twitter Instagram
HOME「スキンケア」の記事一覧皮膚科医に聞くマスクによる肌荒れの原因・対処法

皮膚科医に聞くマスクによる肌荒れの原因・対処法

毎日マスクをしていたら、ニキビや赤み、かゆみが……!!
マスクの肌荒れに悩む方は少なくありません。

今回は、ゆうスキンクリニックの森しほ先生に原因と対策を伺いました。

自宅でもできるケア方法、病院に行った方が良いケースなどを見ていきましょう。

監修者
皮膚科医・森しほ
皮膚科医・森しほ
国立大学医学部卒業。都内大学附属病院勤務を経て、上桜会 ゆうスキンクリニックへ。

マスクによる肌荒れ、原因は素材?汗?

マスク女性

マスクの素材にはさまざまな種類がありますが機能も一長一短。

その人の体質や肌状態によって適性があるので、合わないとアレルギーが出たり、かぶれて肌荒れをおこすことも……。

肌状態や目的で自分に合うものを選ぶことが大切です。

マスクの素材 メリット デメリット
不織布 使い捨てのため、衛生面で優れている  摩擦による刺激はやや強め。呼気や汗によって蒸れやすい
ポリウレタン 商品によっては通気性の良さをウリにしたものも多い  肌への刺激が強め。アレルギーがでる場合も
コットン(綿) 肌触りがやさしく、保湿性に優れている
通気性は高い方だが、汗をかくと蒸れてしまう
シルク  同じく肌にやさしく刺激が控えめで、コットンよりも蒸れにくい  コストが高め

※感染症対策の観点ではありません

森先生によると、マスクによる肌荒れでクリニックを受診するのは若い女性が多いそうです。

大人の女性は肌が乾燥しやすいことに加えて、「肌が荒れてもマスクをつける必要があり、悪化してしまうのでは」とのこと。

肌荒れが長引くようなら我慢せずに早めに受診しましょう!

汗や湿気、摩擦もマスク肌荒れを起こす原因

マスクの摩擦や蒸れによって肌荒れを起こしてしまうことも。

「マスクは保湿ができるのでは?」と思う人も多いかもしれませんが、呼気や汗で蒸れると、湯船に長時間使ったときのように肌がふやけてしまいます

肌が敏感になって摩擦による刺激を受けやすくなり、その後の乾燥ダメージも高まってしまうのです。

マスクでの肌荒れを対策するおすすめの方法6選

マスクによる肌荒れをセルフケアするおすすめの方法について、森先生にお伺いしました!

マスク荒れのケア方法6選

①クリームなどで保湿
②マスクの下にも日焼け止めクリームを塗る
③マスクの内側に汗が溜まらないようにする
④耳の裏の荒れ防止には補助グッズを
⑤ビタミンサプリで肌のバリア機能をサポート
⑥赤みや痒みが出たら冷やす

詳しい解説を見る

①クリームなどでしっかりと保湿する

乾燥や摩擦によるダメージを防ぐために、ワセリンなどの保護クリームでしっかりと肌を保湿してあげましょう。

普段使い慣れた化粧水やクリームはもちろん、以下の保湿成分がおすすめです。

ワセリン

乾燥防止はもちろん、摩擦による刺激からも肌を保護してくれます。

手軽に入手できて余計な成分が入っていない、白色ワセリンがおすすめ。

ヘパリン類似物質

処方箋医薬品のヒルドイドで有名になった、今話題の保湿成分です。

ヘパリン類似物質を配合したスキンケアコスメは市販薬でもさまざまなものが発売されています。

②マスクの下にも日焼け止めクリームを塗る

一般的なマスクは、紫外線を通してしまいます。

紫外線によって肌がダメージ受けてしまうので、日焼け止めクリームで紫外線対策をしましょう。

③マスクの内側に汗が溜まらないようにする

汗をかいている場合は、こまめに拭き取りましょう。

マスクの内側に当て布として清潔なコットンやガーゼを使用し、湿ったり汚れたりしたら交換するのもおすすめです。

④耳の裏の荒れ防止には補助グッズを

 

マスクのゴムがかかる耳の裏は、擦れによって肌荒れが起きやすい部位です。

長時間マスクをつける場合は、マスクのゴムに挟むクッションや、ゴムを後頭部で留めるクリップなどの補助グッズを使うと良いでしょう。

⑤ビタミンサプリで肌のバリア機能をサポート

ビタミン サプリメント

ビタミンは皮膚や粘膜を保護したり、コラーゲンやアミノ酸など肌の保湿をサポートする成分を補強してくれる働きがあります。

肌のバリア機能をサポートするために、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどのサプリメントを取り入れてみましょう。ビタミンA・ビタミンEも効果的ではありますが、過剰摂取すると体内に溜まってしまうので必ず摂取量を守ってください。

どれか1つを選ぶならビタミンCを!

