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乾燥肌は改善できる?乾燥対策ができる成分&スキンケアを紹介!

乾燥肌は改善できる?乾燥対策ができる成分&スキンケアを紹介!

カサカサとして、つっぱるような感覚がつらい乾燥肌。多くの女性が悩む代表的な肌悩みの1つではないでしょうか?

ナオ
今回はたくさんの女性を悩ませる「乾燥肌」について解説をしていきます。まずは乾燥肌の特徴と原因について、薬剤師の二宮先生と一緒に詳しく勉強していきましょう。

二宮先生
よろしくお願いします。

コスメコンシェルジュ・コスメライター
ナオ
ナオ
日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュ
10年以上化粧品メーカーでコスメの企画や開発を担当していました。

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
薬剤師、漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし、調剤薬局や漢方薬局での勤務経験から、医薬品や漢方薬を詳しくわかりやすく解説。現在は化粧品成分検定1級・化粧品成分上級スペシャリストとしても活動し、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。

乾燥肌とはどういう状態?

乾燥肌 とは

ナオ
先生、乾燥肌とはどのような状態のことを言うのでしょうか?

二宮先生
乾燥肌とは、ひとことで説明すると『水分や皮脂が不足した肌状態』のことで、ドライスキンとも呼ばれています。

ナオ
乾燥肌の見分け方などはあるのでしょうか?

二宮先生
手で顔に触れた時に、カサカサとしていて、うるおいが感じられないことはありませんか?また入浴後や洗顔後などに、肌が引きつるように感じる人も乾燥肌だと考えられます。

ナオ
たしかに触ってみると肌がカサカサしています…。洗顔後なども、頬のあたりがつっぱるような感覚が強いことも気になります。

二宮先生
そうですね、顔では頬や目元、口元などが乾燥肌になりやすい部分です。また体も乾燥肌になりやすいので注意が必要です。脛(すね)や肘、膝などが乾燥しやすい部分といえるでしょう。

ナオ
どうして肌から水分や皮脂が失われて、乾燥肌になってしまうのでしょうか?

二宮先生
乾燥肌のカギを握るのは肌の1番外側にある『角質層』という部分です。角質層は、うるおいを肌の内部に閉じ込める働きがあり、これを『肌のバリア機能』と呼びます。食べ物が乾燥しないようする食品用ラップのようなイメージですね。

ナオ
ラップですか?すごく薄いイメージですが…。

二宮先生
その通りです。角質層の厚さは平均して約0.02mmほどです。本当にラップのように薄い膜なんですよ。そのためさまざまな原因でダメージを受けやすく、バリア機能が低下して乾燥肌を引き起こしてしまうのです。

ナオ
先生、皮脂の減少も乾燥肌の原因なのでしょうか?

二宮先生
はい。肌の皮脂量は、年齢とともに徐々に減少してしまいます。平均して20歳前後を境に皮脂の分泌量が減るため、年齢を重ねると肌の乾燥を感じやすくなるのです。

乾燥肌になる原因とは?

乾燥肌 原因

ではここからは、肌の水分が失われて乾燥肌になってしまう具体的な原因について説明します。乾燥肌の原因は季節によって異なるため、春夏秋冬に分けて解説しましょう。

春:花粉や紫外線

春先は、肌の乾燥が悪化してしまう人が多くいます。

春は気温が上昇するため、肌の水分も蒸発しやすい状態です。冬場に乾燥肌になってしまった人は、春になっても肌のバリア機能の回復が追いつかず、うるおいが不足した状態が続いてしまいます。

また春は、花粉や大気汚染物質などの刺激物質が、肌に付着しやすい季節でもあります。バリア機能が低下した肌は、これらの刺激物質に弱く、さらに肌がダメージを受けてしまうことも…。

紫外線が急に強くなることも春の特徴です。紫外線も肌のバリア機能を低下させ、乾燥を引き起こす原因の1つです。急に紫外線が強くなる季節なので、UVケアを怠っていると一気に肌が乾燥してしまうでしょう。

夏:大量の汗や冷房

夏場は汗をかいたり、湿度が高い日もあるため、乾燥肌になりにくいと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし夏場にたくさん汗をかくと、実は肌はどんどん乾燥してしまうのです。

その理由は、肌に存在する『うるおいを守る成分』が、大量の汗に流されて失われてしまうからです。また汗を拭く回数が増えると、汗と一緒に肌表面の水分も取り除かれてしまい、さらに乾燥が悪化してしまいます。

またジメジメと暑い夏は、さっぱりとした使い心地の化粧品を選びがちです。しかしさっぱりとしたスキンケアには、油分があまり配合されていないため、肌にうるおいをとどめる機能が低いことも…。せっかくスキンケアをしても、うるおいが逃げやすい状態になってしまうのです。

