twitter Instagram
【徹底解説】ビタミンC誘導体の効果は?ビタミンCとの違い・副作用は?

【徹底解説】ビタミンC誘導体の効果は?ビタミンCとの違い・副作用は?

ビタミンC誘導体 効果 副作用

ビタミンCやビタミンC誘導体というワードはドラックストアや薬局、CMなどで見かけることが多いかと思います。

サプリメントになっていたり、化粧水としてなど、さまざまな形で売られていますよね。

なんとなく「肌にいいんだろうな」「美白できそう」というようなイメージがありますが、実際の効果や副作用についてはご存知ですか?

使う上での注意点もありますので、興味のある方は是非こちらの記事を読んでから試してみてください!

薬剤師・コスメライター
m.sugiyama
m.sugiyama
調剤薬局勤務の薬剤師
美容、コスメには元々興味があり、
患者さんへスキンケアや保湿方法のアドバイスもしています。
趣味は海外旅行です。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
薬剤師、漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし、調剤薬局や漢方薬局での勤務経験から、医薬品や漢方薬を詳しくわかりやすく解説。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。

そもそもビタミンC・ビタミンC誘導体の効果とは?

ビタミンC ビタミンC誘導体 効果

sugiyama
まずは効果から押さえておきましょう!ビタミンCやビタミンC誘導体はお肌に良いイメージがありますが、実際どんな効果がありますか?

二宮先生
ビタミンC、ビタミンC誘導体の効果は大きく分けて3つあります。

コラーゲン産生促進
メラニン産生抑制、既存メラニンの色素還元
・抗酸化作用

日焼けや小じわ、毛穴の黒ずみが気になる人におすすめできますね。

ビタミンC誘導体とは?ビタミンCとは何が違うの?

ビタミンC誘導体 とは 違い

ビタミンC誘導体ってそもそも何?

sugiyama
ビタミンCとビタミンC誘導体、効果は大体同じですね。

では、なぜビタミンC誘導体が生まれたのでしょうか?

二宮先生
単なるビタミンCは不安定で、効果が出る前に壊れやすいのです。日光や熱、空気などで効果を失ってしまいやすいんですよ。

そんなビタミンCを壊れにくくしたものが、ビタミンC誘導体なんです!

sugiyama
安定してお肌に届く、というわけですね!

ビタミンC(アスコルビン酸)は抗酸化作用やメラニンの生成を抑制することで美白効果があります。また、コラーゲンの生成を高めてくれるので、シワやたるみを改善しハリを与えてくれる効果のある物質です。

しかし、ビタミンC(アスコルビン酸)は安定性が悪く、光や熱、酸素により徐々にその効果を失ってしまったり、肌への吸収も悪いのです。また口から摂取しても体内にためておくことができないので、過剰な分は尿として排泄されてしまいます。

それらの欠点を補うために『ビタミンC誘導体(アスコルビン酸誘導体)』という安定性や持続性を持たせたビタミンCが出来ました。

誘導体にすることで生体内外でも安定し、生体内への吸収率も上がります。原料が比較的安く、プチプラな美白化粧品でも配合されています。美容皮膚科でもビタミンC誘導体の化粧水が使われていますね。

ビタミンC誘導体とビタミンCの効果の違い

ビタミンC誘導体

sugiyama
ところで、ビタミンCとビタミンC誘導体ではどちらの方が効果が高いのでしょうか?

二宮先生
効果に関してはどちらが…ということは言いにくいですね。

でも、ビタミンCよりもビタミンC誘導体の方が効率よく上記の効果が期待できますよ。

ビタミンC誘導体の種類にもよりますが、リン酸がついたビタミンC誘導体はお肌にある『ホスファターゼ』という酵素によって分解されてビタミンCになり効果を発揮します。

また、アスコルビン酸2-グルコシドはお肌にある『グルコシダーゼ』によってビタミンCになります。これらはダイレクトに美白効果があるのではなく、皮膚の酵素反応によって成分をハサミで切りだすようなワンクッションがあるわけです。

最近は、ダイレクトに美白効果がある3-o-エチルアスコルビン酸というビタミンC誘導体がよく使用されていますね。

ビタミンC誘導体のメカニズム

sugiyama
ビタミンC誘導体は、壊れにくくするために効き目にもロックがかかっています。そのため、お肌に乗った後ビタミンCに戻る必要があるのです。

そのメカニズムについても見てみましょう!

