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ビオチン

別名 ビタミンB7、ビタミンH
配合目的 ビタミン類、ヘアコンディショニング剤、皮脂コントロール剤、皮膚コンディショニング剤、保湿剤
対応するお悩み 乾燥、ニキビ

ビオチンとは

ビオチンは別名ビタミンB7、ビタミンHとよばれ、髪や爪、お肌や粘膜の健康に必要なビタミンです。
栄養機能食品としてお肌用の美容複合サプリメントに含まれていたり、またビオチン単独でも販売されています。

水溶性ビタミンなので飲みすぎても尿から排泄されるため過剰症もなく、比較的安全に始められる成分です。またシャンプーや美容液などにも含まれていることがあります。

ビオチンの効果と働き

ビオチンは私たちの体で、皮膚や爪などの健康を保つために日々使用されています。
しかし私たち自身はそのビオチンを作り出すことはできないので、普段の食事、卵黄や牛乳、ナッツや全粒粉などから補ったり、また、正常な腸内細菌から作られるビオチンを利用します。
健康な人であれば、基本的には不足しない成分と考えられていますが、一部、遺伝性の病気の方や、吸収の悪い方、生の卵白を摂りすぎている方、ある種の抗生物質、抗てんかん薬などを連用されている方ですとビオチンが不足してしまうことがり、治療としてビオチンを5~20mg、飲む必要があります。

ビオチンを使用する治療

ビオチンが不足すると、皮膚炎、湿疹、脂漏性皮膚炎、脱毛、結膜炎、うつ病、嗜眠、低血圧、ニキビ、接触性皮膚炎、爪がもろくなる、などがおこります。
特に爪が薄く剥がれやすい状態でがたがたしやすく、健康な状態にまで伸ばせない方はビオチンを試してみてもいいでしょう。

また、科学的根拠に乏しい、とも言われていますが、手のひらや足の裏などに痒みを伴う水包がたくさんできては破れてしまう掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の治療にビオチンを用いる病院もあります。保険は効かないのですが、そこまで高いものではありません。

ビオチンの摂取量目安

基本的には健康な人では不足しないと考えられていますが、妊娠中や授乳中などに補給することもあり、比較的安全性が高いことがうかがえます。ビオチンは1日50μg程度でよいとされていますが(目安量)、栄養機能食品には最大で1日500μgまで含まれていることがあります。

ビオチンのサプリメントについて

ビオチンが元から足りている健康な方ですと、ビオチンをサプリメントなどで補っても特に何も変化はない、と考えられています。
髪をもっと伸ばしたい、爪をきれいに伸ばしたい、肌をきれいにしたい、という目的で飲んでいる方もいますが、必ずしもすべての人に効くわけではなく、不足している人にだけ有効、ということを覚えておくと良いでしょう。

ビオチン単独のサプリメントが販売されていますが、日本製のものよりも海外の製品の方が目立ちます。日本では複合サプリメントとして販売されていることの方が多いですね。

また、血液検査の一部ではビオチンのサプリメントで結果に影響が出ることがあるので、病院では飲んでいることを伝えておきましょう。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・東京都福祉保健局.栄養成分表示
・Deepa P. Patel.A Review of the Use of Biotin for Hair Loss
・扶桑薬品工業株式会社.医薬品インタビューフォーム ビオチン散

最終更新日:

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