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アスタキサンチン

配合目的 酸化防止剤、着色剤、皮膚コンディショニング剤、その他
対応するお悩み 美白、乾燥、シワ・たるみ、ハリ・弾力

アスタキサンチンとは

1938年にロブスターから発見された成分で、鮮やかな橙を帯びた赤い色をしています。
サケ、いくら、カニ、エビなどにも多く含まれています。

古くから食品の発色を良くするために添加物として使用されてきましたが、近年サプリメントや化粧品に使用されるようになりました。

アスタキサンチンの効果・働き

紫外線などによる肌の「酸化」を防ぐ、強い抗酸化作用を持っています。

下記の文献を参考に抗酸化作用を比較すると、抗酸化力をビタミンCで1とするならば、ビタミンEは約50倍、リコピンで約1000倍、アスタキサンチンで約5000倍の差があり、群を抜いてアスタキサンチンが高い抗酸化作用を持つと分かります。
*参考文献

このアスタキサンチンの内服と外用を両方行った文献によると、8週間の使用で目尻のちりめん皺の改善、肌の水分量の改善、肌の弾力性の改善が見られました。
肌の角質層、真皮層、基底層のすべての層に効果的としている点も注目です。

肌の弾力が向上するメカニズムは、真皮層の酸化を防げることによるコラーゲン線維回復では、とされています。

角質層の水分保持作用も改善する働きが見られ、今後アトピー性皮膚炎などの水分保持力が低い肌トラブルへの応用も期待されています。

アスタキサンチンを含む製品

現在は医薬部外品ではないため、機能性食品としてのサプリメントや、一般的な化粧水やクリームなどの商品に含まれています。

日本においては富士フィルムがアスタキサンチン研究の先駆け的存在で、富士フィルムの化粧品業界参入のきっかけにもなりました。
『アスタリフト』シリーズの鮮やかな赤いパッケージは、まさにアスタキサンチンカラーです。

アスタキサンチンの豆知識

サプリメントとしては、肌のうるおいサポート、眼の機能サポート、抗酸化作用、睡眠の質向上、疲労軽減などといった機能性をうたってさまざまな機能性食品が販売されています。

抗酸化作用のあるコエンザイムQ10の内服で加齢臭が減少した研究があり、アスタキサンチンにも高い抗酸化作用があることから、加齢臭の発生を抑えられる可能性も期待されています。

その他にも高脂血症や糖尿病、抗炎症作用、血流改善作用、肩凝りの改善、ミトコンドリアの機能改善、アスリートの健康維持などさまざまな可能性を秘めており、大変注目されています。

安全性に関しても『悪影響が疑われない』とされているので、安心して使用できる成分と考えられます。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性あ判定事典
・European Commission.Simple Search
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典
・西田康宏.緑藻ヘマトコッカスによるアスタキサンチンの産生とその利用
・Kumi Tominagaほか.Cosmetic benefits of astaxanthin on humans subjects
・板倉弘重ほか.補完代替医療素材としてのアスタキサンチン

最終更新日:

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