桃核承気湯

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)は血流が悪く、便秘がちな方の肥満症に使用します。防風通聖散や大柴胡湯ほどはメジャーではありませんが、全身の血流を良くして代謝を改善し、また、便通も良くして体重を落とします。

便秘が無い方には用いません。下剤としてもやや強めの漢方薬なので、下痢をするようでしたら量を減らして飲むようにします。普段から頭痛やのぼせがあり、赤ら顔気味で、唇や下の色も赤ではなく紫がかった方に向いています。

漢方のダイエット薬はものによって下剤が多く含まれていたり、また、成分が合わずに肝臓を壊してしまうこともありますので、心配な方は医師と相談しながら継続しましょう。

参照
・髙山宏世.『腹証図解 漢方常用処方解説』