【皮膚科医監修】フィラグリンでアトピー肌が改善される?
- 乾燥
- ざらつき
- ゆらぎ肌
- ニキビ
別名 | マフェニド塩酸塩水和物 |
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配合目的 | 殺菌剤、その他 |
対応するお悩み | ニキビ |
ホモスルファミンは、サルファ剤とよばれる合成抗菌剤の一種です。
細菌のDNAを作るときに必要な『葉酸』の合成を邪魔することで細菌の増殖を防ぎます。つまり殺菌(直ちに菌を倒す)ではなく静菌的に働き、比較的穏やかな作用を示すものです。吹き出物やニキビに効果があるものとして利用されています。
ニキビが、いわゆる『ニキビ菌』によって引き起こされることは広く知られていますが、このニキビ菌(Propionibacterium acnes)は皮脂を好む嫌気性細菌(酸素の少ない環境(毛穴の深いところ)を好んでいる菌)です。じつはニキビ菌自体、皮膚の常在菌(誰の皮膚にも住んでいる菌)であり悪いものではありません。あくまで過剰に増殖した状態が問題となります。
ホモスルファミンを有効成分とするOTC医薬品が販売されていますが、実は薬用化粧品(医薬部外品)にも配合されています。明色化粧品というメーカーから発売されているニキビ対策の化粧水として有名なロングセラー商品「明色美顔水」です。当社の美顔シリーズの起源となる「にきびとり美顔水」はなんと明治18年発売ということで130年にも及ぶ歴史があります。それを象徴するような敢えて青いガラス容器でレトロ調なパッケージも特徴的です。1000円以下という非常に手頃な価格帯であることも人気を支えている一因でしょう。
ニキビには他にもグリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノール、サリチル酸、感光素201号といった成分が薬用化粧品に使用されています。市販の塗り薬ではさらにイオウ、レゾルシン、アクリノール、イブプロフェンピコノールなどが使用されています。さらに美白で分野で注目されている成分ですがビタミンCの塗布もニキビに期待できます。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・明色化粧品.美顔