【皮膚科医監修】フィラグリンでアトピー肌が改善される?
- 乾燥
- ざらつき
- ゆらぎ肌
- ニキビ
別名 | アルファヒドロキシ酸 |
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配合目的 | ph調整剤、研磨・スクラブ剤 |
対応するお悩み | ざらつき、ニキビ、シワ・たるみ、ハリ・弾力 |
『アルファヒドロキシ酸』の略称で、一般的にフルーツ酸とよばれます。
家庭用のピーリング剤としてクレンジング剤やスクラブ化粧品、パックなどに含まれる成分です。
シミやくすみ、ざらつきなどを改善し肌の若返りを期待できるため、年齢を問わず人気の成分です。
肌のピーリング剤として、美容皮膚科やエステサロン、ご家庭で使用可能で、肌のざらつきをとり、滑らかな肌を作ります。
美容皮膚科で受けることのできる強い成分のものを使うと、肌の少し深い部分もピールできますので、深いニキビ跡や傷跡、目立つ毛穴の改善などが期待できます。
足の角質を剥くための『ベビーフット』などの漬け置きタイプの液体パックや、ニキビ肌やざらつきのある肌用の『スキンピールバー』も、このAHAが主成分として含まれています。
AHAは日本では自主規制で濃さや酸性度が決められており、たいていの場合、家庭用には濃度は10%未満、PHは3.5以上のものが使われます。
美容皮膚科では濃度が30%以上、PHも3以下と、濃く、そして酸の強いものも使用されます。
皮膚科で使われるピーリング剤はものによっては『化学やけど』という水ぶくれや肌の炎症、腫れといった副作用の恐れがありますので、医師と相談してからピーリング剤の種類を選びます。
個人が家庭で使用する場合は、いくらフルーツ由来のフルーツ酸といえども、このような強すぎる製品は選ばないようにしてください。
AHAには、リンゴ酸やクエン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸などの成分があります。
主に単独で美容皮膚科で使用されますが、家庭用にごく少量が含まれることがあります。
濃さが何段階があり、期待する効果に合わせて選択されます。
20~35%ですと浅めの角質層、表皮顆粒層から基底層の間に効果的ですでニキビや軽いくすみ、ざらつきの改善に使われます。
50~70%ですとさらに深い真皮乳糖層まで効果的で、線維芽細胞を刺激することから肌の弾力が増し、口角や目尻の小じわやニキビ跡などに期待できます。
刺激が少ないことが特徴で、グリコール酸で肌に刺激を感じる場合などに使用されます。
美容皮膚科では乳酸ピーリングを行っていない場合もあります。
家庭用では、乳酸の他にリンゴ酸やクエン酸が混ざったピーリング剤がよく販売されています。
主に家庭用のピーリング化粧品に含まれます。
単独でも使用されますが、多くの商品がいくつかのAHAが複合されています。
たいていの商品が10%未満、PHも安全に設定されており、使用頻度、塗布時間を守れば日常的に使用しても問題ないように作られています。
敏感肌、アトピー肌の方は慎重に使用しましょう。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・古川福実.日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)
・独立行政法人国民生活センター.美顔エステ「ピーリング」でやけど状態に!美しくなるはずが…
・公益財団法人日本エステティック研究財団.エステティックサロンにおけるケミカルピーリングの消費者危害防止策について