皮膚科医に聞くマスクによる肌荒れの原因・対処法
毎日マスクをしていたら、ニキビや赤み、かゆみが……!!
マスクの肌荒れに悩む方は少なくありません。
今回は、「ゆうスキンクリニック」の森しほ先生に原因と対策を伺いました。
自宅でもできるケア方法、病院に行った方が良いケースなどを見ていきましょう。
目次
マスクによる肌荒れ、原因は素材?汗?
マスクの素材にはさまざまな種類がありますが機能も一長一短。
その人の体質や肌状態によって適性があるので、合わないとアレルギーが出たり、かぶれて肌荒れをおこすことも……。
肌状態や目的で自分に合うものを選ぶことが大切です。
マスクの素材 | メリット | デメリット |
不織布 | 使い捨てのため、衛生面で優れている | 摩擦による刺激はやや強め。呼気や汗によって蒸れやすい |
ポリウレタン | 商品によっては通気性の良さをウリにしたものも多い | 肌への刺激が強め。アレルギーがでる場合も |
コットン(綿) | 肌触りがやさしく、保湿性に優れている |
通気性は高い方だが、汗をかくと蒸れてしまう |
シルク | 同じく肌にやさしく刺激が控えめで、コットンよりも蒸れにくい | コストが高め |
(※感染症対策の観点ではありません)
森先生によると、マスクによる肌荒れでクリニックを受診するのは若い女性が多いそうです。
大人の女性は肌が乾燥しやすいことに加えて、「肌が荒れてもマスクをつける必要があり、悪化してしまうのでは」とのこと。
肌荒れが長引くようなら我慢せずに早めに受診しましょう!
汗や湿気、摩擦もマスク肌荒れを起こす原因
マスクの摩擦や蒸れによって肌荒れを起こしてしまうことも。
「マスクは保湿ができるのでは?」と思う人も多いかもしれませんが、呼気や汗で蒸れると、湯船に長時間使ったときのように肌がふやけてしまいます。
肌が敏感になって摩擦による刺激を受けやすくなり、その後の乾燥ダメージも高まってしまうのです。
マスクでの肌荒れを対策するおすすめの方法6選
マスクによる肌荒れをセルフケアするおすすめの方法について、森先生にお伺いしました!
マスク荒れのケア方法6選 ①クリームなどで保湿 ②マスクの下にも日焼け止めクリームを塗る ③マスクの内側に汗が溜まらないようにする ④耳の裏の荒れ防止には補助グッズを ⑤ビタミンサプリで肌のバリア機能をサポート ⑥赤みや痒みが出たら冷やす |
マスクの肌荒れにはNG!やっていはいけないセルフケア4選
反対にマスクによる肌荒れでやってはいけないこともあるそうです!
やってはいけないセルフケア4選 NG①余計な成分の入ったスキンケア NG②自己判断によるステロイド剤塗布 NG③洗顔のしすぎ NG④ベビーパウダーやフェイスパウダーなどを使う |
マスクの肌荒れでも皮膚科に行って良いの?
▲マスクによる肌荒れが気になる場合は、我慢せず皮膚科へ。写真はゆうスキンクリニック新宿院 画像提供:ゆうスキンクリニック
マスクをしていると、蒸れによるニキビが鼻や口の周りにできやすくなります。
たかがニキビといって放置していると、炎症がひどくなって色素沈着になってしまうことも……。
以下のような症状が気になった場合は早めの受診がおすすめです。
皮膚科に行ったほうがいい症状 ・ニキビができた ・赤みや痒みがある ・ずきずきした痛みがある ・患部がじゅくじゅくしている |
皮膚科で受けることができる処置・薬
皮膚科では薬の処方が中心になります。
塗り薬として保湿剤や、炎症に対してはステロイド軟こう、 にきびなど菌が原因の肌荒れであれば抗菌薬の塗り薬、毛穴のつまりを改善する薬を。
悪化してしまった場合は飲み薬も併用するなど、症状によって薬の強さや種類を調整してもらえます。
正しいスキンケアでマスクによる肌荒れを予防!
マスクによる肌荒れの予防・改善には、正しいスキンケアで保湿や紫外線対策を行うことが大切です。
また自分の顔に合う形と素材のマスクを選び、汗や汚れを溜めないよう清潔に保つのもポイント。
肌荒れの症状が少しでも気になったら、セルフケアを続けずにクリニックを受診しましょう。
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