顔のたるみは改善できる？美容クリニックの院長が教える原因とセルフケア方法

太ったわけでもないのに、顎がたるんだり頬が下がったり、ほうれい線が目立ってきたり。歳を重ねると、顔のたるみが気になりますよね。

顔のたるみは、セルフケアで解消することは可能なのでしょうか？

自由が丘クリニックの佐藤 英明院長に、顔がたるむ原因や解消方法など、気になる疑問をお尋ねしました！

ほうれい線や目元、フェイスラインのたるみの原因は？

最も多い要因は、顔の骨が痩せてしまうこと。

加齢とともに目や口の周りの骨がすり減ると、目や口のくぼみが目立つようになります。

加えて筋肉が衰えること、皮膚が薄くなること、靱帯が緩んで脂肪を支えきれなるといった、エイジングによる複合的な要因で顔全体が下がってしまうというのが肌のたるみの原因です。

エイジングによるたるみの主な原因 ・骨が痩せる ・筋肉が衰える ・皮膚が薄くなる ・脂肪を支える靱帯が緩む

また、こうしたエイジングによる影響以外にも、下記のような要因がたるみを招いてしまいます。

紫外線によるダメージ

加齢による衰え以外に、紫外線によるダメージも肌のたるみの大きな原因となります。

佐藤院長によると、「18歳までに一生のうちの50%の紫外線ダメージを受ける」とのこと。

18歳以降に頑張って紫外線対策をしても、残り50%にしか影響しないということです。

小さなお子様がいらっしゃる方は、ぜひ今のうちから”紫外線教育”をおすすめします！

紫外線をゼロにするのもNG！

とはいえ、紫外線を完全にシャットアウトするのもNGです。

日の光を浴びなければビタミンDが生成できず、骨粗鬆症の原因になってしまいます。

顔は日焼け止めやサングラス、帽子などを活用してなるべく紫外線を浴びないようにしつつも、腕や脚などは適度に日の光を浴びるようにしましょう。

強すぎる日焼け止めは乾燥を招く

また、日焼け止めクリームは強ければ強い程良いわけではありません。

ウォータープルーフなど強めの日焼け止めクリームは肌を乾燥させますし、落とす際にクレンジングの刺激も乾燥につながります。

あまり外に出ない日は石けんで落とせるマイルドなものを、長時間の外出時は強めのものをと、状況によって使い分けられるように複数用意するのがおすすめです。

強すぎるマッサージ

フェイスマッサージはたるみケアに有効と言われていますが、強すぎるマッサージは靱帯を痛める場合も。

また、マッサージによって筋肉をほぐすことがたるみに有効であったとしても、シワにとっては必ずしも有効とは言えず、結果的に老け顔につながってしまうこともあります。

セルフマッサージのポイント ・やさしく、心地良い程度に留める ・長時間のマッサージは避ける

たるみは改善できる？専門家が教える顔のたるみ改善方法

そもそも一度たるんでしまった肌は、改善できるのでしょうか？

佐藤院長にお尋ねしたところ、「たるみは改善できます」と嬉しいご回答をいただきました！

スキンケアコスメによる改善方法

スキンケアによる改善方法としては、保湿に効果的な成分が入ったスキンケアコスメがおすすめです。

自由が丘クリニックでは、ヒアルロン酸やヒト幹細胞培養液などを配合した高保湿エイジングケアコスメを開発しています。

自由が丘クリニックドクターズコスメティクス
ARES ステムC エッセンスローション

出典：公式サイト

価格（税込）	19,800円
内容量	120mL

自由が丘クリニックドクターズコスメティクス
ARES ステムC クリーム

出典：公式サイト

価格（税込）	33,000円
内容量	35g

「ARES ステムCシリーズ」共通おすすめポイント ・エイジングケアに特化したスキンケアライン ・再生医療の技術から生まれた「ヒト幹細胞培養液」を配合 ・分子量の異なる二つのヒアルロン酸でうるおいを肌に閉じ込める

注目の成分

ARES ステムCシリーズに配合されている成分の中で、特に注目したいのがこちら！

純国産ヒト幹細胞培養上清液	150種以上の成長因子が細胞を活性化し、コラーゲンの働きを促進
Wヒアルロン酸	あえて分子量の異なる2種類を組み合わせることで、ヒアルロン酸とコラーゲン産生をサポート
サクラン （※ローションのみ）	肌の上にネット構造をつくり、うるおいを閉じ込める
イデアリフトTM （※ローションのみ）	真皮にあるエラスチンを強化

