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乾燥女子必須!乾燥した肌に効くおすすめ潤い漢方

髪がぱさぱさ、皮膚もかさかさ、のども弱いしどうしたらいいの?今回はこんな女性のための漢方薬と薬膳食材をご紹介します。少し変わったものが中心になりますので、インターネットで購入されるのが良いですね。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
薬剤師、漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし、調剤薬局や漢方薬局での勤務経験から、医薬品や漢方薬を詳しくわかりやすく解説。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。

≪漢方薬≫

漢方薬

液体、丸薬、粉など様々な形のものがあります。
潤いだけでなく冷えが改善されたり、妊娠しやすい身体になったり、貧血が改善されたり、疲れが取れやすくなったりと、いろんな不調が一緒に良くなる可能性があります。

皮膚や髪の乾燥に、婦宝当帰膠

[読み方]ふほうとうきこう

[剤形]液体

[保険適応]なし

[こんな方に]

皮膚の乾燥
髪の乾燥
冷え
貧血
生理不順
妊活中

[詳細]

黒くてトロッとしたシロップタイプの漢方薬です。漢方薬ですが甘くてのみやすいのも特徴です。スプーンでなめる様に服用してもいいですし、お湯に溶かして飲んでも構いません。冷えや貧血気味の乾燥肌さんに特におすすめです。身体もぽかぽか温まり、血色もよくなります。さらにいい点は女性ホルモンのバランスを整えてくれるという点です。生理不順や不妊治療中にも有効な漢方薬。最低でも3か月ほどは続けると体質が変わってくるのが実感できますよ。女性に人気の漢方薬の一つです。

 

全体的な乾燥に、六味地黄丸

[読み方]ろくみじおうがん

[剤形]丸薬、エキス顆粒

[保険適応]あり

[こんな方に]

全体的に乾燥する
のども乾きやすい
手足にほてりがある
便秘気味
汗が自然に出る

[詳細]

全身の皮膚が乾燥する傾向がありますが、手のひらや足の裏にほてりを感じるのがこの漢方薬のあっているタイプです。ひどい方だと全身がほてるような暑さを覚えます。のどもなんだかいつも乾いた感じがあります。
保険適応の漢方薬はエキス製剤が一般的ですが、このお薬は名前に『丸』がついており、丸薬として服用した方が効果的であることを示しています。インターネットで買う場合は黒い丸薬タイプのものを探して買われた方が良いですね。正露丸のような黒く小さな粒状をしています。
胃が弱い方はたまにもたれることがあるので、心配な方は食膳ではなく食後に服用しましょう。

六味地黄丸

全体的な乾燥に、麦味地黄丸

[読み方]ばくみじおうがん

[剤形]丸薬

[保険適応]なし

[こんな方に]

六味地黄丸よりも乾燥が激しい方
のどや粘膜の潤いが必要な方

[詳細]

別名を八仙丸(はっせんがん)と言います。
先ほど紹介した漢方薬、六味地黄丸にさらに麦門冬(ばくもんどう)という粘膜の潤いに良い成分が加わっています。秋や冬にのどの調子を壊しやすいタイプの乾燥肌さんにお勧めです。
保険の漢方薬ではありません。丸薬の漢方薬として販売されています。

疲れもある乾燥に、十全大補湯

[読み方]じゅうぜんたいほとう

[剤形]エキス製剤

[保険適応]あり

[こんな方に]

皮膚の乾燥
顔色が良くない
貧血気味
元気がない
疲れやすい
冷えやすい

[詳細]

全身の皮膚が乾燥し、貧血気味の方に用います。疲れやすい方が飲むと元気が出てくるのも特徴です。仕事がハードな方や、いつもビタミン剤や栄養ドリンクを飲んでいるような方は一度こちらに切り替えてみてはいかがでしょうか。消化器も丈夫になり胃腸も元気になります。高麗人参も含有されている漢方薬ですので滋養強壮の目的で何年も飲んでいる患者さんもいます。漢方の考え方に、良い血が不足すると皮膚やつめ、髪が乾燥してしまうという「ものがあります、この漢方薬は良い血を増やして皮膚の乾燥を改善する効果が期待できます。生理中のフラフラな身体にも良いですね。

