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α-リポ酸

別名 チオクト酸
配合目的 酸化防止剤、その他

α-リポ酸とは

肥満やダイエットをうたう健康食品中にしばしば含有されている成分です。
別名『チオクト酸』とも言われ、医療用医薬品としても用いられています。

抗酸化作用を持つことから、シミやしわへの研究が進んでいます。

厚生労働省は、動物実験や試験管レベルでは肥満、体重減少、エネルギー消費増大への影響などに効果を認めながらも、ヒトにおいては、まだ不明確としています。

α-リポ酸の効果・働き

α-リポ酸は、ミトコンドリア(身体の電池、エネルギーを大量に作り出す場所)中において、クエン酸回路というスタミナ、エネルギーを作り出すサイクルにてコエンザイムQ10と一緒に働きます。

具体的には酸化的脱炭酸反応の『補酵素』として働き、エネルギーのもととなるアセチルCoAを生成するのを手伝い、サイクルの代謝活性を亢進します。

α-リポ酸を含む製品

医療用医薬品としては、『チオクト酸の需要が増大した際の補給(激しい肉体疲労時)、Leigh症候群(亜急性壊死性脳脊髄症)、中毒性(ストレプトマイシン、カナマイシン)及び騒音性(職業性)の内耳性難聴』に用いられます。

Ⅱ型糖尿病において効果があったと報告もされていますが、その量は1日に600~1800mgも内服しており、これは市場のサプリメント服用量の3~9倍ほどです。
これを模倣してか、サプリメントでもメーカーの摂取目安量を守らずに高容量で使用される方がいます。

しかし、重大な副作用である低血糖を引き起こすことも考えられますので、厚労省は摂取量を守るように呼びかけています。
遺伝的素因がある方はα-リポ酸の内服でIAS(インスリン自己免疫症候群)が発症すると考えられており、また、この報告は欧米人よりも東アジア人、とりわけ日本人に多く報告されているので注意したいところです。

具体的には、冷や汗、手足の震えなどが現れます。この症状が出た場合は直ちに病院へ行きましょう。
家族歴に糖尿病がある方もまた、α-リポ酸の摂取には気を付けましょう。

また、アメリカではナテグリニドという血糖降下薬との併用で血糖値が過剰に低下する可能性を示唆していますので、糖尿病のお薬をすでに使用中の方も使用には気を付けた方が良いでしょう。

低血糖のリスク、メーカー信頼性さえクリアできれば、なかなか将来的に興味深いサプリメントと言えそうです。

α-リポ酸の豆知識

もともと医薬品として取り扱われていた成分ですが、食薬区分という厚生労働省の定めた薬品と食品扱いがあいまいな成分を取り決めた分類にて、食品としても取り扱えることになりました。

α-リポ酸自体は、化学的に新しく合成された新規化合物などではなく、私たちの身体の中に既存する成分です。1952年に構造決定されました。

ビタミン様物質(ビタミンとは違います)として、牛・豚の肝臓・心臓・腎臓、ほうれん草、トマト、ブロッコリーなどの食品からも摂取できます。

医療用医薬品で用いる場合、注射剤で1日10~25mg、飲むサプリメントではおおむね上限を1日200mgとしています。

しかし、厚生労働省は「チオクト酸として1日量5mgまで、チオクト酸アミドとして1日量15mgまでで服用が長期間にわたらない場合安全」としており、一般消費者としては服用量が悩ましくなっています。

医療機関では皮下注、筋注、静注で投与します。サプリメントとしては日に2~3回ほど、分けて飲みます。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
薬剤師、漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし、調剤薬局や漢方薬局での勤務経験から、医薬品や漢方薬を詳しくわかりやすく解説。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。
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