ニキビを漢方で治そう!おすすめ5選からあなたに合うものを!
- 漢方
- ニキビ
別名 | 硫黄 |
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配合目的 | フケ防止剤、ヘアコンディショニング剤、帯電防止剤、皮脂コントロール剤、皮膚コンディショニング剤 |
対応するお悩み | ニキビ |
ニキビの治療や予防に用いられる成分です。
日本では古くからニキビ治療に硫黄を用いてきましたが、現在、皮膚科などではあまり使用されなくなりました。
しかし、ドラッグストアなどでは多くのニキビ用医薬品、化粧品の中に見かけることができる成分です。
温泉のような独特なにおいがあります。
硫黄それ自身には抗菌作用、寄生虫性皮膚炎、皮膚軟化作用が認められています。疥癬、汗疱性白癬、小水疱性斑状白癬、頑癬、にきび、脂漏性湿疹、慢性の湿疹等、あせも、角化症などに使用されています。
硫黄はニキビ治療薬として単独ではなかなか使用されず、レゾルシンやグリチルリチン酸、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノールと言った抗炎症成分やアラントインといった皮膚再生成分と一緒に使われることが多いです。
また日本のみならず、アメリカのFDA*でも硫黄入りのニキビ治療薬は販売されています。
濃さは最大10%まで、使用範囲はニキビに限局し、あまり広範囲にわたって塗らない、また、肌荒れのひどい部分には塗布しない、としています。
(ちなみにアメリカでは、日本では処方箋でしか手に入らない過酸化ベンゾイルを主成分としたニキビ治療薬もドラッグストアで購入することができます。そして日本よりも濃い10%のものが手に入れることが容易です。)
*FDA:U.S.FOOD&DRUG ADMINISTRATION。日本の厚生労働省のような機関
ところでまた興味深いことに、欧州の医薬品局であるEMAでは、ニキビ治療のガイドラインに硫黄という成分は一切記載されていません。そしてアメリカの皮膚科学会も硫黄(など)のニキビに関する科学的根拠は薄い、としており、硫黄はどちらかと言うとニキビ以外の目的(脂性肌などの改善など)で認識されているように思えます。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・U.S.FOOD&DRUG ADMINISTRATION . Topical Acne Drug Products for Over-the-Counter Human Use–Revision of Labeling and Classification of Benzoyl Peroxide as Safe and Effective
・Online Research @ Cardiff.Guideline for the Treatment of Acne
・AMERICAN ACADEMY of DERMATOLOGY.ACNE CLINICAL GUIDELINE