女性の薄毛・脱毛に使うべきおすすめ成分4選
- アデノシン
- t-フラバノン
- エチニルエストラジオール
- ミノキシジル
- 薄毛(育毛)
別名 | トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン |
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配合目的 | 育毛・養毛剤 |
対応するお悩み | 薄毛(育毛) |
男女の薄毛に有効な医薬部外品の育毛剤成分で、毛母細胞を増殖させ、太く抜けにくい髪を育てます。
『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』では『行っても良い』という推奨度『C1』という評価ですので、AGAの第1選択肢というよりは、予防や他の成分との相乗効果を狙って使用する方が良いでしょう。
t-フラバノンが薄毛に効くメカニズムは、医薬品のザガーロ(デュタステリド)やプロペシア(フィナステリド)、リアップ(ミノキシジル)とは異なりますのでこれらと一緒に使用しても問題ありません。
現在、毛髪の成長サイクルには大きく2つのタイプの信号があることが分かっています。
1つは毛髪の成長に必要な信号、そしてもう1つは毛髪の成長を抑制する信号です。
毛髪の成長に必要な信号にはBMP、WNT、SHH、HGF、IGF-1、KGF(FGF-7)、VEGF、GDNFなどが、毛髪の成長を抑制する信号にはDKK‐1、TGF-β、FGF5、proNGF、NGF、テストステロン、ジヒドロテストステロン、ビタミンD3などが分かっています。
t-フラバノンは、毛髪の成長を抑える信号の1つ、『TGF‐β』が働くのを抑制する効果があり、その結果、毛髪の成長を手伝います。
花王の『サクセス』や『セグレタ』に配合されています。
花王は、このt-フラバノンを西洋オトギリソウという植物に含まれる育毛成分アスチルビンをもとに合成しました。
カシュウやセンブリなどの薬草成分も古くから育毛に良いとされていますが、まだ詳細は不明で今後の研究に期待されます。
現在、医薬部外品の薄毛に有効な成分は、t-フラバノンの他にサイトプリン、ペンタデカン、アデノシンがあります。
どれも働き方が異なりますので一緒に使うことができます。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性あ判定事典』
・European Commission.Simple Search
・日本皮膚科学会ガイドライン.男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版