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【徹底解説】ビタミンC誘導体の効果は?ビタミンCとの違い・副作用は?

【徹底解説】ビタミンC誘導体の効果は?ビタミンCとの違い・副作用は?

ビタミンC誘導体 効果 副作用

ビタミンCやビタミンC誘導体というワードはドラックストアや薬局、CMなどで見かけることが多いかと思います。

サプリメントになっていたり、化粧水としてなど、さまざまな形で売られていますよね。

なんとなく「肌にいいんだろうな」「美白できそう」というようなイメージがありますが、実際効果や副作用についてはご存知ですか?

使う上での注意点もありますので、興味のある方は是非こちらの記事を読んでから試してみてください!

薬剤師・コスメライター
m.sugiyama
m.sugiyama
調剤薬局勤務の薬剤師。
美容、コスメには元々興味があり、
患者さんへスキンケアや保湿方法のアドバイスもしています。
趣味は海外旅行です。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
現役薬剤師として調剤薬局に勤務。過去には漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし漢方薬局でも勤務。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。

そもそもビタミンC・ビタミンC誘導体の効果とは?

ビタミンC ビタミンC誘導体 効果

sugiyama
二宮先生、よろしくお願いします。ビタミンCやビタミンC誘導体はお肌に良いイメージがありますが、実際どんな効果がありますか?

二宮先生
よろしくお願いします。

ビタミンC、ビタミンC誘導体の効果は大きく分けて3つあります。

コラーゲン産生促進(抗しわ作用への期待)
・メラニン産生抑制、既存メラニンの色素還元(抗シミ作用への期待)
・抗酸化作用(皮脂などの酸化予防)

です。

sugiyama
ビタミンCとビタミンC誘導体ではどちらの方が効果が高いんですか?

二宮先生
単なるビタミンCよりもビタミンC誘導体の方が効率よく上記の効果が期待できます。単なるビタミンCは壊れやすく不安定なんですよ。

ビタミンC誘導体とは?ビタミンCとは何が違うの?

ビタミンC誘導体 とは 違い

ビタミンC誘導体ってそもそも何?

ビタミンC(アスコルビン酸)は抗酸化作用やメラニンの生成を抑制することで美白効果があります。また、コラーゲンの生成を高めてくれるので、シワやたるみを改善しハリを与えてくれる効果のある物質です。

しかし、ビタミンC(アスコルビン酸)は安定性が悪く、光や熱、酸素により徐々にその効果を失ってしまったり、肌への吸収も悪いのです。また口から摂取しても体内にためておくことができないので、過剰な分は尿として排泄されてしまいます。

それらの欠点を補うために『ビタミンC誘導体(アスコルビン酸誘導体)』という安定性や持続性を持たせたビタミンCが出来ました。

誘導体にすることで生体内外でも安定し、生体内への吸収率も上がります。原料が比較的安く、プチプラな美白化粧品でも配合されています。美容皮膚科でもビタミンC誘導体の化粧水が使われていますね。

ビタミンC誘導体とビタミンCの効果の違い

ビタミンC誘導体の種類にもよりますが、リン酸がついたビタミンC誘導体はお肌にある『ホスファターゼ』という酵素によって分解されてビタミンCになり効果を発揮します。

また、アスコルビン酸2-グルコシドはお肌にある『グルコシダーゼ』によってビタミンCになります。これらはダイレクトに美白効果があるんではなく、皮膚の酵素反応によって成分をハサミで切りだすようなワンクッションがあるわけです。

そこで、ダイレクトに美白効果がある3-o-エチルアスコルビン酸というビタミンC誘導体がよく使用されていますね。

ビタミンC誘導体がビタミンCに戻るメカニズム

リン酸基が外れる

イメージではアスコルビン酸にリン酸が結合していることで効き目がロックされている状態です。

リン酸とアスコルビン酸が結合している部位が肌の中にあるホスファターゼという酵素によってアスコルビン酸とリン酸に分解されることで、アスコルビン酸のロックが解除され、抗酸化作用、メラニン生成抑制などの効果を発揮します。

