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ルシノール®

別名 4-n-ブチルレゾルシノール
配合目的 酸化防止剤
対応するお悩み 美白

ルシノール®とは

ルシノール®は美白有効成分として、医薬部外品に含有されています。

ルシノールはポーラの商標で、化学的な成分名は4-n-ブチルレゾルシノール、4-n-ブチルレソルシノール、4-n-ブチルレゾルシン、4-n-ブチルレソルシンといいます。一部の研究ではコウジ酸やアルブチンなどよりも優れた効果が確認されました。

現在、この美白有効成分を含んでいる製品は10品目ほどしかありませんが、成分の持つ美白パワー、そして安全性からとても有力な美白成分として注目されています。

クラレとポーラの共同開発で作られた成分、ルシノール®は、モミの木に含まれている成分がもとになっています。この成分をベースとして研究開発された合成化合物がルシノール®です。

ルシノール®の効果と働き

ルシノール®がしみに働く作用機序は、一つはアルブチンやコウジ酸などと似た、チロシナーゼ活性阻害です。

チロシナーゼとはシミの工場であるメラノサイトで働いてる酵素です。このしみ工場の酵素、チロシナーゼを阻害する働きを持ちます。
これだけではルシノールの凄さにピンと来ないかもしれませんが、この酵素を邪魔する力が他の美白成分と比べて格段にすごく、何百~何千倍も強力なのです。
シンプルに美白商品の濃さだけを見ると、他の成分と比べて本当にごくわずかしか入っていないのでビックリするかもしれませんが、ごく少量で他の有効成分と同じくらい働くのですから強力なのです。

二つ目の作用機序は、TRP-1というこれもまたメラノサイトというシミ工場で働いている酵素を、阻害する働きを持ちます。この二つの働きからシミに効果を発揮すると考えられています。

ルシノールは皮膚刺激もなく、臨床試験結果ではシミ、そばかすだけではなく治療がやや困難な肝斑にも有効でした。

現在はポーラ製品を主軸とした塗布する医薬部外品として販売されています。内服するサプリメントではありません。

 

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・片桐崇行ほか.4-n-ブチルレゾルシノール(ルシノール)のメラニン生産抑制作用とヒト色素沈着に対する有効性
・医薬食品局審査管理課.審議報告
・小堺製薬株式会社.レゾルシン「純生」
・世界保健機関 国際化学物質安全性計画.レゾルシノール

最終更新日:

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