夏場は冷房による夏冷えにも注意が必要です。冷房が効きすぎた室内は肌の水分を奪うだけではなく、体まで冷やしてしまいます。その結果、血行不良が生じ、肌の乾燥がさらに進んでしまうという悪循環になることもあります。
夏は紫外線だけではなく、汗、スキンケア、冷房など、想像以上に乾燥肌の原因が隠されているのです。

秋:気温の変化

秋の注意ポイントは、急激な気温の変化です。

夏から秋にかけて急に寒くなることで肌の血液循環が悪くなり、うるおいを保つための皮脂分泌が低下してしまいます。皮脂は肌表面で膜となり、うるおいを閉じ込める役割があります。皮脂が不足してしまうと、水分が蒸発してしまい、乾燥肌が加速してしまうのです。

また夏に浴びた大量の紫外線の影響が、秋になって肌に現れることもあります。スキンケアを秋冬用に切り替えていないと、一気にうるおいが失われてしまうこともあるので注意しましょう。

冬:寒さ・風の冷たさや暖房

冬になると、ますます気温が下がり、湿度も低くなるため空気が乾燥していきます。外気に触れるだけで肌が乾燥してしまうこともある季節です。また暖房をつけた室内も、空気が乾燥しているため顔全体の水分が奪われてしまいます。

ウィンタースポーツが好きな人も、乾燥肌に気をつけましょう。スキー場は雪による紫外線の照り返しが強く、想像以上に肌がUVダメージを受けてしまいます。日焼け、シミ、そばかすはもちろん、紫外線は乾燥肌の原因にもなります。ウィンタースポーツの時はもちろん、冬でも日常的に紫外線対策を行う方が安心ですね。

脱・乾燥肌!正しいスキンケア方法

乾燥肌 スキンケア 方法

ここからは、乾燥肌を防ぐ正しいスキンケアの方法を紹介します。

化粧品は使い方次第で、効果にも差が出てしまうことをご存知でしょうか?せっかく使うのなら、最大限に効果を引き出すスキンケア方法を実践したいですよね。今回は乾燥肌に効果的な、3つのポイントを紹介します。

①洗顔後すぐに保湿化粧品をつける

乾燥肌対策として重要なことは、洗顔直後に保湿することです。

洗顔をすると肌の汚れを洗い流すことができますが、同時に肌のうるおい成分である天然保湿因子(NMF)、セラミドなども洗い流されてしまいます。そのため洗顔後5分以内を目標に、保湿をするようにしましょう。
水溶性の保湿成分が配合された化粧水や美容液、油溶性の保湿成分が配合された乳液やクリームなど、複数のアイテムを重ねることがおすすめです。

②先につけた保湿剤が肌全体に馴染んだら次の保湿剤をつける

複数のアイテムを重ね付けすると保湿効果が高まりますが、先につけたアイテムがしっかり肌に馴染んでから重ねることがポイントです。例えば化粧水がまだ馴染んでいないのに、クリームを重ねてしまうと化粧水がクリームを弾いてしまい、浸透しにくくなってしまうのです。保湿は慌てず丁寧に行いましょう。

手のひらで押し込むようになじませる「ハンドプレス」は、成分の浸透も高まるのでおすすめですよ。

③手に余った保湿化粧品は首や手の甲につけましょう

乾燥肌は顔だけではありません。実は外気にさらされやすい手の甲や首筋なども、乾燥しやすい場所です。なかなかボディケアを習慣化できない人は、スキンケアの時に手に余った化粧品を手の甲や首筋に伸ばすだけでもOK!軽くマッサージするようになじませると良いですね。

乾燥肌におすすめの保湿成分

乾燥肌 成分 おすすめ

ナオ
ここからは二宮先生と一緒に、乾燥肌に効果的な保湿成分について勉強していきましょう。

二宮先生
今回は3つの保湿成分について解説します。これらの成分は、もともと肌に存在しているうるおい成分に着目して研究されたものなんですよ。

ナオ
もともと肌にある成分を補うイメージでしょうか?

