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ミツロウ

別名 オウロウ、ビースワックス、ベースワックス、イエローワックス
配合目的 マスキング剤、乳化安定剤、粘度調整剤、皮膚コンディショニング剤、油剤

ミツロウとは

ミツロウは、ミツバチが巣を作る時に、お腹の蝋腺という場所から出される天然のロウ成分です。

食品添加物にも使用できる成分ですので、口の中に入っても安全なため、自然派化粧品を中心に多く使用されています。

ミツロウの効果・働き

リップクリームやファンデーション、クリーム、アイシャドウなどに適度な『ねばり』、『柔らかさ』といった、テクスチャーの調整に使われる成分です。

また保湿効果も持ち合わせます。

ミツロウを含む製品

ミツロウは安全な天然物です。口に入れても安全なため、リップクリームや口紅を中心に、化粧品の多くに含まれています。
また、その安全性から子供用のクレヨンにも使用されることがあります。

医療用の軟膏やクリームにも添加物として使用されていますし、カプセルや顆粒といった飲み薬の添加物にも使用されます(サラシミツロウは日本薬局方に1886年から収載)。

食品添加物として、ガムのベースや、柑橘類の鮮度を保つためのコーティング、お菓子の艶出しにも使用されます。

空気に触れて酸化するのを防ぐ働きがあるため、食品のみならず、古代エジプトにおけるミイラの保存にも使われていました。

ミツロウの豆知識

ミツバチが巣を作る時は、口の中に含まれる花粉などをこのロウと混ぜて作ります。
ですから、季節や土地によっても含まれる花粉など不純物が異なります。

それを精製したものを『ミツロウ』といい、さらにそのミツロウを漂泊したものを『サラシミツロウ』といいます。

ミツロウは別名はオウロウ、ビースワックス、ベースワックス、イエローワックスなどといい、サラシミツロウの別名は白蝋、ホワイトワックスなどです。

ミツロウの主な成分はパルミチン酸ミリシルという成分で、サトウキビのロウや、パームのロウと同じ成分です。
精製されたものは無臭ですが、精製されていないとはちみつのような香りがします。

常温では固体で、60~67度で溶けますが、精製していない、花粉などの不純物が多く含まれている方が溶ける温度は低めです。

まれに香りの豊かなミツロウがいい、との説明がありますが、そのようなミツロウを使用する時はアレルギーに気を付けるようにしましょう。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・マイラン製薬株式会社.医薬品インタビューフォーム サラシミツロウ「ホエイ」

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