リン酸基が外れる

イメージでは、ビタミンC(別名:アスコルビン酸)にリン酸が結合していることで効き目がロックされている状態です。

リン酸とアスコルビン酸が結合している部位が、肌の中にあるホスファターゼという酵素によってアスコルビン酸とリン酸に分解されることで、アスコルビン酸のロックが解除され、抗酸化作用、メラニン生成抑制などの効果を発揮します。

アスコルビン酸2-グルコシドの場合

アスコルビン酸2-グルコシドはビタミンC(アスコルビン酸)にグルコースが1分子付いた構造をしています。

ビタミンC(アスコルビン酸)は単独だと2位の水酸基がとても反応性が高く、壊れやすい構造をしていますが、このように2位の水酸基が結合している(α-グルコシド結合)ことで安定性を保っています。

この構造から生体内にあるαグルコシダーゼという酵素によりビタミンC(アスコルビン酸)とグルコースに分かれ、ビタミンCの効果が発揮するというメカニズムです。

3-o-エチルアスコルビン酸の場合

3-o-エチルアスコルビン酸については、酵素反応を必要とせず、肌の奥まで浸透し、効果を発揮するため即効性があります。

また、ビタミンC含有率も高いため、少量で効果を発揮できます。そのため比較的安価で効果を期待できるのです。

そして3-o-エチルアスコルビン酸72時間かけてビタミンCに変換され代謝されるので持続時間がとても長いのも特徴です。

二宮先生
「肌の中にある酵素がアスコルビン酸とリン酸に分解してようやく効果を発揮する」と説明しましたが、このひと手間がなくなる、ということです。

sugiyama
なるほど、他のビタミンC誘導体に比べて即効性がある、ということなんですね!

ビタミンC誘導体の種類と違い

ビタミンC誘導体 種類 違い

sugiyama
「化粧品の全成分表示で『ビタミンC誘導体』なんて文字を見たことがない」という方もいるのではないでしょうか?
実は、ほかの様々な名前に姿を変えて記載されているんですよ。

二宮先生
そうですね。ビタミンC誘導体にはたくさん種類があり、それぞれの名前で記載されています。せっかくなので、どんな成分名になっているのかも見てみましょう。

ビタミンC誘導体ってたくさんあるの?

ビタミンCは、アスコルビン酸と呼ばれる有機化合物です。

ビタミンC誘導体は大きく分けて、

・水溶性ビタミンC誘導体

・脂溶性ビタミンC誘導体

・水溶性かつ脂溶性ビタミンC誘導体(新型ビタミンC誘導体)

の3つに分類されます。

ビタミンC誘導体(アスコルビン酸)の種類

アスコルビン酸の種類について、さらに詳しく見てみましょう。

★:注目されているビタミンC誘導体

安定度 安定 不安定
水溶性 ・★3-o-エチルアスコルビン酸
・アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム
・アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム
・リン酸アスコルビルマグネシウム
・L-アスコルビン酸2-グルコシド
・アスコルビルグルコシド
・アスコルビン酸(別名:ビタミンC)
脂溶性 ・ジパルミチン酸アスコルビル
・テトライソパルミチン酸エステル(別名:(VC-IP)テトラ2-へキシルデカン酸アスコルビル)
(・パルミチン酸アスコルビル(エステルC))
(・ステアリン酸アスコルビル)
水溶性かつ脂溶性 ★パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS、アプレシエ)

水溶性ビタミンC誘導体

水溶性は漢字の通り水に溶けやすいため、ローションタイプの化粧水や美容液に用いられます。

水溶性ビタミンC誘導体の特徴としては即効性であり、短期間で皮膚に吸収されてビタミンC本来の効果が期待できます。

元々壊れやすく吸収率も低いビタミンCを、リン酸と結合させることにより皮膚への吸収率を高めて効果を持続させ、ビタミンC本来の特性を生かせる状態に改良したものです。

また、皮脂分泌のコントロールや肌をなめらかにする作用など、ざらざら肌・オイリー肌・にきび肌から大人の肌ケアにも効果が期待されます。

しかし皮脂の分泌を抑える作用によって敏感肌の人は乾燥しやすくなったり、刺激を与えてしまうこともあるようなので、特に乾燥肌、敏感肌、炎症のある肌の方は使用に際して注意が必要です。

