ほうれい線をなくすことはできる?皮膚科医に聞いたスキンケアのコツ
加齢とともに気になり始めるほうれい線。20代や30代でも「ほうれい線をなくしたい…!」と思っている方も多いのでは?
そこで今回は、広尾プライム皮膚科院長・谷先生に、ほうれい線の原因やおすすめの対策を聞いてきました!
“お肌のプロ”である谷先生が語る、おすすめスキンケアとマッサージとは…?
目次
【皮膚科医解説】ほうれい線の原因とは?
いつの間にか出現しているほうれい線。谷先生によれば、「ほうれい線は30代など若いうちから気になり出す人が多い」といいます。
というのも、ほうれい線は30代(早ければ20代)から目立ち始めるのが特徴。
目尻のシワ、眉間のシワ、ゴルゴ線などがまだ目立たない分、余計にほうれい線が気になる人が多いのです。
老け見えするシワのうち、ほうれい線は初期に出現
ほうれい線が気になり始めるの主な原因は谷先生いわく次の3つです。
ほうれい線が目立つ原因 ①顔の骨格 |
ほうれい線の原因①顔の骨格
ほうれい線が目立つ1つ目の原因は、「顔の骨格」。骨格によっては、20代からほうれい線がくっきり出てくる人もいます。
例えば、頬骨が出ているタイプの人、顎が小さめのタイプの人などは、比較的ほうれい線が出やすい傾向があります。
ほうれい線の原因②皮膚のたるみ
2つ目の原因は、加齢にともなう皮膚のたるみです。
肌は真皮層にあるコラーゲンやエラスチンによってハリや弾力が保たれていますが、加齢とともに、ハリ・弾力が失われていきます。その結果、頬の位置が下がる「たるみ」が生じて、ほうれい線として出てきます。
ほうれい線の原因③表情筋の衰え
3つ目の原因は、表情筋の衰え。
頬には大頬骨筋、小頬骨筋、笑筋といった「表情筋」があります。加齢や表情筋を使わない生活によって顔の筋肉が緩むと、頬にたるみが生じてほうれい線につながります。
ほうれい線を消すことはできる?
そもそもほうれい線は、「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれる場所のこと。実は、この鼻唇溝自体は赤ちゃんにも存在しています。
それが、加齢による「たるみ」や「表情筋の衰え」によって線として目立ってくる、というのがほうれい線が目立つ仕組み。
「ほうれい線を絶対なくしたい!」という人もいるかもしれませんが、ほうれい線は元からある線だからこそ、あくまで薄くするケアだと覚えておきましょう。
谷先生によれば、簡易的なマッサージや毎日の習慣で、ほうれい線を改善するケアが叶うとのこと。さっそく方法を見ていきましょう!
ほうれい線対策①化粧品で「リフトアップマッサージ」
谷先生おすすめのほうれい線・たるみ対策が、リフトアップマッサージ!
簡単なので普段のスキンケアに取り入れてみましょう。
リフトアップマッサージの手順 1. クリームなど滑りをよくする化粧品を手にとる |
耳の前へ頬を引き上げるイメージで、手の平をスライドするのがポイント!
スキンケア以外の場面では、表情筋を押し揉むように優しくマッサージしてあげるのも◎。
頬の大頬骨筋や小頬骨筋は、動かさないと凝り固まりやすい筋肉なので、マッサージでほぐしてたるみを防ぎましょう!
ほうれい線対策②成分に注目した「スキンケア」
成分に注目した化粧品選びも、ほうれい線ケアの重要なポイント。
ほうれい線対策としては、次のような成分に注目して化粧品を選びましょう。
成分 | 効果 |
ヒアルロン酸 | 保湿 |
コラーゲン | 保湿 |
アミノ酸 | 真皮のコラーゲン・ヒアルロン酸生成を促進 |
レチノール | 肌のハリ・弾力を補う |
コエンザイムQ10 | 肌のハリ・弾力を補う |
DMAE(ジメチルアミノエタノール) | 肌の筋肉の収縮を助け、ハリや弾力を守る |
なかでも、保湿ケアはスキンケアの基本!保湿成分で皮膚の表面をきちんと守ってあげることで、成分が肌に入っていきやすくなります。
まずは保湿で肌の土台作りを意識したうえで、それに上乗せしていくケアを心がけるのがポイントです。
ちなみにDMAE(ジメチルアミノエタノール)は、広尾プライム皮膚科の施術でもよく使われている成分なのだとか!
価格(税抜) | 10,000円(通常)/8,500円(定期購入) |
容量 | 30ml |
注目成分 | ジメチルアミノエタノールアミン*、カルノシン** |
*ハリのある肌に整える(DMAE) **肌にハリを与える
広尾プライム皮膚科監修のドクターソワアマランスシリーズ「モイスト リフト プリュス セラム」にも配合されています。
なめらかな質感でマッサージにも適したテクスチャー。DMAEに加え、活性酸素を抑えるハリのある肌に整えるできるカルノシンが配合されています。
成分・テクスチャーともにほうれい線ケアにぴったりのアイテムです。
ほうれい線対策③美容皮膚科・美容外科での「施術」
もしスキンケアでは満足できなかった場合、美容皮膚科などで施術を受けるのも一手。
一般的に、美容皮膚科で受けられるほうれい線対策としては、次のようなものがあります。
美容皮膚科で受けられる施術 ・ヒアルロン酸注射 |
それぞれの肌の状態や、理想の肌によって必要な施術は異なるので、美容皮膚科などで相談してみましょう。
今すぐやめるべき「ほうれい線のNGケア」は?