のどや粘膜の乾燥に、麦門冬湯

[読み方]ばくもんどうとう

[剤形]エキス製剤

[保険適応]あり

[こんな方に]

のど、粘膜の潤いが足りない方
いつものどから風邪をひく方
喘息気味の方
痰の切れがわるい咳をする方

[詳細]

のどの粘膜が乾燥する方に使います。乾燥する季節に喘息が出てしまう、咳が止まらなくなってしまう、なんだかいつもの喉が渇いたような感じがする方に使用します。咳はなんだかケホケホと乾燥し、痰はあまり多くなく、粘っこいものです。黄色い痰には用いません。妊婦さんの咳の薬としても有名です。
味も比較的甘くて飲みやすい漢方薬です。この漢方薬は6か月から1年ほど服用しておくと咳の出にくい体質になります。

 

≪薬膳食材≫

薬膳食材

食事として取り入れたい方はこちらですね。どの薬膳食材も、中国における女帝の美の秘訣として好んで用いられていたものばかりです。腸やお肌の乾燥に、クルミ毎日1~2個でいいので続けて食べます。腸が潤って便通もよくなり、肌にも効果的です。

中国ではアンチエイジングの食材としても有名で、とりわけ肌の若返りに注目されています。日本でも縄文時代から食されていましたこの食材は、アーモンドと同じくらい栄養価が高いと言われています。オメガ3系の油も多く含まれ、血管年齢が気になる方にもおすすめです。

粘膜、皮膚の乾燥に、白きくらげ

こりこりとした触感が特徴の白きくらげは、肌と粘膜の潤い良いとされています。呼吸器の乾燥にもよく、喘息気味の方、乾燥した咳が出やすい方にもおすすめです。秋や冬にスープに入れるもよし、あんみつの中に入れておやつとしていただくのもおすすめです。乾燥した状態で売っていますので、水でもどしてから使います。

白ではなく黒いきくらげもありますが、黒い方は血液の健康が気になる方におすすめです。動脈硬化が気になる方、ドロドロ血が気になる方は黒きくらげが良いですね。

腸やお肌、髪の乾燥に、松の実

小さな、甘味のある松の実。個人的にはおいしくてついつい食べ過ぎてしまいますが、こちらは髪のパサつき、爪の乾燥に効果があると言われています。腸の乾燥にも効果的で便の出が改善します。毎日10~20粒ほど食べるといいのですが、スーパーではごく少量しか販売されていませんので、インターネットの方が多く入ったものが安く手に入ります。そのまま食べてもいいですし、スープや鍋に入れて、サラダにのトッピングとしてもおすすめです。

皮膚や髪の乾燥に、阿膠(あきょう)

こちらは食材というよりもサプリメントとして召し上がるのがおすすめです。真っ黒で透明な、ガラスの様なものですが、お湯に溶け、独特の味がします。お茶として飲んだり、オブラートに包んで服用します。これはロバの皮を煮たときに出てくるゼラチン質で、ニカワとも呼ばれます。漢方の世界では皮膚や粘膜、髪の潤いにはとても有名な成分です。近年、値段がやや高騰していますのでよく調べてから購入しましょう。

腸やお肌の乾燥に、杏仁

杏仁豆腐を作る時に用いられる杏仁(きょうにん)ですが、これは杏子の種です。製菓コーナーにも販売されています。細かく砕いたタイプや、パウダー状になったものが販売されていますが、パウダーの方が使いやすいのでお勧めです。毎朝のヨーグルトに混ぜてもいいですし、豆乳、寒天、砂糖を使って杏仁豆腐を作ってもいいですね。

味はあまりしませんが、優しいあまい香りが特徴的です。
腸や肌の乾燥にも良いのですが、喉を潤す効果もあるので、漢方薬のお薬の中に混ぜたりもします。

髪の乾燥に、黒ゴマ

年齢とともに乾燥がひどくなっている方や、若白髪が気になる方に用います。毎日小さじ1杯、炒め物に混ぜたりご飯にかけたり、またはヨーグルトの中に入れて使用します。便通もよくなっていきます。

まとめ

美容だけでなく、様々な身体の不調にも効果的な漢方。お肌の乾燥と健康、どちらも気になる方は是非一度お試しください。

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