脂溶性ビタミンC誘導体

脂溶性ビタミンC誘導体は、本来水溶性であるビタミンCに油分を結合させて脂溶性にすることで、エマルション状態においても配合可能としたビタミンC誘導体です。

油に溶けやすい性質をもつもので、クリームやジェルなどに配合しやすいビタミンC誘導体です。

脂溶性ビタミンC誘導体は、肌への刺激が少なく真皮まで浸透するために、メラニンの生成を抑制し排出を助け、細胞を活性化させて新陳代謝を促進する効果が期待されます。

特に敏感肌・乾燥肌の方や、大人のトラブル肌の改善に有効なビタミンC誘導体です。

水溶性に比べて即効性はありませんが、水溶性ビタミンC誘導体よりも皮脂膜や角質層への吸収率が高いという性質があります。

高い濃度でも刺激が少なく安定性にも優れているなどの特徴も持っています。また効果の持続性も水溶性ビタミンC誘導体に比べて高いようです。

保湿性も高く肌を乾燥から守る効果も期待できます。

水溶性かつ脂溶性(新型)ビタミンC誘導体

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、別名アプレシエ・APPSとも呼ばれているこのビタミンC誘導体は、リン酸型ビタミンC誘導体にパルミチン酸を付加し親油性を獲得した一番新しいビタミンC誘導体です。

安定したビタミンC誘導体として定番のリン酸型ビタミンC誘導体を、さらに機能性の高いビタミンCを目指して開発されたのが、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naです。

従来のリン酸型ビタミンC誘導体では、イオン導入をしないと真皮まで十分にビタミンCを届けることができませんでしたが、このパルミチン酸アルコルビルリン酸は塗るだけで真皮まで到達できます。

塗るだけで真皮まで浸透するパルミチン酸アスコルビルリン酸は真皮でビタミンCに活性化し、コラーゲン合成で重要な役割を果たします。

また真皮まで入り効果を発揮するということはしみやしわに対して直接アプローチすることが可能になるのです。

そのため、肌への刺激や乾燥も軽減され、長期間使用することで肌にハリを与えるアンチエイジング効果も期待されています。

水溶性ビタミンC誘導体のメリットである即効性と、脂溶性ビタミンC誘導体のメリットである真皮への浸透力をあわせ持ったビタミンC誘導体ということで今注目されています。

更に、肌への刺激や乾燥の心配もなく、美白効果はもちろん、長期間使用することによるしわやハリの改善などのアンチエイジング効果も期待されます。

なぜこんなにいろんな種類があるの?

アスコルビン酸そのものはお肌への浸透が良くありませんので、より浸透性を考慮した『リン酸エステル型の誘導体』や、持続性に優れた『配糖体型の誘導体』を含む製品を、各社オリジナルに研究し配合しています。

さらに、脂質の多いオイリー肌に向くローションタイプの水溶性ビタミンC誘導体や、乾燥肌や敏感肌の方にクリーム・ジェルタイプの向いている脂溶性ビタミンC誘導体があります。

そして即効性と持続性を兼ね備えたビタミンC誘導体も商品化されています。

二宮先生
購入者それぞれが自分にあった商品を見つけられ、より良い商品を購入者に提供できるよう、企業が開発を進めています。そのため、アスコルビン酸誘導体と言えども何種類もあるというわけなんです。

ビタミンC誘導体各種の中に、優劣はあるの?

浸透性に優れている・持続性に優れているなどの違いはありますが、トータルの効果での優劣はつけ難いと言えるでしょう。

どれが良いというよりも自分の肌に合ったものを選ぶのが最適です。

ただ最近はビタミンC誘導体の中でも酵素の働きを必要とせずダイレクトに効果を発揮する3-o-エチルアスコルビン酸が高頻度で使用されています。

水溶性ビタミンC誘導体と脂溶性ビタミンC誘導体のメリットを掛け合わせたパルミチン酸アスコルビルリン酸も使い勝手の良さではかなり注目されています。

ビタミンC誘導体に関するQ&A

ビタミンC誘導体 効果 副作用

副作用はある?

sugiyama
塗ってよし・飲んでよしのビタミンC誘導体ですが、副作用も気になるところですね。いかがでしょうか?

