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ミコナゾール

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ミコナゾールとは

ミコナゾールは頭皮の湿疹や足の水虫、カンジダ、いんきんたむしなどに使われる抗真菌薬です。
ドラッグストアで買える市販薬としても、病院からの処方箋薬としても販売されている成分です。

近年は、頭皮の痒みが酷い方のシャンプー成分として注目されています。

ミコナゾールの効果・働き

夏になると頭皮が無性に痒くなったり、フケが増える方が増えますが、一つの原因が『マラセチアフルフル』というカビの一種による『脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)』だと考えられています。
このマラセチア菌が脂肪を分解するリパーゼを分泌し、私たちの頭皮やおでこなどにある皮脂を分解し、オレイン酸などを作り、それが皮膚の炎症を引き起こすと考えられています。

このマラセチアフルフルに一番よく効くとされている抗真菌薬は『ケトコナゾール』です。
しかし、このケトコナゾールは処方箋でしか買うことのできない成分です。

そこで、マラセチアフルフルに対してケトコナゾールの次に有効と考えられている成分が『ミコナゾール』が市販のシャンプーやお薬、石けんに使用されています。

脂漏性湿疹

脂漏性湿疹は、頭皮だけでなく小鼻や頬、おでこや眉、腋や首など、身体の脂が出やすい部分で起こります。
女性よりも男性、冬場よりも夏場になりやすい傾向があります。

医療用のミコナゾールは頭皮はもちろん、お顔の脂っぽい部分で起こる湿疹(癜風)にも使うことができます。

毛包炎

一見するとニキビのように見えるマラセチア毛包炎にも使用されます。

マラセチアフルフルはニキビの様に赤くポツポツした湿疹(毛包炎)を背中や胸のあたりに生じさせることがあります。
通常のニキビ治療では改善しない場合、マラセチアフルフルによる毛包炎の可能性もあります。

ミコナゾールが配合された薬用石けんはこのような毛包炎がある方や、脂漏性湿疹がある方におすすめされます。

ミコナゾールを含む製品

医薬部外品のシャンプー・リンス・石けんのほか、水虫・いんきん・たむし・カンジダ用の軟膏・クリーム・液剤などに含まれます。

頭皮の湿疹用には、現在は市販薬の塗布剤は販売されていません。
医薬部外品のシャンプーやリンスにはミコナゾールが含有されたものがあります。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・持田製薬株式会社.医薬品インタビューフォーム フロリード®︎
・大正製薬株式会社.ダマリンS

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