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エラスチン

配合目的 皮膚コンディショニング剤、保湿剤
対応するお悩み 乾燥、日焼け、ハリ・弾力

エラスチンとは

ヒアルロン酸やコラーゲンなどと一緒に私たちの肌のハリや、シミ、しわ、保湿にかかわる成分で、私たちの肌の真皮層に2%ほど含まれている弾力性のある成分です。

たった2%ではありますが、お肌のハリに大切な役割を持っています。

エラスチンの効果・働き

日本ハム株式会社が2011年に発表した研究結果によると、ブタ由来のエラスチンペプチドを0~200mg、8週間飲んでもらったところ、0mgよりも100㎎、100㎎よりも200㎎摂取したほうが肌の弾力が向上しました。

被験者は39人ですので少ないのですが、簡単に内服することで結果が出たということに今後の発展が期待されます。

また2009年、株式会社ニチロ中央研究所から発表された報告では、サケ由来のエラスチンペプチドとコラーゲンペプチドをミックスした溶液で、皮膚のコラーゲンやヒアルロン酸などを作り出す肌のアンチエイジングの鍵、『線維芽細胞』が増殖しました。

線維芽細胞はヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどを作り出す細胞です。

報告はエラスチン単独ではなく、コラーゲンも用い、また、コラーゲンの種類もスズキやサメ由来ではなくサケ由来のもので効果があったとしていますので、エラスチンならば何でもいい、というわけではありません。

しかし化粧水や美容液にこの成分を含有させたら、同じように若返りのキーポイントとなる線維芽細胞が増えるのでは?と期待が持てる内容です。

エラスチンの豆知識

エラスチンはバネのようなコイル状になっており、ゴムの様な弾力性があり、倍くらい引き延ばしてもまたもとに戻る、という性質があります。

ところが弾力性は永遠には続かず、ゴムやバネと同じように劣化し、歳をとります。
すると古いゴムやバネのように伸び切ってもとに戻らなくなってしまいます。

お肌でそのようなことが起こるとハリが失われ、たるみ、しわのもととなります。

そこでそのエラスチンの劣化をどう防ぐのか、どう新しいエラスチンを作り出すのか、そしてどうハリを維持していくのか、という点でサプリメントや、化粧水を用いた方法が注目されています。

以前はエラスチンやコラーゲンなどは皮膚にのせても保湿される以外には働かないだろう、また飲んでも意味がないだろう、と言われてきましたが、今では『効果が期待できる』という研究結果も発表されています。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典
・佐藤三佳子ほか.ヒトにおけるブタ由来エラスチンペプチド摂取による皮膚弾力性向上作用
・本村亜矢子ほか.サケ由来コラーゲンペプチドとエラスチンペプチドのヒト皮膚正常線維芽細胞(SF-TY)におけるヒアルロン酸産生促進および細胞増殖への相乗効果

最終更新日:

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