二宮先生
そうですね。角質層にうるおいを与えるセラミドなどの『細胞間脂質』とアミノ酸などの『天然保湿因子』、そしてこの角質層のうるおいが逃げないようにフタをするスクワレンなどの『皮脂』、この3つの保湿成分が、肌のバリア機能を支えています。

ナオ
『細胞間脂質』『天然保湿因子』『皮脂』に着目した保湿成分が重要なんですね。

細胞間脂質の代表『セラミド』

セラミドは肌のうるおいを保つだけではなく、肌のうるおいを守るバリア機能の主役として働く成分です。

健康的な肌の角質層では、セラミドが角層細胞の隙間を満たし、細胞や水分をつなぎとめています。セラミドがきれいに規則正しく並ぶ『ラメラ構造』を取ることで、水分の蒸発を防いだり、刺激物質の侵入を防いだりするバリア機能を発揮するのです。アトピー肌や荒れ肌の人は、セラミドが規則正しく並んでいないため、バリアとしての働きが崩れ、刺激に弱くなっているといわれています。

セラミド配合のスキンケアを使用することで、角層中のセラミドを補い肌のバリア機能を高める効果が期待できます。肌が荒れやすい人、乾燥しやすい人におすすめの保湿成分ですね。

天然保湿因子の40%を占める『アミノ酸』

天然保湿因子の40%はアミノ酸で構成されており、敏感肌や乾燥肌、アトピー肌の人は、角質層のアミノ酸量が減少していることもわかっています。天然保湿因子にはアミノ酸の中でも、セリングリシンが多く含まれており、またアミノ酸であるグルタミン酸が変化したピロリドンカルボン酸も多く含まれています。乾燥肌の人には、これらのアミノ酸が配合されたスキンケアがおすすめです。

アミノ酸を含む天然保湿因子には水分を抱え込む働きがあるため、アミノ酸配合のスキンケアを使うことで、うるおいを長時間肌にとどめる効果が期待できますね。

*化粧品の中で見かけることの多いアミノ酸*

グルタミン酸、アラニン、グリシン、セリン、バリン、リシン、ロイシンなど

ライスパワーNo.11

他の保湿成分と違い、乾燥肌の肌質改善効果が期待できる超希少成分です。お米のエキスを抽出して麹菌・酵母・乳酸菌などを組み合わせ長時間発酵させて熟成したのがライスパワーです。肌のハリ・弾力をキープするのに欠かせないセラミド(皮膚内に存在する組織)をお肌の内側から増大させ、お肌が水分をキープする力を改善する効果が認められています。

医薬部外品の効能として、“皮膚水分保持機能の改善”が認可された唯一の成分です。ライスパワーエキスには何種類かあり、現在は12種類研究されています。それぞれ美容効果が異なります。

その中でも有効成分として認められているのはライスパワーNo.6とNo.11です。また入浴剤エキスとしてはライスパワーNo.1-Dも有効成分に認可されています。

皮脂を補う成分『スクワラン・シアバターなど』

年齢とともに減少してしまう皮脂を補うためには、皮脂に近い構成の油分『スクワラン』『シアバター』『馬油』などがおすすめです。

皮脂に含まれるスクワレンという成分を還元したものがスクワランです。構造が似ているため肌なじみが良く、べたつきが少ないことも特徴です。スクワランは動物性のものだけではなく植物性のものもあります。
またシアバターに含まれるオレイン酸やステアリン酸は、皮脂によく似た成分です。保湿効果が高く、ひどい乾燥に悩む人にもおすすめの成分です。
馬油も皮脂に組成が近いオイルです。馬油に含まれる複数の脂肪酸のバランスが皮脂の脂肪酸バランスと似ていることから、皮脂を補う役割があるとして注目されています。

乾燥肌が注意する成分

ナオ
乾燥肌の人が注意した方がいい成分もありますか?

二宮先生
刺激になりやすい成分や、皮脂の分泌を抑えてしまう成分、ピーリング成分などは避けた方がいいですね。1つずつ詳しく説明しましょう。

アルコール系(EX)エタノール)

アルコールは昔から化粧品に配合されている成分で、安全性も確認されています。スキンケアの使用感に清涼感を与える効果や、美容成分を溶かして配合しやすくする効果があるアルコールですが、乾燥肌や敏感肌の人には刺激となる場合もあります。

アルコール配合のスキンケアで刺激を感じた場合は、アルコールフリータイプを選ぶようにしましょう。

レチノールなどのビタミンA系成分

肌にハリを与え、シワに効果を発揮することで注目されているレチノールビタミンA)ですが、一方で皮脂分泌を抑制してしまう働きもあります。レチノールだけではなく、パルミチン酸レチノール(ビタミンA誘導体)にも同様の効果があります。

ビタミンA系の成分が配合された化粧品を使用して乾燥を感じた場合は、使用を控えた方が良いでしょう。

サリチル酸やAHA

ピーリング効果のある商品に配合されているサリチル酸AHAですが、乾燥肌の人は角質層のバリア機能が十分でないため、ピーリングによって角質層を取り除いてしまうと乾燥が進んでしまうこともあります。

乾燥が気になる人は、サリチル酸やAHAが配合されているピーリング商品の使用を避けるか、またはクリニックなどで相談をしながらピーリングを行い、しっかりと保湿商品でアフターケアを行うことを心がけましょう。

乾燥肌Q&A

乾燥肌に悩んでいる人が、知っておきたい内容をQ&Aで紹介します。気になるポイントをチェックしましょう。

Q:乾燥肌は改善はしても治ることはないんですか?

