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イブプロフェンピコノール

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イブプロフェンピコノールとは

市販で売られているニキビ用の塗り薬などによく含まれている有効成分です。

頭痛や生理痛、関節痛などの飲み薬でもよく使われる「イブプロフェン」よりも強い炎症止めの成分として、この『イブプロフェンピコノール』が日本で作られました。

イブプロフェンピコノールの効果・働き

炎症を抑える働きがあり、赤く腫れたニキビに使用されます。
赤味をひかせる働きなので、白ニキビやニキビ跡などには用いられず、勢いのある赤く痛みのあるニキビに効果が期待できる成分です。

副作用は少なく、稀に刺激感や痒み、発疹がありますが、どれも1%未満と報告されています。

イブプロフェンピコノールを含む製品

市販の塗り薬のほか、病院の処方箋が必要な軟膏、クリームにも使われています。
軟膏成分用に作られた成分なので飲み薬には含まれません。

病院では『スタデルム』、『ベシカム』という名前で販売されています。
ニキビ以外にも湿疹、アトピー性皮膚炎、酒さ様皮膚炎、帯状疱疹の痛み・炎症、接触性非皮膚炎にも使うことができます。

近年、あまりアトピーには使用されませんが、帯状疱疹のピリピリ、チクチクする痛みを抑えたり、ステロイドの様な強めな薬を使いたくない部分の炎症止めとして使用されたりします。

イブプロフェンピコノールの豆知識

市販のニキビ用軟膏では、ニキビの炎症を抑える成分であるグリチルリチン酸やサリチル酸、ニキビの角質を柔らかくするイオウ、荒れた肌を修復するアラントイン、抗菌薬のスルファジアジン、殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールやレゾルシン、痒み止めのジフェンヒドラミンなどもよく使われています。
イブプロフェンピコノールは、これらの成分と一緒に使用されることもよくあります。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典
・鳥居医薬品株式会社.医薬品インタビューフォーム スタデルム®︎

最終更新日:

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