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セラミドって本当に効果あるの?おすすめな理由を薬剤師が徹底解説!

セラミド 効果

様々な化粧品に配合されている「セラミド」。肌のバリア機能を高める働きで注目されている保湿成分です。

今回はそんなセラミドについて、その働きやほかの保湿成分のとの差、「セラミド〇〇」「フィトステリル」など種類別の違いまで徹底解説!

多くの化粧品に配合されているセラミドについて、正しい知識を身につけて美肌を目指しましょう。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
薬剤師、漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし、調剤薬局や漢方薬局での勤務経験から、医薬品や漢方薬を詳しくわかりやすく解説。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。

セラミドとは?効果をさまざまな保湿成分と比較

セラミドとは

セラミドはヒアルロン酸コラーゲンなどと並ぶ保湿成分。どれも乾燥肌や敏感肌に良い成分としては共通しています。

二宮先生
荒れ肌、敏感肌、アトピー肌の方には、個人的にはセラミドや天然保湿因子がおすすめです。

【セラミドと他の保湿成分との違い】

働く場所 乾燥肌 荒れ・敏感肌 アトピー肌
セラミド 角質層
天然保湿因子
(NMF)
角質層
ヒアルロン酸 真皮層
コラーゲン 真皮層

セラミドは肌の天然保湿因子と同じ肌の表面(角質層)、ヒアルロン酸やコラーゲンは、肌の少し深い場所(真皮層)で特に大切な成分。

なかでもセラミドの大きな特徴は、「肌のバリア機能」向上に一役買ってくれること!これは、薬品業界でも注目されています。肌のバリア機能が高い状態だと、水分の蒸発や病原体、アレルゲンを防いでくれます。

逆にバリア機能の低下は、肌荒れの原因にもつながってしまいます。

セラミドの「バリア機能」を解説!

セラミドのラメラ構造

セラミドは、私たちの肌の角質層に存在する成分。『角質細胞』という細胞の隙間に規則正しく何層にも並んで存在していて、この構造は『ラメラ構造』と呼ばれています。

セラミド,保湿

わかりやすく、お肌の一番上の層(=角質層)はミルフィーユケーキをイメージしましょう。角質層(ミルフィーユ)は、硬く乾燥気味な細胞の角質細胞(パイ生地)と、セラミドのラメラ構造(クリーム)が層状に重なり合ってできています。

もし、ミルフィーユのクリームが少なければ、パイ生地はポロポロと剥がれてしまいます。角質細胞も一緒で、セラミドのラメラ構造がしっかりしていなければ、角質細胞をきちんと層状に保つことができません。

このラメラ機能が乱れたり、お肌のバリア機能が弱まることで、結果的に肌荒れの原因に。肌荒れ、アトピー肌の方は、このラメラ構造が乱れていることが分かっています。

薬剤師・二宮先生
セラミドのラメラ構造(クリーム)が、上質な角質層(ミルフィーユ)をキープする秘訣です。(※)

(※)セラミドの他にも、クリームとして働いている角質細胞間脂質としては脂肪酸コレステロールがあります。

セラミドがおすすめな症状は?

セラミドを取り入れるべき人とは

セラミドを使いたい症状

・乾燥肌
・荒れ肌
・敏感肌

・ゆらぎ肌
・アトピー

そもそもセラミドは、ヒアルロン酸コラーゲンなどと並ぶ保湿成分

薬剤師・二宮先生
上記のような症状を感じる方は、試してみる価値があると思います。

天然? ヒト型? セラミドの種類について

セラミドの種類

セラミドは、『ヒト型』『非ヒト型』『擬似』の大きく3つに分類できます。

分類 具体例
ヒト型
セラミド
天然
ヒト型
・セラミド○○(セラミド1、セラミドNPなど)
合成
ヒト型
非ヒト型
セラミド
天然
非ヒト型
セレブロシド
グルコシルセラミド
合成
非ヒト型
疑似
セラミド
・ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベへニル)など

種類によって期待できる働きが少し違い、化粧品においては、『ヒト型セラミド』がおすすめ

ヒト型セラミドは、もともと角質に存在するセラミドと同様の働きをしてくれます。なかでも『天然ヒト型セラミド』は、より肌のバリア機能に貢献すると考えられています。

擬似セラミドは、ヒト型と同様の働きをしてくれます。一方で、非ヒト型セラミドにバリア機能向上の機能はなく、保湿成分として働きます。

ヒト型セラミドを詳しく見る

【ヒト型セラミド】

【ヒト型セラミド一覧】

セラミド1(別名:セラミドEOS)
セラミド2(別名:セラミドNS)
セラミド3(別名:セラミドNP)
セラミド4(別名:セラミドEOH)
セラミド5(別名:セラミドAS)
セラミド6(別名:セラミドAP)
セラミド7(別名:セラミドAH)
セラミド8(別名:セラミドNH)
セラミド9(別名:セラミドEOP)
セラミド10(別名:セラミドNdS)
セラミド11(別名:セラミドAds)
セラミド12(別名: セラミドEOdS)

『ヒト型セラミド』は、天然でも合成でも変わらず、私たちが元から持っているセラミドと同様の働きをすると考えられています。

化粧品の全成分表示に『セラミド○○』と記載されていればヒト型セラミドです(○○は数字やアルファベット)。

なかでも天然ヒト型セラミドは、セラミド構造における足部分(素鎖)が長いのが特徴。

これにより、バリア機能を高めるという面で、最も注目されています。


注目の「天然ヒト型セラミド」を詳しく見る

天然ヒト型セラミド

植物由来の『天然ヒト型セラミド』は、セラミドの炭素鎖(足部分)が長く、より肌のバリア機能に貢献すると考えられています。

以前は合成のヒト型セラミドのみでしたが、近年、天然ヒト型セラミドが醤油粕やキノコ、和栗から摂れ、化粧品を中心に使用されるようになりました。サプリメント成分としても期待されています。