ナオ
乾燥肌はスキンケアで改善しても、根本的に肌質が変わることはないのでしょうか?

二宮先生
乾燥肌の種類によっても異なります。スキンケア不足や正しいスキンケア方法ができていなかったために、後天的に乾燥肌となってしまった人は、正しい保湿をすることで改善するでしょう。

ナオ
良かったです!でも治らない乾燥肌もあるのでしょうか?

二宮先生
お肌の修復機能が生まれつき弱い方など、先天性の乾燥肌はスキンケアだけでは根本的な改善は難しいかもしれません。皮膚科で皮膚科医の先生に相談することをおすすめします。

Q:乾燥肌でもオールインワンジェルのみのお手入れで対策ができますか?

ナオ
複数のアイテムを重ねる方が保湿効果が高いと聞きましたが、オールインワンジェルのみのお手入れでは乾燥肌には不十分なのでしょうか?

二宮先生
水溶性、油溶性の保湿成分が、バランスよく含まれている製品なら大丈夫でしょう。『細胞間脂質』『天然保湿因子』『皮脂』を補える成分が配合されているかをチェックしましょう。

ナオ
オールインワンゲルだけでは成分が不足している場合、他のアイテムと組み合わせたり、サプリメントを使用したりするなど工夫してみます。

Q:乾燥肌なのにニキビができやすいんですがどうしてですか?

ナオ
乾燥肌はニキビになりにくいと思っていたのですが…。

二宮先生
ニキビが気になり洗顔をしすぎてしまったため、肌の乾燥とニキビが同時に生じることがあります。洗顔によって失われた皮脂を補おうと過剰な皮脂が分泌されて、またニキビができてしまう悪循環にもなってしまいます。

ナオ
ニキビと乾燥肌の両方が気になるときは、どうしたらいいのでしょうか?

二宮先生
洗顔はこすりすぎず、洗顔後にしっかりと保湿をすることが大切ですね。

Q:1回のお手入れに何種類スキンケア商品を使うのが良いんですか?

ナオ
スキンケア商品を重ね付けして、しっかり保湿をしたいのですが、何種類を使うのが良いのでしょうか?

二宮先生
スキンケアの種類やテクスチャーは、お好みに合わせて大丈夫です。ただし『細胞間脂質』『天然保湿因子』『皮脂』を補うものが配合されているかはチェックしましょう。

ナオ
3つの成分のバランスで、使うアイテムを選ぶのがいいんですね!

Q:乾燥肌対策をしすぎて過剰保湿なんじゃないかと心配になります。どれくらいのお手入れがベストですか?

ナオ
肌の乾燥が気になりすぎて、ついつい保湿をしすぎてしまうのですが大丈夫でしょうか?

二宮先生
適切な使用方法であれば問題ありませんよ。水溶性保湿剤を先に、油溶性保湿剤を後につける方が効果的です。

ナオ
化粧水などのみずみずしいものを先につけて、乳液やクリームなどコクのあるものでフタをするイメージでしょうか?。

二宮先生
その通りですね。

ナオ
でも自分の肌の水分量がわからないので、ついたくさんのスキンケア商品を使ってしまうんですよね。

二宮先生
皮膚科やコスメカウンターなどで、水分測定をしてみると、適切なスキンケアが見つかるかもしれませんよ。

Q:サプリメントで改善できますか?

ナオ
最近は乾燥肌に効果的なサプリメントも見かけますが、サプリメントで乾燥肌対策ができるのでしょうか?

二宮先生
飲んですぐに肌がしっとりするわけではありませんが、肌質を改善するという意味では効果的でしょう。セラミドやヒアルロン酸が配合されたサプリメントがおすすめです。

まとめ

乾燥肌対策のスキンケアについて、正しいスキンケア方法や効果的な保湿成分を紹介しました。

乾燥肌が気になる人は、肌のバリア機能を高めるスキンケアが重要です。『細胞間脂質』『天然保湿因子』『皮脂』の3つの働きに着目し、ぜひ自分の肌に合うスキンケア商品を見つけて、適切な乾燥肌対策をしましょう。

ナオ
ナオ
日本化粧品検定1級・コスメコンシェルジュ
10年以上化粧品メーカーでコスメの企画や開発を担当していました。
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