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アデノシン

アデノシン

配合目的 育毛・養毛剤、皮膚コンディショニング剤、保湿剤
対応するお悩み 薄毛(育毛)

アデノシンは、資生堂の『アデノゲン』シリーズに配合されている育毛の有効成分です。資生堂は2005年から、このアデノシンを含有した『薬用アデノゲン』という育毛トニックを販売しています。現在はリニューアルされ『アデノゲンEX』という育毛トニックが医薬部外品として販売されています。『アデノゲン』のシャンプー、コンディショナーは一般の化粧品扱いですが、やはりアデノシンが含有されています。『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版』では、男性に『B』、女性には『C1』という評価を受けています。男性のみならず女性の薄毛にも使用できることがポイントです。男女ともに細くなった毛髪を太くさせることが期待できます。ちなみにアデノシンそのものは私たちのDNAの原料にもなっています。新しく化学合成された成分ではありません。また、他のAGA用の飲み薬や塗り薬と一緒に使用することもできます。

【作用機序】
アデノシンが薄毛に効くメカニズムは、大きく3種類あります。
一つめは発毛増殖因子『FGF-7』の産生です。現在、毛髪の成長サイクルには大きく二つのタイプの信号があることが分かっています。ひとつは毛髪の成長に必要な信号、そしてもうひとつは毛髪の成長を抑制する信号です。毛髪の成長に必要な信号にはBMP、WNT、SHH、HGF、IGF-1、KGF(FGF-7)、VEGF、GDNFなどが、毛髪の成長を抑制する信号にはDKK‐1、TGF-β、FGF5、proNGF、NGF、テストステロン、ジヒドロテストステロン、ビタミンD3などが分かっています。アデノシンはその毛髪の成長に必要な信号の『FGF-7』を産生させます。(ちなみに『ミノキシジル』は毛髪の成長に必要な『IGF-1』『VEGF』などの産生を促して発毛促進すると考えられています。そして花王の『t-フラバノン』は毛髪の成長を抑制する信号の『TGF-β』の邪魔をします。ほかのメーカーからも、このような『発毛に関する信号』に焦点を当てた育毛トニックが販売されています。)

二つめは、毛髪の成長期を延長する働きです。毛髪が細く、そして抜け落ちやすくなる理由はヘアサイクルにおいて成長期から退行期へ早くうつってしまうためです。アデノシンは、この移行を防ぎ、髪の成長期を維持します。

三つめは、血管を広げ、血流を良くする働きです。髪の成長に必要な栄養をいきわたらせるためにも血流促進は大切です。アデノシンの他にもビタミンEやパナックスジンセンエキス(高麗人参のエキス)等があります。(トウキやセンキュウといった和漢植物にも血流促進作用があるため、和漢植物を中心としたヘアトニックも販売されています。)

監修者
薬剤師・二宮
薬剤師・二宮
現役薬剤師として調剤薬局に勤務。過去には漢方薬生薬認定薬剤師、漢方アドバイザーの資格を活かし漢方薬局でも勤務。現在は化粧品成分検定1級合格を活かし、薬用化粧品の成分を中心に解説を行う。美容や健康に役立つ商品を成分からアドバイスすることが得意。
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