次のようなケア・エクササイズは、肌やほうれい線に悪影響を与えるためNG!気をつけましょう。
ほうれい線のNGケア・エクササイズ ①化粧品を重力と同じ方向に塗る |
①重力と同じ方向へ化粧品を塗る
化粧水・美容液をつけるときや、ファンデーションを塗るとき、頬の上から下へ向けて塗っていませんか?
肌を重力と同じ上から下方向へこすりつけていると、頬は下がる一方。
リフトアップのイメージで、必ず下から上(ほうれい線から耳の前へ)の方向を意識して塗るようにしましょう。
②マッサージでゴシゴシこする
ほうれい線マッサージで気をつけたいのが、肌をゴシゴシこすらないこと!
強い摩擦が生じると、肌の潤いが失われたり、色素沈着してシミの原因にもなります。
マッサージをする際、もしクリームの伸びがよくないと感じたら、水っぽいテクスチャーの化粧品を混ぜるのがおすすめです。
③割り箸エクササイズのやりすぎ
巷で有名な割り箸を口にくわえる「割り箸エクササイズ」ですが、やりすぎは禁物。
このエクササイズを過度にやりすぎると、口周りの筋肉が発達し、余計にほうれい線が目立ってしまうケースもあるのだとか。
表情筋を動かすこと自体は効果的ですが、割り箸エクササイズは週1〜2回程度にとどめた方がいいでしょう。
皮膚科医に聞いた!ほうれい線Q&A
ほうれい線を消す方法や疑問を先生に聞いてみました!
Q1. ほうれい線をなくすのに、一番早く効果が期待できる方法は?
A. 美容皮膚科での施術がスムーズですが、毎日のケアも大切
普段のケアだけでは満足できないなら、美容皮膚科での施術が最もスムーズだと思います。
ただし、「塵も積もれば山となる」というように、日常的なケアも重要。
ほうれい線改善においては、スキンケアが重要な要素の半分を占めているといっても過言ではありません!
ぜひ毎日のスキンケアやマッサージを意識してみてください。
Q2. 美顔器を使ったほうれい線対策、効果はあるの?
A. 正しく使えば効果があります!
表情筋を動かすという意味ではいいのですが、全ての人に同様の効果が期待できるとは限らないので気をつけましょう。
目的や使い方がよくわからないまま適当に美顔器を使っていると、誤ったケアをしてしまうリスクもあります。
どの表情筋を動かしているのかなど、目的ややり方を正しく理解してから使うことをおすすめします。
Q3. 10代なのにほうれい線が気になるのはなぜ?
A. 若くても気になるのは骨格かニキビが原因
10代でほうれい線に悩む理由としては、骨格の問題が大きいと思います。
またニキビが沢山できている人は、ニキビによる肌の硬化が原因かもしれません。
ニキビを繰り返すと、皮膚が硬くなって頬の柔軟性がなくなり重みが生じ、たるみにつながります。その結果、ほうれい線が目立ってしまうというケースも。
この場合は、肌質改善がほうれい線解消のカギとなるので、早めに美容皮膚科などを受診するといいでしょう。
Q4. 夕方からほうれい線が目立つのはなぜ?対策も知りたい!
A. 肌の乾燥か表情筋の疲れ
夕方以降にほうれい線が目立つとしたら、それは肌の乾燥でシワが目立ってきたり、疲労で表情筋をうまく使えなくなったりするのが原因です。
肌全体に言えることでもありますが、肌が乾燥するとハリ・弾力も失われてしまいます。
帰宅してリラックスしてから、表情筋をマッサージして一日の疲れをとってあげましょう。
Q5. ほうれい線治療でよく聞く「プチ整形」って?
A. ヒアルロン酸注入やメソセラピーなど
ヒアルロン酸注入のことを「プチ整形」と呼んでいる人は多いようですね。
実際、ヒアルロン酸注射によるプチ整形であれば、3万円ほどの予算で施術を受けることが可能です。
ただ、近年はほうれい線注射だけでなく、肌本来の力をサポートするメソセラピーのような治療も注目を集めつつあります。
ほうれい線対策にもいろいろな手法があるので、自分に合ったものを選んでいただければと思います。
ほうれい線対策で、若見え肌をキープ!
人によっては20〜30代から出現し始め、老け見えの原因となってしまう「ほうれい線」。
ほうれい線対策では、スキンケアのやり方も非常に重要とのことで、ぜひリフトアップマッサージを毎日の習慣にして、若見え肌をキープしていきましょう!
文/Liruu編集部