アスコルビン酸2-グルコシドの場合

アスコルビン酸2-グルコシドはビタミンC(アスコルビン酸)にグルコースが1分子付いた構造をしています。

ビタミンC(アスコルビン酸)は単独だと2位の水酸基がとても反応性が高く、壊れやすい構造をしていますが、このように2位の水酸基が結合している(α-グルコシド結合)ことで安定性を保っています。

この構造から生体内にあるαグルコシダーゼという酵素によりビタミンC(アスコルビン酸)とグルコースに分かれ、ビタミンCの効果が発揮するというメカニズムです。

3-o-エチルアスコルビン酸の場合

3-o-エチルアスコルビン酸については、酵素反応を必要とせず、肌の奥まで浸透し、効果を発揮するため即効性があります。

また、ビタミンC含有率も高いため、少量で効果を発揮できます。そのため比較的安価で効果を期待できるのです。

そして3-o-エチルアスコルビン酸72時間かけてビタミンCに変換され代謝されるので持続時間がとても長いのも特徴です。

ビタミンC誘導体の種類と違い

ビタミンC誘導体 種類 違い

ビタミンC誘導体ってたくさんあるの!?

ビタミンCは、アスコルビン酸と呼ばれる有機化合物です。

ビタミンC誘導体は大きく分けて、水溶性ビタミンC誘導体、脂溶性ビタミンC誘導体、水溶性かつ脂溶性ビタミンC誘導体(新型ビタミンC誘導体)の3つに分類されます。

ビタミンC誘導体(アスコルビン酸)の種類

アスコルビン酸の種類について、さらに詳しく見てみましょう。

★:注目されているビタミンC誘導体

安定度 水溶性(化粧水などによく溶ける) 脂溶性(クリームによく溶ける、肌になじむ) 水溶性かつ脂溶性
安定 ★3-o-エチルアスコルビン酸
・アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム
・アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム
・リン酸 アスコルビルマグネシウム
・L-アスコルビン酸2-グルコシド
・アスコルビルグルコシド
・ジパルミチン酸アスコルビル
(ただし2.6位のエステル)
・テトライソパルミチン酸エステル(別名:(VC-IP)テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル)
★パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS、アプレシエ)
不安定 ・アスコルビン酸(別名:ビタミンC) (・パルミチン酸アスコルビル(エステルC))
(・ステアリン酸アスコルビル)

水溶性ビタミンC誘導体

水溶性は漢字の通り水に溶けやすいため、ローションタイプの化粧水や美容液に用いられます。

水溶性ビタミンC誘導体の特徴としては即効性であり、短期間で皮膚に吸収されてビタミンC本来の効果が期待できます。

元々壊れやすく吸収率も低いビタミンCを、リン酸と結合させることにより皮膚への吸収率を高めて効果を持続させ、ビタミンC本来の特性を生かせる状態に改良したものです。

また、皮脂分泌のコントロールや肌をなめらかにする作用など、ざらざら肌・オイリー肌・にきび肌から大人の肌ケアにも効果が期待されます。

しかし皮脂の分泌を抑える作用によって敏感肌の人は乾燥しやすくなったり、刺激を与えてしまうこともあるようなので、特に乾燥肌、敏感肌、炎症のある肌の方は使用に際して注意が必要です。

