毛穴トラブル徹底対策!おすすめのケア方法や成分は?

陶器のようになめらかな、すべすべ肌は女性の憧れですよね。しかし毛穴の黒ずみ、頬の開いた毛穴など、毛穴トラブルで困っている人も多いのではないでしょうか?


あなたの毛穴は何タイプ?特徴と原因
白い角栓が詰まった毛穴
角栓とは皮脂と古い角質が混ざってできたものです。
毛穴の中にも角質がありますが、ターンオーバーの乱れなどにより、不要な角質が排出されずに毛穴に溜まってしまうことがあります。溜まった角質と皮脂腺から分泌される皮脂が混ざって、毛穴の中で固まってしまったものが角栓です。
角栓の特徴は、まるで木の年輪のように成長していくことです。
角質と皮脂が何層にも重なり合って徐々に毛穴を広げていきます。角栓をそのままにしておくと、毛穴の目立ちが悪化してしまうので早めのケアが重要ですね。
黒い角栓が詰まった毛穴
小鼻などにポツポツと黒く目立つ毛穴。これはもともとは白かった角栓が酸化によって黒くなってしまったものです。特に皮脂量の多いTゾーンにできやすく、肌の表面がざらざらとしてくることも黒い毛穴の特徴です。
また皮脂の酸化だけではなく、顔の黒いうぶ毛が角栓に取り込まれてしまうことも原因の1つと考えられています。
たるみ・開き毛穴
白い角栓や毛穴の黒ずみは、皮脂の分泌が盛んな年齢層(10代~20代後半)に多く見られますが、30代以降からは毛穴のたるみや開きも目立ち始めます。
たるみ毛穴の原因は、肌内部のコラーゲンやヒアルロン酸などの弾力成分の減少です。年齢とともに肌のハリが失われるため、毛穴自体もゆるみ縦に広がってしまうのです。
たるみ毛穴は、頬のあたりに出やすい特徴があります。
毛穴徹底対策!8つの戦略!
対策①温めて角栓を溶かす!
皮脂と角質が混ざりあった角栓は、温めることで溶けやすくなります。
・ホットタオル、ホットスチーマー
ホットタオルやホットスチーマーで肌をあたためると、硬くなってしまった角栓も溶かしやすくなります。しっかりとメイクを落としてから行うことがポイントです。
また入浴にも肌を温める効果があるので、毛穴の角栓が気になる人はシャワーだけではなく、ゆっくりと湯船につかることも毛穴トラブルの改善に繋がるでしょう。
・ホットクレンジング
お肌にジェルをなじませると発熱するタイプのクレンジングです。配合されているグリセリンと水分の反応熱を利用したアイテムですね。
肌を温めながらクレンジングすることで、ジェルが角栓を溶かし出しやすくします。またグリセリンは保湿効果も高い成分なので、洗い上りがしっとりしていることもホットクレンジングのメリットです。
・炭酸(血行促進)
ジェル状の炭酸パックやエアゾールタイプの炭酸洗顔なども、肌をあたためる効果が期待できます。炭酸には末梢血管を活性化する働きがあるため、冷え性の女性は炭酸系のスキンケアで血行促進をすることもおすすめです。
対策②炭やクレイで吸着!
広がった毛穴に汚れが詰まることも、黒ずみの原因になります。汚れをしっかり取り除きましょう。
・クレイ
カオリンやガスールなどのクレイ(泥)は、汚れを吸着する働きがあります。毛穴の黒ずみが気になる人は、クレイが配合された洗顔やクレンジングなどがおすすめです。クレイを水で溶かして使用する「泥パック」も汚れの吸着効果が高いですね。
・炭
炭には細かな穴がたくさん開いているため、その穴の中に汚れを取り込む性質があります。炭が配合された洗顔やクレンジングを使うことで、毛穴に詰まった汚れを取り除き、ツルツルの肌に洗い上げることができるでしょう。
対策③酵素洗顔も◎
角栓のもとになる古い角質を取り除く酵素洗顔も効果的です。
・酵素洗顔
酵素にはリパーゼとプロテアーゼという2種類があります。
リパーゼは脂肪分解酵素であり、皮脂を溶かす効果があります。またプロテアーゼはタンパク質分解酵素のため、古い角質をほぐす効果があります。
角栓は皮脂と角質が固まったものなので、2つの酵素が配合されている酵素洗顔が最適です。
酵素は水に触れると効果がなくなってしまうため、使う直前に水と混ぜるパウダータイプを選びましょう。また酵素洗顔は洗浄力も高いので、週に2~3回程度の使用がおすすめです。
対策④皮脂を抑える唯一の成分!?
角栓のもとになる過剰な皮脂を抑えることも大切です。皮脂分泌抑制効果のある成分が配合されたスキンケアがおすすめですね。
・ライスパワーエキスNo.6
毛穴に詰まった角栓は、過剰な皮脂分泌が原因の1つです。つまり角栓ができにくい肌にするためには、過剰な皮脂分泌を抑えることが重要。
ライスパワーNo.6は、「皮脂分泌抑制効果」を持つ有効成分として日本で初めて承認された成分です。
肌がテカりやすい人や、皮脂のべたつきが気になる人は、ライスパワーNo.6が配合されたスキンケアを使うことで、毛穴の目立ちも改善されるでしょう。
対策➄シートパックで角栓スポン!
