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グリチルリチン酸

別名 グリチルレチン酸ステアリル
配合目的 香料・香味料等、皮膚コンディショニング剤、保湿剤
対応するお悩み 乾燥、ニキビ、日焼け

グリチルリチン酸とは

炎症をひかせる働きがあります。

いわゆる『薬用化粧品の有効成分』に分類されています。

グリチルリチン酸の効果・働き

日焼け後のお肌のほてりやヒリヒリとした刺激、髭剃り後の肌荒れ痛み、アレルギー性の肌荒れ・赤み、ニキビ肌の炎症などを鎮静化するために使用されます。

副腎皮質ステロイドホルモンと類似した構造を持ち、抗アレルギー作用・肝機能異常の改善効果・抗炎症作用・解毒作用が研究にて分かっています。

グリチルリチン酸を含む製品

化粧水や洗顔料、ボディクリーム、シャンプー、日焼け止めなど比較的多くの商品に含有されています。
とりわけ、肌が荒れやすい方用、ニキビ肌用、敏感肌用の化粧品ラインには、多くの製品でこの成分を含有しています。

実は化粧品以外にも第3類の医薬品、医療用医薬品としても飲まれたり、点眼されたりもしている成分で、アレルギー用の目薬や、虫刺され・痒み止めの外用薬、風邪薬、注射液などに配合されています。

また、炎症止めという使い道以外にも、グリチルリチン酸には甘みがあるので『甘味剤・矯味剤』という添加物として、薬の苦味をカバーする目的などでも使用されます。

薬や化粧品のパッケージを見ると本当に多くの商品に含有されていることがお分かりいただけると思います。
皆さんも意識せずとも一度は使用したことがあるでしょう。

グリチルリチン酸の豆知識

グリチルリチン酸は『甘草』(かんぞう)という甘み成分であり、漢方薬である植物に含まれる成分として古くから研究されてきました。

漢方薬の9割方には、このグリチルリチン酸を有効成分とする甘草が配合されており、甘みを持たせるだけでなく、漢方薬の調和を保つような働きをしていると考えられています。

お砂糖の約200倍の甘さを持つといわれ、食品添加物としても利用されており、お菓子やみそ、しょうゆなど広範囲にわたって使用されています。歯磨き粉の中にも含有されていることがあります。

現在『甘草エキス配合』と表記されている化粧品の多くは、このグリチルリチン酸の炎症を抑える効果を狙って配合されているものもあります。

ちなみに似た名称の成分がいくつかあるのでご紹介しておきます。

グリチルリチン酸、グリチルリチンは同じ成分です。
グリチルリチン酸をより水に溶けやすくしたものがグリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)というカリウム塩です。化粧水や点眼液などに使用されます。

グリチルリチン酸を加水分解して得られるのがグリチルレチン酸です。

グリチルレチン酸を、より油っぽくし、抗炎症作用を強くしたものがグリチルレチン酸ステアリルです。
軟膏や坐薬、クリーム状の商品に配合されます。

どれも抗炎症作用があります。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・食品衛生の窓.用途別 主な食品添加物
・厚生労働省医薬食品局審査管理課長.いわゆる薬用化粧品の有効成分リスト 

最終更新日:

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