脂溶性ビタミンC誘導体

脂溶性ビタミンC誘導体は、本来水溶性であるビタミンCに油分を結合させて脂溶性にすることで、エマルション状態においても配合可能としたビタミンC誘導体です。

油に溶けやすい性質をもつもので、クリームやジェルなどに配合しやすいビタミンC誘導体です。

脂溶性ビタミンC誘導体は、肌への刺激が少なく真皮まで浸透するために、メラニンの生成を抑制し排出を助け、細胞を活性化させて新陳代謝を促進する効果が期待されます。

特に敏感肌・乾燥肌の方や、大人のトラブル肌の改善に有効なビタミンC誘導体です。

水溶性に比べて即効性はありませんが、水溶性ビタミンC誘導体よりも皮脂膜や角質層への吸収率が高いという性質があります。

高い濃度でも刺激が少なく安定性にも優れているなどの特徴も持っています。また効果の持続性も水溶性ビタミンC誘導体に比べて高いようです。

保湿性も高く肌を乾燥から守る効果も期待できます。

水溶性かつ脂溶性(新型)ビタミンC誘導体

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、別名アプレシエ・APPSとも呼ばれているこのビタミンC誘導体は、リン酸型ビタミンC誘導体にパルミチン酸を付加し親油性を獲得した一番新しいビタミンC誘導体です。

安定したビタミンC誘導体として定番のリン酸型ビタミンC誘導体を、さらに機能性の高いビタミンCを目指して開発されたのが、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naです。

従来のリン酸型ビタミンC誘導体では、イオン導入をしないと真皮まで十分にビタミンCを届けることができませんでしたが、このパルミチン酸アルコルビルリン酸は塗るだけで真皮まで到達できます。

塗るだけで真皮まで浸透するパルミチン酸アスコルビルリン酸は真皮でビタミンCに活性化し、コラーゲン合成で重要な役割を果たします。

また真皮まで入り効果を発揮するということはしみやしわに対して直接アプローチすることが可能になるのです。

そのため、肌への刺激や乾燥も軽減され、長期間使用することで肌にハリを与えるアンチエイジング効果も期待されています。

水溶性ビタミンC誘導体のメリットである即効性と、脂溶性ビタミンC誘導体のメリットである真皮への浸透力をあわせ持ったビタミンC誘導体ということで今注目されています。

更に、肌への刺激や乾燥の心配もなく、美白効果はもちろん、長期間使用することによるしわやハリの改善などのアンチエイジング効果も期待されます。

なぜこんなにいろんな種類があるの?

アスコルビン酸そのものはお肌への浸透が良くありませんので、より浸透性を考慮した『リン酸エステル型の誘導体』や、持続性に優れた『配糖体型の誘導体』を含む製品を、各社オリジナルに研究し配合しています。

さらに、脂質の多いオイリー肌に向くローションタイプの水溶性ビタミンC誘導体や、乾燥肌や敏感肌の方にクリーム・ジェルタイプの向いている脂溶性ビタミンC誘導体があります。

そして即効性と持続性を兼ね備えたビタミンC誘導体も商品化されています。

購入者それぞれが自分にあった商品を見つけられ、より良い商品を購入者に提供できるよう、企業が開発を進めているため、アスコルビン酸誘導体と言えども何種類もあるということになります。

ビタミンC誘導体各種の中に、優劣はあるの?

浸透性に優れている・持続性に優れているなどの違いはありますが、トータルの効果での優劣はつけ難いと言えるでしょう。

どれが良いというよりも自分の肌に合ったものを選ぶのが最適です。

ただ最近はビタミンC誘導体の中でも酵素の働きを必要とせずダイレクトに効果を発揮する3-o-エチルアスコルビン酸が高頻度で使用されていますね。

それと水溶性ビタミンC誘導体と脂溶性ビタミンC誘導体のメリットを掛け合わせたパルミチン酸アスコルビルリン酸も使い勝手の良さではかなり注目されています。

ビタミンC誘導体に関するQ&A

ビタミンC誘導体 効果 副作用

副作用はある?

sugiyama
お肌にいい成分だということはよくわかりましたが、逆に悪い作用はあるんですか?

二宮先生
ビタミンCもビタミンC誘導体もお肌に問題なく使用できますよ。もしもサプリメントでビタミンCを飲むのであれば1日に3g程度までにした方がいいですね。大量に服用すると下痢をする恐れがあります。

飲み薬やサプリにもビタミンC誘導体が使われることはあるの?それって効果は同じ?

sugiyama
お肌に直接塗ることで効果が発揮するビタミンC誘導体が多いようですが、飲み薬やサプリメントでビタミンC誘導体が使われることはあるんですか?

