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サリチル酸

配合目的 フケ防止剤、ヘアコンディショニング剤、マスキング剤、角質溶解剤、皮膚コンディショニング剤、防腐剤、その他
対応するお悩み ニキビ

サリチル酸とは

炎症を和らげる働きや、角質を柔らかくする働きがあります。
柳の木に含まれる成分で、1819年にイギリスの神父エドワード・ストーンがサリチル酸に糖のついたものをサリシンと名付けています。

サリチル酸の効果・働き

炎症を抑える働きをも持つピーリング剤となるため、ニキビ肌やアトピー肌のピーリング剤としても使われています。

ケミカルピーリングではサリチル酸は『サリチル酸エタノール』、『サリチル酸マクロゴール』として使われます。
サリチル酸エタノールの方は、肌の奥へ浸透しすぎてしまう懸念はありますが、効果が高いとする意見もあります。
サリチル酸マクロゴールは比較的浅い角質層のピーリングに向いています。

お肌の悩み(小じわなのか、ニキビなのか、ニキビ跡なのか、傷跡なのか、くすみなのか、など)に合わせて医師に相談しましょう。
また、ピーリング後は肌を太陽光から守るために紫外線ケアをするようにしましょう。

サリチル酸の濃度

サリチル酸は、ニキビや荒れ肌用の塗り薬・コスメには0.1~1.5%程度で使用されますが、美容皮膚科で行うケミカルピーリング剤には20~35%と濃いものが使用されます。
また、いぼや魚の目にはサリチル酸が50%程度の絆創膏タイプが使われます。

塗り薬:10〜35%
化粧水:0.05~0.7%
クリーム、乳液、ハンドクリーム、化粧用油:0.1-1.5%
パック :0.1%
ケミカルピーリング:20~35%
いぼ、魚の目 :10~50%

サリチル酸の濃さに比例してピリピリとしたお肌への刺激も増します。
特にケミカルピーリングを行う時には担当の医師とよく相談するようにしましょう。

サリチル酸を含む製品

ニキビ・荒れ肌用の洗顔フォームや化粧水などに、また、お肌のピーリング剤に使われます。
頭皮のかゆみや湿疹用のシャンプーにも含まれることがあります。

コスメだけではなく医薬品としても使われている成分で、ニキビや荒れ肌の塗り薬や、魚の目・角化症の軟膏、筋肉痛の湿布薬としても使われています。

サリチル酸の豆知識

柳の木は、かつてはよく爪楊枝の原料に使われていた木です。それは柳の木に含まれるサリチル酸に抗炎症効果が歯の痛みや歯茎の炎症によく効いたためです。
昔の挿絵に、爪楊枝を加えている人が描かれていることがありますが、モデルは虫歯だったのかもしれません。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・古川福実.日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)
・丸石製薬株式会社.医薬品インタビューフォーム サリチル酸原末「マルイシ」

最終更新日:

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