純国産ヒト幹細胞培養上清液は再生医療から生まれ、エイジングケアに高い効果があるのではないかと期待されています。

『皮膚老化を防止する、再生作用の高い美容医療成分としても用いられてるものです』とのこと。

美容医療による改善方法

自由が丘クリニックで受けることができる、たるみ改善の美容医療について佐藤院長にご解説いただきました。

フェイスリフト 皮膚や脂肪を持ち上げる皮膚切開手術。たるみを根本的に改善することができます。 切開はちょっと…という方には、超音波の熱エネルギーによってたるみを引き上げる「ウルセラリフト」もおすすめ。 糸によるリフト 時間が経つと体内に吸収される糸を使った「スレッドリフト」、ヒト幹細胞培養上清液とスレッドリフトを組み合わせた「マトリックスリフト®」など。 ヒアルロン酸注射 ヒアルロン酸を注入することにより、ボリュームを補います。 幹細胞トリートメント 目には言えない微細な穴を開け、肌の奥まで成分を浸透させる「メソポレーション法」を使用。 肌細胞の活性化による肌の弾力向上が期待できます。

このほか、ボトックス、サーマクール、ダーマペンなど、美容医療にはさまざまなケア方法やマシンがあります。

頬、目元などのパーツや肌状態によってケア方法は異なる

「たるみにはこれが一番効く」と一概には言えません。

骨が痩せている人であればヒアルロン酸注射など、どんな治療がたるみの状態に適しているのか、または複数組み合わせるのがいいのかはその人の肌状態により異なります。

毎日の習慣が顔のたるみの原因になっていた?

佐藤院長によると、私たちは日頃知らず知らずのうちに、たるみを招く”たるみ習慣”をしがちなのだそう。

以下のような癖・習慣がある人は要注意です！

表情癖

加齢や紫外線に加えて、日頃の表情癖もたるみやシワの原因になります。

例えば目を見開く癖がある人は、眉毛の過度な上下運動によって靱帯が緩み、目の周りが下がってたるみやすくなります。

いつも同じ向きで横向きに寝る

いつも同じ側の頰を下にして横向きに寝る人は、下敷きになった側の頰がいつも伸びている状態に。

片側だけ肌がたるんだり、シワができる原因にもなります。

片方の歯でばかり噛む

咀嚼する際には、こめかみや頰の筋肉を使います。

同じ側の歯でばかり噛んでいると片側の筋肉だけが発達し、逆に使わない筋肉は痩せてしまいます。

高さがある枕で寝る

高すぎる枕で寝ると首や顔にシワが寄り、たるみの原因にもつながります。

刺激の強いスキンケア

クレンジングオイルでゴシゴシ擦って落としていたり、毎日ウォータープルーフの日焼け止めクリームを塗っていたりすると、皮膚に乾燥や摩擦のダメージが蓄積してしまいます。

顔のたるみで気になるQ&A

顔のたるみで気になる疑問について、佐藤院長にお尋ねしました。

20代でも顔のたるみが気になります。何か原因はありますか？

骨格的に頰の内側が低くて平坦だと、たるみやほうれい線が目立ちやすくなります。

この場合はヒアルロン酸による治療が有効です。

美顔器は顔のたるみに効果あると思いますか？

筋肉を動かすような刺激がある美顔器は、筋肉を鍛えることはできても皮膚に刺激が強くてシワになってしまう可能性もあります。

どんな商品にしろ強い刺激があるものや、長時間のケアは逆にたるみの原因に…。

あくまでもリラックス目的での使い方でしたら、ストレスによるたるみ防止効果は期待できると言えるでしょう。

顔のたるみの出方に男女の差はあるのでしょうか？

骨格を原因とするたるみの出方は男女とも同じですが、男性のほうが皮脂腺が多いため、乾燥が元になるたるみは少ないと考えられます。

ただし、男性は紫外線のケアをあまりしない傾向がありますから、紫外線によるたるみやシミ、シワは男性のほうが多いと言えます。

頭皮のコリと顔のたるみは関係ありますか？

大いにあります。

額の筋肉は頭にまで繋がっていますので、この筋肉が凝ったり衰えたりすることが顔のたるみにもつながります。

毎日のケアが顔のたるみ防止につながる

どんな良いクリームであったとしても、顔中ベタベタに塗りたくったからといって良い効果が得られるというわけではありません。

たるみを防止するには自分の肌をよくチェックして、そのときの肌状態に適したスキンケアを施してあげることが大切です。

紫外線や乾燥のケアをしっかり行った上で改善が見られなければ、美容医療の力を借りることも検討してみましょう。