森先生が特におすすめするのは、ビタミンCサプリ。ビタミンCは免疫も高めてくれます。

ビタミンC関連のスキンケアコスメも多いので、内側と外側の双方からケアするのも有効です。

⑦赤みや痒みが出たら冷やす

赤みや痒みは、皮膚が炎症を起こしている状態。

保冷剤などで肌を冷やすことで、落ち着きやすくなります。症状がひかなければ、クリニックを受診してください。

マスクの肌荒れにはNG!やっていはいけないセルフケア4選

反対にマスクによる肌荒れでやってはいけないこともあるそうです!

やってはいけないセルフケア4選

NG①余計な成分の入ったスキンケア
NG②自己判断によるステロイド剤塗布
NG③洗顔のしすぎ
NG④ベビーパウダーやフェイスパウダーなどを使う

詳しい解説を見る

NG①余計な成分の入ったスキンケア

炎症を起こしているときは、シンプルなスキンケアアイテムを選びましょう。

抗炎症成分が配合されたスキンケアアイテムもありますが、肌の状態によっては合うもの合わないものがあるので、避けるのがベターです。

NG②自己判断によるステロイド剤塗布

ステロイド 軟膏

病院で処方されたからといって、以前使用したステロイド剤を自己判断で塗布するのはNGです。

夏は特に、炎症を起こしたところに皮膚の細菌が入って化膿してしまうこともあり、自己判断でステロイド軟こうなどを塗ると悪化するケースもあります。

NG③洗顔のしすぎ

肌を清潔に保つのは大事ですが、一日に何度も洗顔したり、刺激の強いクレンジングでゴシゴシと肌を洗うのは逆効果です。

刺激になってしまうほか、必要な油分まで落ちて肌の乾燥につながります

夜にクレンジングを使ったら、朝は洗顔料を使わずぬるま湯だけで済ますなどしてやさしく洗顔することを心がけましょう。

NG④ベビーパウダーやフェイスパウダーなどを使う

肌のベタつきを抑えるためにベビーパウダーやフェイスパウダーなどを使う方もいるかもしれませんが、できれば避けるのがベター。

パウダーを肌荒れを起こしている状態で使うと粒子が毛穴に詰まり、炎症が悪化したりニキビの原因になったりする可能性も。

ベタつきが気になるのであれば、マスクの内側に当て布としてコットンやガーゼなどを入れましょう。

また、化粧もマスクで隠れる部分は極力薄くして、肌への負担を減らしてくださいね。

マスクの肌荒れでも皮膚科に行って良いの?

▲マスクによる肌荒れが気になる場合は、我慢せず皮膚科へ。写真はゆうスキンクリニック新宿院 画像提供:ゆうスキンクリニック

マスクをしていると、蒸れによるニキビが鼻や口の周りにできやすくなります。

たかがニキビといって放置していると、炎症がひどくなって色素沈着になってしまうことも……。

以下のような症状が気になった場合は早めの受診がおすすめです。

皮膚科に行ったほうがいい症状

・ニキビができた
赤みや痒みがある
・ずきずきした痛みがある
患部がじゅくじゅくしている

皮膚科で受けることができる処置・薬

皮膚科では薬の処方が中心になります。

塗り薬として保湿剤や、炎症に対してはステロイド軟こう、 にきびなど菌が原因の肌荒れであれば抗菌薬の塗り薬毛穴のつまりを改善する薬を。

悪化してしまった場合は飲み薬も併用するなど、症状によって薬の強さや種類を調整してもらえます。

正しいスキンケアでマスクによる肌荒れを予防!

正しいスキンケア

マスクによる肌荒れの予防・改善には、正しいスキンケアで保湿や紫外線対策を行うことが大切です。

また自分の顔に合う形と素材のマスクを選び、汗や汚れを溜めないよう清潔に保つのもポイント。

肌荒れの症状が少しでも気になったら、セルフケアを続けずにクリニックを受診しましょう。

ゆうスキンクリニック
池袋院 東京都豊島区東池袋1-7-5 池袋イースタンビル 2F
03-6914-0003
上野院 東京都台東区上野6-16-16 上野ORAGAビル 9F
03-6663-8862
新宿院 東京都新宿区西新宿1-23-1 TK新都心ビル 3F
03-3345-2777

Categories

カテゴリー
ページ上部へ戻る