乾燥肌や敏感肌におすすめ!市販の人気保湿クリーム20選
- セラミド
- 乾燥
配合目的 | ビタミン類、その他 |
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対応するお悩み | 乾燥 |
身体の中でビタミンAに変換されて働く物質のことをプロビタミンAといいます。
プロビタミンAの働きは、基本的にはビタミンAと一緒で、夜間の視力維持、お肌・粘膜の健康維持です。
最近ではお肌が乾燥して炎症を起こす疾患、乾癬にもビタミンAとの関連が研究され、アメリカではビタミンA様の働きをするSoriataneという重度の乾癬用の薬も販売されてます。
ビタミンAそのものの摂りすぎは頭痛や吐き気、筋肉痛、脱毛症など過剰症の恐れがあるので、サプリメントで飲む時には少し注意が必要です。
妊婦さんに関しては胎児の頭部に奇形を引き起こすことがあるのでサプリメントなどによる過剰症には注意しましょう。
一方、代表的なプロビタミンAであるβ‐カロテンには過剰症が無いといわれています。
身体がビタミンAを必要な時にだけβ‐カロテンをビタミンAに変換させ、不必要な時にはβ‐カロテンのまま身体に貯えたり排泄したりするからです。
この過剰症が無いことからβ‐カロテンは夜間の視力化維持、皮膚や粘膜の健康維持を目的にサプリメントによく使用されています。
ちなみにβ‐カロテンは1日に300mg以上と飲みすぎると皮膚が黄色くなりますが、健康には心配ありません。
近年カロテノイドという物質が持つ抗酸化作用が、肌の光保護作用を持つといわれています。
カロテノイドは大きくプロビタミンAと、プロビタミンAとしては働かないものに分けることができます。
皮膚の光老化防止のために、これらのカロテノイドをサプリメントに含むものが販売されています。
またカロテノイドを直接皮膚に塗布することで、紫外線による炎症やしわを防ぐことができるといった研究が発表されており、今後は紫外線ケア商品にカロテノイドが含まれるものが増えてくることでしょう。
α‐カロテン、β‐カロテン、γ‐カロテン、β‐クリプトキサンチン、エキネノンなど約50種類ほどあります。
そのうち、β‐カロテンがα‐カロテンやβ‐クリプトキサンチンの2倍の強さを持つといわれています。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・U.S.FOOD&DRUG ADMINISTRATION. SORIATANE®(acitretin)Capsules
・厚生労働省.脂溶性ビタミン