ハトムギボディローションで全身うるツヤ!効果的な使い方とおすすめ10選
- ヨクイニン
- 乾燥
- ざらつき
別名 | EACA、アミノカプロン酸 |
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配合目的 | 抗炎剤、保湿剤 |
対応するお悩み | 乾燥、ゆらぎ肌、ニキビ |
別名EACAと呼ばれ、1953年に日本人によって作られた抗炎症の成分です。
日本では医薬品としても、医薬部外品としても承認されています。
炎症を抑えるメカニズムは『プラスミンの抑制』にあります。
プラスミンとは私たちの体の中にある物質で、プラスミンが体の中でたくさん放出されるとアレルギーやその後の炎症が引き起こされます。
またプラスミンが元気に働くことで不必要になった血栓が壊されます。
ε-アミノカプロン酸や、ε-アミノカプロン酸と似た働きを持つトラネキサム酸はプラスミンの活性化を抑制し、炎症やアレルギーを抑え、また止血する働きがあります。
肌に起こる炎症は肌荒れだけでなく、体質によっては炎症後色素沈着という肌にできるシミの原因となります。
荒れ肌用の化粧水だけでなくホワイトニング用化粧水の中にもε‐アミノカプロン酸が含有されているのはこういった理由からだと考えられます。
ちなみにこのプラスミンを抑制する働きはトラネキサム酸の方が強いです。
荒れ肌用、ニキビ肌用、ホワイトニング用の化粧水にも含むことができ、薬用化粧水として販売されています。
たとえばOXYのアクネケアローションや、マキアレイベルの薬用プロテクトバリアリッチなどです。
医薬部外品の薬用化粧水の中には、ε-アミノカプロン酸は、最大で0.1%の濃度まで配合することができます。
主に敏感肌用、荒れ肌用、ニキビ肌用の化粧水中に、同じく炎症を抑える働きのある『グリチルリチン酸2K』や『サリチル酸』、肌を修復する『アラントイン』などと一緒に配合されています。
医薬品としても使われている成分で、花粉やハウスダストなどによるアレルギー性の結膜炎に使う市販の目薬によく含まれています。
日本ではかつて、医療用医薬品で飲み薬、注射剤がありましたが、現在はより強力な成分の製剤がありますので使用されていません。
実はトラネキサム酸もε-アミノカプロン酸も、日本で開発された成分です。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学』
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典』
・独立行政法人 製品評価技術基盤機構 化学物質管理センター.身の回りの製品に含まれる化学物質シリーズ 化粧品
・National Licrary of Medicine.AMICAR ® (aminocaproic acid)