即効性のあるケアとしてはシートパックも効果的ですが、使い方には注意が必要です。
・シートパック
粘着力のあるシートパックを鼻に貼って、剥がす力で角栓を引き抜く方法です。
とにかく今ある角栓をすぐに取り除きたい人には効果的ですが、剥がす際に肌に必要な角質も一緒に剥がれてしまうことがあります。また角栓を引き抜いた毛穴が開きっぱなしになってしまい、汚れが詰まりやすくなるリスクもあります。
毛穴用シートパックを使用した後は、化粧水などでしっかり保湿をしながら、毛穴を引きしめましょう。シートパックは、使いすぎると肌へのダメージが大きいため、週に1回程度の使用がおすすめです。
対策⑥肌引き締めで毛穴を小さく!
角栓を取り除いた後は、肌の引き締めケアが重要です。キュッと毛穴を引き締め角栓ができにくい状態に整えましょう。
・冷やす
冷たいタオルや冷水洗顔で、肌を冷やすことで毛穴を引き締めることができます。
しかしいくら毛穴を引き締めようとしても、角栓が詰まった状態では効果がありません。まずは角栓を取り除くケアを行ってから、引き締めケアを行いましょう。
・引き締め化粧品
スキンケアでも肌を引き締めることができます。
収れん化粧水などは、引き締め効果がある成分が配合されています。収れん化粧水をたっぷりしみ込ませたコットンで肌をパッティングすると、毛穴の引き締めに効果的ですね。また冷蔵庫で冷やして使用する化粧品もおすすめです。
対策⑦角栓を作らせない!ピーリングで対策を
毛穴の中に溜まった不要な角質をピーリングで取り除くことで、角栓を予防することができます。
・サリチル酸
角質を柔らかくする働きのあるサリチル酸が配合されたスキンケアがおすすめです。
角栓のもとは毛穴の中に溜まった不要な角質。サリチル酸が不要な角質を柔軟にし、角栓ができにくい肌状態に導きます。サリチル酸配合のふき取り化粧水などが使いやすいですね。
・ピーリング化粧品
不要な角質を取り除くピーリング商品には、ふき取り化粧水、ピーリングジェル・パック、スクラブ剤などがあります。サリチル酸以外にも、角質柔軟効果のあるAHAが配合されたアイテムもおすすめです。頑固な角栓が気になる人は、クリニックでのケミカルピーリングも効果的ですね。
対策⑧黒ずみ防止!抗酸化成分
毛穴の黒ずみは、皮脂の酸化が原因の1つ。角栓を取り除くケアと同時に、抗酸化成分でケアをすると黒ずみ対策に効果的です。
・ビタミンC・E
ビタミンCやビタミンEは、活性酸素を除去する抗酸化作用のある代表的な成分です。
一般的に化粧品には、ビタミンC誘導体やビタミンE誘導体の形で配合されています。ビタミンCは美白系の商品に多く配合されていますが、抗酸化作用も期待できるため、毛穴の黒ずみ対策にもおすすめです。
・その他の抗酸化成分
ビタミンC・E以外にも、ポリフェノールやフラーレンなども抗酸化作用のある成分です。
フラーレンとは60個の炭素原子で構成される機能性成分で、非常に高い抗酸化力を持っています。またポリフェノールは、茶エキスやブドウエキスなどの植物エキスとして化粧品に配合されているケースが多いですね。
要注意!毛穴を悪化させるNGケアって?
・角栓を爪やピンセットで押し出す
目立つ角栓はつい押し出して、取り除きたくなる人も多いのではないでしょうか?しかし無理やり角栓を押し出すのはNGケアです。
爪やピンセットで肌に強い刺激を与えると、毛穴周りが炎症を起こす可能性があります。炎症は痛みを伴うだけではなく、肌のシミの原因にもなります。キレイな肌をキープしたい人は、無理やり角栓を押し出すのは避けましょう。
・スクラブで強くこする
毛穴まわりのざらつきが気になるからといって、スクラブでゴシゴシ肌をこすることもNGです。
必要以上に肌の角質を取ってしまい、炎症や肌のバリア機能低下を引き起こします。バリア機能が低下した肌は乾燥し、ターンオーバーも乱れがち。過剰な角質が溜まりやすくなることもあります。スクラブでケアをする際には力を入れすぎず、また週に2~3回程度の使用を守りましょう。
毛穴改善・対策にまつわるQ&A
毛穴悩みの改善方法について解説をしてきましたが、最後に「こんな時どうするの?」「これって本当?」といった毛穴トラブルに対するさまざまな疑問を二宮先生に相談してみましょう。
何毛穴かはっきりわからない…皮膚科に行ってもいい?
毛穴パックって本当に悪いの?
抗菌・殺菌成分は効果ない?
このようにニキビを伴う毛穴には、抗菌・殺菌成分が配合された商品も効果的ですね
お化粧をしている時間が長いと毛穴トラブルが起きる?
見た目は気にならないけどなんとなくザラザラします…これは何が原因?
ケミカルピーリングとスクラブ、毛穴に対して効果は違う?
毛穴悩みで飲み薬が処方されることってある?
まとめ
毛穴トラブルにはさまざまな原因があり、毛穴のタイプによって改善方法も異なります。まずは自分の毛穴のタイプをしっかりと見極めることが大切ですね。毛穴ケアは、やり方を間違えると悪化してしまうこともあります。なかなか改善しない時や、自分の毛穴タイプがわかりにくい時は、美容皮膚科に相談することも1つの方法です。
ぜひ正しい毛穴ケアの知識を身につけて、陶器のような素肌を一緒に目指しましょう!