなので、本格的なシミではトレチノインなどが必要がケースが多いです。

副作用について

レチノール 化粧品 副作用

レチノール配合化粧品の副作用は大丈夫?

ビタミンA誘導体やレチノールには『レチノイド反応』という肌への刺激が報告されています。

トレチノインでは起こりやすく、レチノールや酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールでは頻繁ではありません。

敏感肌、乾燥肌などの人はレチノールの副作用が出やすいため、最初は1日おきに使用してみるなど使い方に気を付けましょう。レチノールの副作用は肌がだんだん慣れてくることにより、出なくなっていきます。

レチノイド反応の主な症状

レチノイドを肌に塗った時の皮膚刺激や皮膚の生え替わり作用が強く働き、皮膚が過敏に反応しておきる症状です。

主な症状としては、赤み、ほてり、かゆみ、皮むけなどがあげられます。

また、日本の皮膚科では処方箋では買えず、各々の皮膚科内で作られる薬『院内製剤』としてそれぞれの病院や診療所が作って販売しています。シワ、しみの改善で作っていただくときには、きちんと肌のへの刺激などの副作用や、使い方について詳しく伺うようにして下さい。

妊娠希望の方・妊娠中の方は摂りすぎないように!

レチノール(ビタミンA)は胎児にとっても大切な栄養素ですが、妊娠を希望する女性や妊娠中の女性がビタミンAを摂りすぎると胎児奇形、先天異常の可能性があります。

皮膚からも少量摂取されるので、念のため避けたほうが良いでしょう。

レチノール(ビタミンA)・ビタミンA誘導体は、飲んでも肌に効く?

サプリ 飲む 女性

ビタミンAのサプリメントはあまりメジャーではありません。なぜならビタミンAは脂溶性で体内に蓄積され、過剰摂取により健康被害がおこるからです。

過剰摂取による危険性を考慮して、日本では販売されていません。

ビタミンAの代わりに『ベータカロチン』が入っています。ベータカロチンは緑黄色野菜に多く含まれているものですね。体内でビタミンAが足りなくなると、ベータカロチンが必要な分だけ、ビタミンAに変わります。

海外では、ニキビ用の飲み薬としてビタミンA誘導体(イソトレチノイン)が入った医薬品が販売されています。海外製品は国産品と比べ含有量が多いこともあるので、過剰摂取にならないよう十分気をつけてください

レチノール(ビタミンA)を食品から摂取するには?

レチノール(ビタミンA)は、シミやシワの改善など以外にも目や皮膚の健康に必要なビタミン。鶏や豚のレバー、ヤツメウナギなどに多く含まれています。

栄養状態が悪い途上国では、レチノール不足で目の健康を害する例も報告されています。偏食でなく健康体なら問題ありませんが、お酒をよく飲む人はビタミンAが消耗されやすいので注意しましょう。

レチノールにまつわるQ&A

レチノールの効果や注意点がおわかりいただけたところで、いくつかの質問に答えていきましょう!

純粋レチノールってレチノールと同じですか?

そうです。レチノールと純粋レチノールは同じ成分です。

ただし酢酸レチノールやパルミチン酸レチノールは違いますので注意してください。

20代でエイジングケアの成分を使うのは早いですか?

レチノールは年齢を問わずに使用できます。エイジングケアに特化した商品が多く売られてますが、若い方の脂性肌にも期待できます!

レチノールのクリームと美容液を併用して使うと肌に負担になりますか?

基本的にはライン使いしても大丈夫です。

ただし、万が一副作用であるレチノイド反応が出た場合には、使用を中止して病院で相談してくださいね。

レチノールを使わない方がいい肌質ってありますか?

特にないかと思います。

ただ敏感肌の方は添加物にも目を通してみたほうがいいかもしれませんね。

まとめ

エイジングケアだけでなく、美肌全般に効果的なレチノール(ビタミンA)。効果や強さ、ポイントをおさらいしましょう。

レチノール・ビタミンA誘導体のおさらい

・レチノール・ビタミンA誘導体はシワやシミ、ニキビにアプローチ
・ビタミンAはレチノール、ビタミンA誘導体にはさまざまな種類がある
・効果の高いトレチノインの塗布薬は、日本では市販されていない
・ビタミンAのサプリは過剰摂取しない

スキンケアにレチノールやビタミンA誘導体化粧品を取り入れて、透明感溢れる美しいお肌をキープしてください!

文/編集部トヅカ

参照
・宇山侊男他.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成他『化粧品成分用語事典2012

・資生堂.有効成分レチノールによるしわを改善する効能効果の承認を日本で初めて取得
・厚生労働省.脂溶性ビタミン
・The New England Journal of Medicine.Restoration of Collagen Formation in Photodamaged Human Skin by Tretinoin (Retinoic Acid)
・Kafi Rほか.Improvement of Naturally Aged Skin With Vitamin A (Retinol)

関連するお悩み・症状

Categories

カテゴリー
ページ上部へ戻る