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カンゾウエキス

カンゾウエキス

別名 甘草エキス、カンゾウ
配合目的 着色剤、皮膚コンディショニング剤
対応するお悩み 乾燥、ニキビ

カンゾウエキスは美白作用、抗炎症作用、保湿作用、体脂肪を減らす作用などが近年の研究から分かり、敏感肌、荒れ肌、ニキビ肌用の化粧品にしばしば含まれている成分です。頭皮の痒み炎症がある方のシャンプーや頭皮用のローションなどにも含まれています。植物エキスですので未知の成分も含め、様々な成分が混ざっています。単一の成分だけが含まれているのではありません。和漢植物配合をうたう化粧品にはよく配合されています。

カンゾウエキスは『甘草』という植物を抽出したエキスです。漢方薬の飲み薬でもよく使われる成分で、字のごとく甘みがあり、漢方薬を調和させる働きがあります。砂糖の約300倍の甘さを持ち、お菓子やたばこ、しょうゆなどの甘味つけとしてもよく使われています。医療業界では炎症を和らげる働きが有名で、喉風邪などの市販薬にも甘草がよく含まれています。

化粧品においては、甘草の『グリチルリチン』という水に溶けやすい成分の持つ『抗炎症作用』を応用して、荒れ肌、ニキビ肌、敏感肌などのトラブル用化粧水などによく使用されます。化学的に作ったグリチルリチン酸ジカリウムや、グリチルレチン酸にも同じように炎症を和らげる働きがあります。

近年では甘草に含まれている『グラブリジン』、『グラブレン』という油に溶けやすい成分に美白効果がある、と報告されています。より美白効果があるのは『グラブリジン』の方です。具体的にはシミであるメラニンができる段階で働いている『チロシナーゼ』という酵素の邪魔をして、しみができない様にします。この働きはコウジ酸やエラグ酸、アルブチンやルシノールと似ています。美白とは別に、『グラブリジン』という成分に関しては、『体脂肪を減らす栄養補助食品』としても注目されています。

また、『リコカルコンA』という甘草に含まれるポリフェノールもグラブリジンと同じようにチロシナーゼ阻害作用があり、美白効果が報告されています。

以上から、甘草を抽出した時の水っぽい成分には肌荒れ炎症を抑える『グリチルリチン』が、脂っぽい成分には美白に有効と考えられる『グラブリジン』や『リコカルコン』が含まれることが分かります。最近は原液をうたう商品も多くありますが、水抽出では脂っぽい成分(美白成分のグラブリジンなど)は抽出されませんので、商品選びに気を付けないといけません。美白を目的にする場合は、『グラブリジン、リコカルコンを含む』、とかかれている商品を選びたいものです。

ところで、甘草にはさらに『リクイリチン』、『リクイリチゲニン』という油っぽい成分も含まれています。この成分はメラニンの合成を促進する、という美白とは反対のメカニズムを持っています。(しかしこれは、白斑など肌は白抜きされてしまう症状に、今後使われるようになるかもしれません。)

今後は『カンゾウエキス』という多くの成分が一緒くたになったものではなく、カンゾウエキスから単離された一つ一つの成分、グラブリジンやリコカルコンを主役とした化粧品が注目されていく時代に移行していくことと考えられます。

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