天然由来の保湿成分!繭(シルク)を使った化粧品の魅力とは?
毎日使う基礎化粧品やメイクアイテム。
「いろいろな化粧品を試したけど、イマイチしっくりこない……」「新しい商品を試してみたいな〜」なんて方も少なくないはず。
そんなときは、今まで使ったことがない原料や成分に注目して商品を選んでみては?
今回ご紹介するのは、ファッションアイテムとして馴染み深い「繭(シルク)」の成分!
「みどり繭」を使った化粧品ブランド『絹生活研究所』で企画商品部を担当する河田さんに、自然由来の「繭」がもつパワーについて伺いました。
目次
繭(シルク)で期待できる美容効果とは?
「繊維」として長く深く私たちの生活に関わってきた『シルク』ですが、近年では医療分野、食品分野においても注目されています。
それが、繭(シルク)に豊富に含まれる「セリシン」という成分。人間の皮膚のタンパク質構造に近く、美容・健康に優れた成分として注目を集めています。
そもそも「セリシン」は、絹糸の周りを透明な膜状で覆っているタンパク質のこと。
本来は、紫外線や活性酸素、空気中の雑菌や化学物質などから繭を守る働きをしており、保湿性にも優れているので、お肌の潤いを保ち、乾燥から守ります。
繭のアップデート版…!?『みどり繭』とは
繭(シルク)原料を使った化粧品選びでぜひ注目してほしいのが、一般的な白色ではなく、爽やかな黄緑色が特徴の「みどり繭」です。
これは長年の研究によって品種改良された蚕で、この色は、餌である「桑の葉」の色素を取り込んでできたもの。
「みどり繭」は、白繭に比べ、保湿成分「セリシン」が1.6倍も含まれています!
さらに、白繭にはない抗酸化成分「フラボノイド」まで含まれていて、いわば繭のアップデート版です。
「フラボノイド」は、活性酸素の発生を抑制し、免疫機能を改善、自然治癒力を高める効果があると言われている成分。お肌においても、バリア機能を低下させる活性酵素の発生を抑制し、肌を保護する働きが期待できます。
そのほか、白繭は紫外線のB波しかカットできないのに対し、みどり繭ではA波、B波どちらも防ぐといった違いもあります。
大掛かりな無菌室を作ってまで日々生産を続けている理由は、みどり繭にそれだけの価値があるからなんです!
みどり繭の注目成分をチェック!
みどり繭の注目成分2つ ①抗酸化作用に優れた『フラボノイド』 ②人の肌に近い美容成分『セリシン』 |
ここからは、『絹生活研究所』の河田さんに、みどり繭に含まれる成分を解説していただきます。
①抗酸化作用に優れた『フラボノイド』
「フラボノイド」とはポリフェノールの1種で、花や植物、果物の皮を色付けている色素です。
フラボノイドには、抗酸化作用に加え、免疫機能を改善、自然治癒力を高める効果が期待できると言われています。
老化によるお肌のトラブルの原因は酸化によるものが多いとされているので、抗酸化作用はぜひ注目したいところ。
フラボノイドは植物由来のポリフェノールの中で最も抗酸化作用が強く、肌荒れやシミ、シワ、たるみ、くすみなどの要因である活性酵素の発生を抑える働きを持ちます。
②人の肌に近い美容成分『セリシン』
「セリシン」は、繭に含まれる水溶性のシルク成分(タンパク質)で、保湿に優れています。
こちらの円グラフのように、「セリシン」は人に含まれるお肌の天然保湿因子(NMF)とよく似た作りをしています。
つまり、肌との親和性がとても高く、肌に負担を与えることなく自然に馴染み、保湿を助けてくれるということ。
乾燥肌、敏感肌の方も安心してご使用いただけます。
肌のターンオーバーの正常化もサポート!
古くなった角質が剥がれ、新しい肌と入れ替わるターンオーバー。皮膚を美しく健康に保つためにとても重要な仕組みです。
ターンオーバーが滞ると、古い角質が肌表面を覆ってくすみやざらつきが起きたり、肌の修復がうまくいかなくなったりと、様々な肌トラブルの元となります。
みどり繭に含まれる美容成分「セリシン」は、加齢や肌の酸化によってペースが遅くなるターンオーバーを正常な状態へ促すことも期待できます。
セリシンで肌を保湿することで、肌本来のバリア機能をサポート。これが、ターンオーバーの正常化につながります。
強い成分を肌表面から浸透させるわけではないので、敏感肌の方でも使っていただけます!
本当に安全?口コミはどうなの?みどり繭に関するQ&A
蚕(かいこ)から生まれる「みどり繭」って本当に安全なの…?
通常、繭は様々なウィルスや菌にさらされていますが、「絹生活研究所」では無菌室で繭を生産しているので、非常に清潔です。
世界初の「無菌養蚕工場」で消毒、温度、湿度管理を徹底することで、菌量を食品基準以下にすることを実現!
防虫剤、防腐剤など薬剤の使用もなく、アレルギーに関しても水道水とほぼ同じレベルのため、安心して使える化粧品原料となっています。
みどり繭の化粧品がおすすめな人は?
みどり繭の化粧品がおすすめな人 ・肌トラブルが多い方 ・敏感肌の方 ・アトピー性皮膚炎の方 ・乾燥肌の方 ・成分に強いこだわりをお持ちの方 |
上記に当てはまる人には、「絹生活研究所」のみどり繭の化粧品がおすすめです!
主成分「セリシン」の保湿力の高さに加え、当社商品では、無香料、無着色、パラベンフリー、エタノールフリーを掲げています。
肌への優しさにこだわり、敏感肌の方にもお使いいただける天然成分主体の処方です。
みどり繭の口コミや使用者の声について教えて!
『絹生活研究所』の化粧水や美容クリームを使っていただいた方には、「とろみの強い化粧水を使わなくても、乾燥が気にならなくなった」「肌がつるつると滑らかになった」といった声をいただくことが多いですね。
また敏感肌の方からは、みどり繭の美容成分を失うことなく閉じ込めた「石鹸」も好評です!
プレーンの石鹸は、繭の成分「加水分解セリシン」に加え、オリーブ油、ヤシ油、パーム油、水酸化Naと非常にシンプルな処方。肌トラブルが気になる方でも安心してお使いいただけます。
実際、肌トラブルにお悩みの方から「あせもや手荒れが良くなった」という喜びの声を多くいただいています。
『絹生活研究所』の化粧品が生まれたきっかけは?
絹生活研究所は、もともと着物のアフターケア加工などを主力事業とする「きものブレイン」という会社からスタートしました。
このブランドには、2つの思いが詰まっています。
それは、本社工場のある十日町市の地域活性化に貢献したい、そして、シルクの生産量が極端な減少傾向にある日本で、安定的に高品質な純国産のシルクを供給していきたいということです。
そんな思いで、2015年に世界初の無菌人口養蚕を開始。2018年にはシルクのある生活をテーマに「絹生活研究所」をスタートさせました。
自然由来の繭(シルク)のパワーに期待!
絹糸を取った副産物としてでなく、主にシルク成分である「セリシン」を取り出すために「みどり繭」を生産し、商品開発をしている『絹生活研究所』。
稀少な「みどり繭」を使った化粧水や美容液、クリーム、石鹸といったラインナップは、とても贅沢なアイテムといえそうです。
まだ試したことがない自然由来の化粧品アイテムを探しているなら、ぜひ「繭(シルク)」にも注目してみてくださいね。
絹生活研究所のアイテムはこちらをチェック!
取材協力:絹生活研究所
文/Liruu編集部