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ヒノキチオール

別名 β-ツヤプリシン
配合目的 ヘアコンディショニング剤、抗菌剤、香料・香味料等、帯電防止剤、皮膚コンディショニング剤、防腐剤
対応するお悩み ニキビ、薄毛(育毛)、オーラルケア

ヒノキチオールとは

名前の通り檜(ヒノキ)に含まれている成分です。
ヒノキの油は伝統的にもヒバ油、ヒノキ油などと呼ばれ古くから抗炎症作用や抗菌作用に注目されてきました。

近年は、チロシナーゼ阻害作用にも注目され、将来的な美白化粧品成分としても注目されています。

ヒノキチオールの効果・働き

研究段階ではヒノキチオールにチロシナーゼ阻害活性があることが分かりましたが、今現在はまだヒノキチオールが有効成分である美白化粧品はありません。

チロシナーゼの活性中心にある銅イオンとキレートして阻害する働きと考えられていましたが(非競合阻害)、どうやらそうではなく働きを阻害(競合阻害)する働きもあると報告されています。

ヒノキチオールは別名β‐ツヤプリシンといいますが、これとよく似たγ‐ツヤプリシンという成分がよりチロシナーゼの阻害作用が強く、今後の商品化に期待されます。

ヒノキチオールを含む製品

ヒノキチオールには化膿や炎症の原因となる細菌や水虫のような真菌の増殖を抑える働きがあるので、ニキビ、あれ肌、水虫、たむし、頭皮の湿疹・炎症、歯槽膿漏、歯肉炎などを抑える商品に配合されています。

炎症を抑える働きがある『グリチルリチン酸』と一緒に配合されていることが多いです。

またヒノキチオールには毛根賦活作用があることが分かっており、現在、市販の育毛・発毛剤である『カロヤン』シリーズや、医薬部外品の育毛・発毛剤『スカルプD ボーテ メディカルエストロジー スカルプセラム』などに有効成分の一つとして含有されています。

男性型脱毛に限らず、女性にも使えることから、女性用の育毛・発毛剤にも含有されていることが特徴です。

ただし『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』にはヒノキチオールの評価はありません。
脱毛に単独で使用するのではなく、ほかの有効成分と一緒に使われることが多い成分です。

ヒノキチオールの豆知識

ヒノキ油にはヒノキチオールが含まれていますが、ヒノキ水にはヒノキチオールは含まれず、テルピネン-4-オールという成分がメインで含まれています。

ヒノキチオールの方は医薬品の成分にもなりえますので、より効果を期待する際はヒノキ水よりもヒノキ油やヒノキチオールという表示を確認しましょう。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・ニプロパッチ株式会社.NFカロヤン®︎アポジカΣ

最終更新日:

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