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DHEA

別名 デヒドロエピアンドロステロン、7-ケトDHEAアセテート
配合目的 その他

DHEAとは

DHEA(別名、デヒドロエピアンドロステロン、7-ケトDHEAアセテート)とはテストステロンやジヒドロテストステロンと同じ、天然の男性ホルモンで、人間やその他の霊長類などの体内で自然に分泌されているステロイドホルモンです。1934年に発見されました。
体内において、多くは硫黄で抱合されたDHEA-sとして存在しています。

DHEAは、男性、女性共に『副腎』と言う腎臓のすぐ上にある、ソラマメのような大きさ・形の臓器から分泌されています。また、少量ならば腸や脳からも分泌されます。
胎児のころからこのDHEAは生産され、男女とも20~30歳の間でピークに達し、その後は年に5%程度の割合で減少、70歳までには無視できるレベルにも減少すると言われています。
年齢と共に減少するので、老化の主役かと思うかもしれませんが、それはまだはっきりしていません。

DHEAの効果と働き

男性ホルモンとしての働きに期待されているほか、免疫系統や循環器、中枢神経系や骨代謝、脂質代謝、運動機能、アンチエイジングなど、様々な可能性を期待されていますが、服用しても何も変化が見れられなかったとする研究もあります。

このDHEAはそれ自体は弱い男性ホルモンとして働きますが、DHEAはその後、男性ホルモンのテストステロンになったり、女性ホルモンのエストラジオールなどに変換される『前駆物質』です。その働きから男女の不妊治療に注目されています。

研究段階の働き

また、最近では生殖器以外のところで、ストレスや鬱、不眠を客観的に調べる指標としても期待されています。
今までは問診が中心で主観的な話から個々人で比較しにくいものとされてきたのですが、血液検査からDHEAなどのホルモン量を調べることで数値化ができ、より適切に投薬やアドバイスができる可能性があります。

DHEAを含む製品

現在日本においては医薬品とみなされサプリメントや健康食品の中に入れることはできません。
医師の判断のもと、海外のDHEAのサプリメントを治療として販売している自由診療のクリニックはあります。
アメリカでは1997年からFDAに食品成分としてDHEAが認可され、また最近では更年期障害の膣炎に用いる外用剤としてイントラローサと言う医薬品が認可しました。

アメリカでサプリメントを購入する際、メーカーの選択が大切です。
ランダムに16製品を抽出して含有量を検査したところ、表示されている量の95~105%の範囲内に収まる商品は、わずか6製品で、そして全くDHEAを含まない商品や表示量の150%をも含む商品があった、という調査結果が発表されています。
個人輸入が流行っていますが、信頼のできる製造メーカーを選択する事は欠かせません。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・小山 文彦他.労働者の抑うつ,疲労,睡眠の状況とHPA系内分泌動態の検討
・DailyMed.INTRAROSA
・Harvard Health Publishing HARVARD MEDICAL SCHOOL.DHEA and health: More questions than answers

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