ビタミンC誘導体配合クリームでしわ・シミケア!おすすめ10選
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配合目的 | その他 |
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『酒さ』とよばれる肌の赤味、赤ら顔に、このメトロニダゾールという成分が、主に外国の処方箋医薬品の塗り薬として使われています。日本ではまだ保険がきかないので、自費で、一部の皮膚科から購入することができます。
メトロニダゾールは、日本ではもっぱら飲み薬として使う方が有名で、膣トリコモナスや、抗生物質が原因で起こる腸炎、腹膜炎、ピロリ菌の除菌などに使われます。
保険の効く塗り薬としての商品もあることはありますが、『がん病巣部から悪臭がする場合』にしか処方はされませんし、保険適応になったのも2010年と比較的日本での歴史は浅いです。
それより以前は病院の薬剤部で、手作りのメトロニダゾールゲルが院内製剤として作られて使用されていました。今後は保険適応になるかもしれませんが、今現在日本では酒さには保険がきかず、自費で購入することになります。
アメリカの食品医薬品局(FDA)という日本の厚生労働省にあたる機関では、酒さに0.75~1%メトロニダゾールゲルを使うことが承認されています。
『メトロゲル』という商品名で1988年から発売されていて、酒さの患者さんに1日1回の塗布を10週間続けたところ37%に有効だったという結果があります。無色透明、無臭のゲルでジェネリック医薬品も販売されていますし、クリームやローション、ゲルといったテクスチャーも豊富に選べます。
酒さにメトロニダゾールゲルが効くメカニズムまだはっきりとは分かっていませんが、メトロニダゾールの菌を殺す働きではなく、メトロニダゾールの抗炎症作用や、白血球の働きの改善といった免疫系の改善ではないか、と考えられています。
他にアメリカの食品医薬品局(FDA)では飲み薬の抗生物質、アゼライン酸のゲル、ブリモニジンのゲルが承認されています。
さらに最近では『NADH』という成分を酒さの部分に塗ることが有効、と発表されました。
日本では、酒さのこれらの治療薬は保険がきかず、保険の効く薬は硫黄のローションや炎症止めの塗り薬、ビタミン剤などしかありません。
もしくは酒さをニキビと診断して抗生物質の飲み薬やニキビ様の塗り薬を出してくれることがありますが、酒さ治療に関しては日本は少し遅れ気味です。
アゼライン酸の塗り薬しかり、ブリモニジンの塗り薬しかり、試してみたい方は自費で病院から購入することになりますが、全ての皮膚科で購入できるわけではありませんので、あらかじめホームページなどでお薬の取り扱いがあるか調べておく必要があります。
赤ら顔用の化粧品というものも販売されていますが、そういった商品をためすよりも、まずはこういった海外の医薬品から試した方が酒さの炎症、隆起を抑える近道です。医薬品には副作用もあり、抗生物質による光線過敏症や下痢、外用薬による皮膚刺激が出る方がいますので、個人輸入は避け、自由診療を行っている皮膚科の先生と相談しながら治療していきましょう。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・MSDマニュアルプロフェッショナル版.酒さ
・独立行政法人医薬品医療機器総合機構.メトロニダゾールゲル0.75%に関する緒言