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ハイドロキノン

ハイドロキノン

配合目的 安定化剤、還元剤、酸化防止剤、その他
対応するお悩み 美白、日焼け

ハイドロキノンは多くの病院でシミ治療に用いられています。また、市販の美容クリームに含まれることもあります。代表的な美白成分で、本格的にシミ治療を始めたい方におすすめされる成分です。やや刺激があるのでドラッグストアで売っている美白化粧水などにはまず含まれていません。
 
ハイドロキノンにはシミを作る酵素『チロシナーゼ』を邪魔する働きや、シミを作る工場『メラノサイト』を壊す働きがあります。ニキビ跡の黒ずみや、肝斑、傷痕、掻き壊したあとのシミなど、茶・赤を中心としたシミを中心に用いられます。お顔全体に塗るのではなく、ピンポイントでシミの箇所に塗るものです。(青・紫の母斑、真っ赤な血管腫、老人斑、ほくろなど、場合によってレーザーが優先される場合もあります。)美容皮膚科では、製薬メーカーなどの作っている医療機関専用のハイドロキノンクリームや、美容皮膚科で独自に調合しているハイドロキノンクリームを購入することができます。値段も数千円程度です。たいていの場合、濃さは4~10%程度に調整されていて、肌の弱さや塗布部分に合わせて濃さを医師が選びます。また、ハイドロキノンの軟膏に、さらにターンオーバーを促進させてシミの角質を垢にして、はやく剥がすための『トレチノイン』を配合したり、ハイドロキノンの刺激による炎症後の色素沈着を防止するための『ビタミンC(アスコルビン酸)』が含まれている事があります。ハイドロキノンは決して飲んだり、点滴したりする成分ではありません。

使用方法は、朝晩2回、もしくは、睡眠前にシミの箇所のみに薄く塗布します。美容皮膚科などで週に一回、もしくは月に一回塗布をするようなものではなく、連日使用します。使用を開始するにあたっては、皮膚が敏感な方は脇の近くなどでパッチテストをして、ひどく肌が荒れてしまわないか様子を見る必要があります。早い方ですと1か月程度でシミが薄くなるのを感じられます。(ハイドロキノンは『皮膚感作性』という遅延型の過敏反応が起こることが言われています。健康で丈夫な肌の方でもほとんどの方が赤み、かゆみ、刺激感、皮膚の乾燥などを感じますので、中止すべき皮膚炎なのか継続していいのか、判断が難しいこともありますので医師と相談しながらシミ治療を進めていくことが大切です。)

効果に関しては、トレチノインも含有された海外のクリームにおいて、『中程度から重度の肝斑患者に用い、66%の患者が4週間で中程度から高度に効果を感じ、ほとんど目立たなくなった、もしくはなくなった。77%の患者が8週間の処置でほとんど目立たなくなった、もしくはなくなった、』と報告があります。皮膚炎がかなりの確率で起こるので、途中でリタイヤする方も多いのですが、できたら最低でも4週間、できたら8週間は使用を続けるとシミへの効果を感じられます。効果は可逆的なので、一度の塗布で効果が一生続くわけではありません。紫外線や肌荒れ、炎症など、皮膚がシミを作る原因にさらされている限り、健常人ではシミは際限なく作られ続けます。ですので、ハイドロキノンは継続して使用することが大切です。

使用上の注意は、塗布部分の紫外線対策を行うことです。ハイドロキノンの使用中でもお化粧は可能ですので、日焼け止めやマスク、絆創膏などで強い紫外線を防いでください。(本来メラニンができるということは、紫外線による遺伝子の損傷を防いでくれているのです。) また、口・目の周りをさけ、そして傷口にも塗布しないように気を付けましょう。

そして品質上の注意としては『変色』があります。変色はハイドロキノンの含有量が低下したサインなのですが、少々の含有量低下でも大きく変色するので、変色したからすぐに捨てないといけないわけではありません。化学的に、p-キノン(黄色)と、キンヒドロン(黒緑色)という物質が、保管状態が下がると生じます。冷蔵庫などの冷暗所で保管するようにし、温かい洗面所やバスルームに置きっぱなしにしないよう心がけます。
また、空気にもなるべく触れない方がいいので、一般的な円柱型の軟膏ツボよりはチューブ型の方が空気と触れる面積が小さく理想的です。

現在、変色しにくいセタルコニウムクロリドという物質とハイドロキノンのあ合わさった錯体があり、メーカーが変質防止に注力しています。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
現役薬剤師として調剤薬局に勤務。過去には漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし漢方薬局でも勤務。現在は化粧品成分検定1級合格を活かし、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。
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