二宮先生
ありますね。アスコルビン酸グルコシドというビタミンCとブドウ糖がくっついたビタミンC誘導体はサプリメントでも使用されますね。効果はビタミンCと同じで抗酸化作用、コラーゲン産生抑制、メラニンの生成抑制、既存メラニン色素の還元作用、そのほか様々な生理作用の活性が期待できます。

ビタミンc誘導体でホクロは消せる?

sugiyama
メラニンの生成を抑制する効果があるようですが、ほくろはなくなりますか?

二宮先生
ほくろは皮膚科で治療をしないといけませんね。ビタミンC誘導体はシミをゆっくりと薄くする働きですので。

ビタミンc誘導体は敏感肌に使用しても大丈夫?

sugiyama
極度の敏感肌なのですが…使っても大丈夫ですか?

二宮先生
敏感肌にも使用できますよ。敏感肌さんで美白したい方はさらにトラネキサム酸もおすすめします。

ビタミンc誘導体は高濃度の方が効果は高い?

sugiyama
ビタミンC誘導体は自分で作れそうだし、そうしたら市販より高濃度の商品が作れそうですね!実際高濃度の方が効果は高いんですか?

二宮先生
ビタミンC誘導体の種類によって推奨濃度というものがあります。高濃度のビタミンC誘導体の化粧品を手作りするよりも、既製品のビタミンC誘導体入りの化粧品を使用後にイオン導入してみてはいかがでしょうか。

sugiyama
イオン導入…聞いたことないんですが、肌にどう良いんですか?それをするためにはエステとか行かないといけないんですか?

二宮先生
皮膚への浸透がよくなるため、美容皮膚科でも行われている手段です。家庭用の美顔器としてもこういったイオン導入ができるものが販売されていますね。

ビタミンC誘導体とトラネキサム酸を同時に使用しても大丈夫?

sugiyama
ビタミンC誘導体とトラネキサム酸を同時に使うことで、相互作用で悪影響はないんですか?

二宮先生
同時に使用しても問題ありませんよ。日焼け、敏感肌、肝斑といったキーワードが気になる方は一緒に使用してみるといいでしょう。

友人がビタミンC誘導体化粧水を自作していますが気をつけなければいけないことはありますか?

sugiyama
ビタミンC誘導体化粧水を自作するにあたって注意することはありますか?

二宮先生
そうですね、まずは保管方法でしょうか。遮光ビンに保管すること、できたら冷蔵庫で保管することが大切ですね。一気に大量に作るのではなく小さな容器にこまめに作った方が品質も保てるでしょう。

イオン導入は、ビタミンC誘導体でも行っていいの?

sugiyama
イオン導入についてもっと教えてください!そもそもビタミンC誘導体で行っても良いんですか?

二宮先生
行えますよ。ただしマイナスで導入しましょう。トラネキサム酸の場合は反対にプラスで導入した方がいいですね。お肌が少しピリピリと刺激を感じるかもしれませんので気を付けましょう。

ビタミンC誘導体ってシワにも効果的?

sugiyama
ビタミンC誘導体はシミ以外にシワにも効果的だと聞いたんですが本当ですか?

二宮先生
期待できますね。ビタミンCにはコラーゲン産生促進作用がありますので、お肌のハリに貢献してくれるでしょう。

ビタミンC誘導体を使った後に、ほかの美白化粧品を使用してもいい?

sugiyama
ビタミンC誘導体を使用した後に、別の美白スキンケアを使用しても問題ないですか?

二宮先生
もちろん大丈夫です。そもそもビタミンC誘導体とアルブチン、ビタミンC誘導体とハイドロキノンなど混ざった商品が多く販売されていますよ。

まとめ

透明感のある健やかなお肌へ導く、ビタミンC誘導体。化粧水から美容液まで、たくさんの化粧品に含まれてますので、お気軽にスキンケアに導入してみましょう☆

m.sugiyama
m.sugiyama
調剤薬局勤務の薬剤師。
美容、コスメには元々興味があり、
患者さんへスキンケアや保湿方法のアドバイスもしています。
趣味は海外旅行です。
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