「非ヒト型セラミド」を詳しく見る

【非ヒト型セラミド】

化粧品における非ヒト型セラミドは、一般的な保湿として働きます。

バリア機能向上は期待できないので、「ラメラ構造」を狙うのであれば、ヒト型セラミドを使用したほうが良いでしょう。

蒟蒻や米、トウモロコシ由来の『グルコシルセラミド』や、馬の脊髄由来の『セレブロシド』が非ヒト型セラミドです。

非ヒト型のセラミドは、サプリメントで摂取するのが向いています。


「疑似セラミド」を詳しく見る

【疑似セラミド】

ヒト型セラミドと同様の働きを持つように研究開発された成分です。

具体的には、『ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベへニル)』や、花王キュレルシリーズなどに含まれている『 ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド』も疑似セラミドです。

注目の「アシルセラミド(ヒト型セラミド)」とは?

セラミド,保湿,スキンケア

二宮先生
肌バリア機能と最も関連があると言われていて、ぜひ注目してほしいのが『アシルセラミド』です。

アシルセラミドはヒト型セラミドの一種。具体的に、セラミド1、4、9、12あるいはセラミドEOS、EOH、EOP、EOdSは、アシルセラミドです。

アシルセラミドの一覧

セラミド1(セラミドEOS)
セラミド4(セラミドEOH)
セラミド9(セラミドEOP)
セラミド12(セラミドEOdS)

セラミド配合の商品にはどんなものがある?

セラミドと他保湿成分の比較

セラミド配合の化粧品

セラミドは、シャンプーやボディソープ、化粧水や美容液、メイクアップ化粧品など様々な商品に配合されています。

二宮先生
なかでも化粧品については、メーカー各社が色々な工夫・取り組みをしています。

富士フイルム ヒト型セラミドのナノ化
ポーラ セラミドを水中で安定配合させる技術
ジェヌイン 世界初の天然ヒト型セラミド
マンダム 女性ホルモンとセラミドの関係
サティス製薬 和栗由来の天然ヒト型セラミド

二宮先生
セラミドは、製剤化の工夫しないとカタマリになったり、溶けが悪くなってしまうんです。こういった各社の工夫に注目して商品を見るのもいいですね。

セラミド配合のサプリ

セラミドはサプリとして飲んでも、肌への潤いが期待できる成分です。例えば、非ヒト型の「グルコシルセラミド」は、機能性表示食品のサプリメントにもなっています。

サプリメントで摂取すると、必要に応じて体内でヒト型セラミドに変換されます。

効果的な選び方は? 副作用は? セラミドに関するQ&A

セラミドQ&A

セラミド配合アイテムの選び方やおすすめアイテムなど、気になるポイントをまとめました。

セラミド商品の効果的な選び方

二宮先生
ヒト型セラミドが多く含まれているものがいいと思います。

商品の全成分表示に『セラミド○○』という表示があるか確認し、これが多種類入っているかチェックしてみましょう。

セラミドの副作用

セラミドは一般的には刺激もなく、敏感肌の方でも使える成分です。

セラミドが入った商品で何か刺激を感じた場合は使用を中止すべきですが、セラミドが原因ではなく他の成分が原因である可能性の方が高いでしょう。

おすすめのセラミド配合化粧品

二宮先生
全身に使える商品ですとロート製薬の「セラケア」でしょうか。ドラッグストアや通販でも安価に購入できます。

『天然ヒト型セラミド』が配合されているのも注目ポイントですね。

天然ヒト型セラミドが配合されている商品は、ロート製薬の「セラケアシリーズ」や、HIROE STYLE LABの「CERAPLE」などです。

製剤化の工夫がされているポーラや、富士フィルムの商品も気になります。

個人的には、機能性表示食品のセラミドサプリメントも体調に合わせて飲んでいます。

まとめ

保湿成分としてはもちろん、お肌のバリア機能でも注目の成分『セラミド』。

乾燥が気になる方や敏感肌の方は、ぜひ普段のスキンケアに効果的に取り入れてみてくださいね!

文/編集部トヅカ

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学』 
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典』 
・鈴木敏幸.スキンケアと界面化学
・芋川玄爾.皮脂角質細胞間脂質の構造と機能
・富士フイルム.「ヒト型アシルセラミド」を世界最小(*1)20nmサイズで安定分散することに成功 角層への浸透性を従来比約6倍に向上させた「ヒト型ナノアシルセラミド」を開発
・日本医療研究開発機構.皮膚バリア形成に最も重要な脂質(アシルセラミド)の産生の分子機構の全容を解明
・化粧品成分オンライン.セラミドとは…種類・成分効果と毒性を解説
・富士フイルム.肌の保湿成分「ヒト型セラミド」の新機能を発見 肌のバリア機能を担う、角層細胞外壁のタンパク質産生を促進
・ポーラ.ポーラ化成工業が材料技術誌の「技術賞」を受賞
・株式会社ジュインヌ.天然ヒト型セラミド
・マンダム.30 歳代前後の女性の肌は性周期により変化し、高温期には一時的に劣化した状態に陥ることを発見
・株式会社サティス製薬.世界初、和栗から「植物ヒト型セラミド」の開発に成功

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