二宮先生
ビタミンCもビタミンC誘導体もお肌に問題なく使用できますよ。もしもサプリメントでビタミンCを飲むのであれば1日に3g程度までにした方がいいですね。大量に服用すると下痢をする恐れがあります。

飲み薬やサプリにもビタミンC誘導体が使われることはあるの?それって効果は同じ?

sugiyama
お肌に直接塗ることで効果が発揮するビタミンC誘導体が多いようですが、飲み薬やサプリメントでビタミンC誘導体が使われることもありますよね。

二宮先生
アスコルビン酸グルコシドという、ビタミンCとブドウ糖がくっついたビタミンC誘導体はサプリメントでも使用されますね。効果はビタミンCと同じで抗酸化作用、コラーゲン産生抑制、メラニンの生成抑制、既存メラニン色素の還元作用、そのほか様々な生理作用の活性が期待できます。

ビタミンC誘導体でホクロは消せる?

sugiyama
メラニンの生成を抑制する効果があるようですが、ほくろは消せませんよね。

二宮先生
ほくろは皮膚科で治療をしないといけませんね。ビタミンC誘導体はシミをゆっくりと薄くする働きですので。

ビタミンC誘導体は敏感肌に使用しても大丈夫?

sugiyama
極度の敏感肌さんだと、ヒリヒリしみないか心配ですよね。

二宮先生
敏感肌にも使用できますよ。敏感肌さんで美白したい方はさらにトラネキサム酸もおすすめします。

ビタミンC誘導体とトラネキサム酸を同時に使用しても大丈夫?

sugiyama
ビタミンC誘導体とトラネキサム酸を同時に使うことで、相互作用で悪影響はないんですか?

二宮先生
同時に使用しても問題ありませんよ。日焼け、敏感肌、肝斑といったキーワードが気になる方は一緒に使用してみるといいでしょう。

自作のビタミンC誘導体化粧水、気をつけなければいけないことは?

sugiyama
ビタミンC誘導体化粧水を自作するにあたって注意することはありますか?

二宮先生
そうですね、まずは保管方法でしょうか。遮光ビンに保管すること、できたら冷蔵庫で保管することが大切ですね。一気に大量に作るのではなく小さな容器にこまめに作った方が品質も保てるでしょう。

ビタミンC誘導体は高濃度の方が効果は高い?

sugiyama
ビタミンC誘導体配合の化粧水が自作できるということは、市販のものより高濃度のアイテムが作れそうですね。実際、高濃度の方が効果は高いと言えるのでしょうか?

二宮先生
ビタミンC誘導体の種類によって推奨濃度というものがありますので、ただ高濃度にすればいいとも限らないのです。

高濃度のビタミンC誘導体の化粧品を手作りするよりも、既製品のビタミンC誘導体入りの化粧品を使用後にイオン導入してみてはいかがでしょうか。

sugiyama
イオン導入…したことがないのですが、肌にどう良いんですか?それをするためにはエステとか行かないといけないんでしょうか?

二宮先生
皮膚への浸透がよくなるため、美容皮膚科でも行われている手段です。家庭用の美顔器としてもこういったイオン導入ができるものが販売されていますね。

イオン導入は、ビタミンC誘導体でも行なっていいの?

sugiyama
イオン導入についてもっと教えてください!そもそもビタミンC誘導体で行なっても良いんですか?

二宮先生
行えますよ。ただしマイナスで導入しましょう。トラネキサム酸の場合は反対にプラスで導入した方がいいですね。お肌が少しピリピリと刺激を感じるかもしれませんので気を付けましょう。

ビタミンC誘導体ってシワにも効果的?

sugiyama
ビタミンC誘導体はシミ以外にシワにも効果的だと言われていますね!

二宮先生
はい、シワへの効果も期待できますね。ビタミンCにはコラーゲン産生促進作用がありますので、お肌のハリに貢献してくれるでしょう。

ビタミンC誘導体を使った後に、ほかの美白化粧品を使用してもいい?

sugiyama
ビタミンC誘導体を使用した後に、別の美白スキンケアを使用しても問題ないですか?

二宮先生
もちろん大丈夫です。そもそもビタミンC誘導体とアルブチン、ビタミンC誘導体とハイドロキノンなど混ざった商品が多く販売されていますよ。

まとめ

透明感のある健やかなお肌へ導く、ビタミンC誘導体。化粧水から美容液まで、たくさんの化粧品に含まれてますので、お気軽にスキンケアに導入してみましょう☆

関連するお悩み・症状

Categories

カテゴリー
ページ上部へ戻る