ハトムギボディローションで全身うるツヤ!効果的な使い方とおすすめ10選
- ヨクイニン
- 乾燥
- ざらつき
別名 | プランクトン抽出物 |
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配合目的 | 皮膚コンディショニング剤、保湿剤 |
対応するお悩み | 乾燥、テカリ、シワ・たるみ |
プランクトンエキスは近年、化粧水や美容液などに含まれています。
プランクトンエキスにはいろいろな種類があり、種類によっては皮膚のバリア機能や水分保持機能の改善、しわの改善、テカリの改善などが期待されています。主に海外製のプランクトンエキスを日本の化粧品に用いており、フランスやスイス製のものなど数多くあり、また期待できる効果も変わってきます。
日本の化粧品にはただ単に『プランクトンエキス』としか記載がされていませんので、どんな種類のプランクトンエキスが配合されていて、どんな効果があるのか、が、不明確になっている点がやや残念です。
プランクトンの種類は15万種類以上と言われ、一口に『プランクトンエキス』といってしまうのはいささか乱暴かもしれません。『植物エキス』と表示するのと同じくらい、何の植物なのか、何種類の植物が混ざっているのか、などが分からない状態ですね。
実際にはフランスのCODIF Recherche et Nature社やGREENTECH社、スイスのAGI Dermatics社などがバイオテクノロジーの技術を駆使して化粧品用などにプランクトンエキスを商品化しています。とりわけCODIF Recherche et Nature社は商品も多く、また、プランクトンだけにとどまらず植物抽出エキスの研究・商品化を多く行っています。
・プランクトンエキスEPIDERMIST P1.5
皮膚バリア機能水分保持機能の改善
・プランクトンエキスEPS SEAFILL P1.5
しわの改善
・プランクトンエキスEPS SEAMAT P1.5
テカリの予防
*あくまで海外の研究で、日本の化粧品などの効能効果を裏付けるものではありません。
これらのプランクトンエキスはフランスのブルターニュ地方で生息しているビブリオ属やアルテロモナス属などから抽出されたものです。
こういったプランクトンエキスをメーカーは化粧品に混ぜるのですが、成分名のところには『プランクトンエキス』としか書かれていませんので、実際はどんなプランクトンエキスが含まれているのか、混ざっているのかは不明です。単一のプランクトンエキスではなく、いくつか混ざっているかもしれません。
日本ではこのプランクトンエキスがメインになっている化粧品は少なく、アンチエイジングや保湿目的の化粧水やクリームなどに一成分として含有されていることが多いです。
『白漢 しろ彩 ラメラローション』、『白漢 しろ彩 セラミドリッチ クリーム』はこのプランクトンエキスが肌の赤ら顔にアプローチする目的で使用されており、実際、15名の35歳以上59歳以下の顔に赤みのある女性を対象に8週間の塗布で試験が行われました。
結果、肌の赤味を軽減したという報告があります。赤味だけでなく水分量、明るさなども改善しています。この実験に使用された製品には他にも多くの漢方薬成分やセラミド、プラセンタなどが含まれていますので相乗効果があったのかもしれませんが、プランクトンエキスが今後、主役の成分になりうる可能性を示唆しています。赤ら顔の改善はなかなか難しく、海外ではイベルメクチンというお薬を用いたりします。
また、血管収縮薬を使用したりもしますが、やめてしまうとリバウンドして再度赤ら顔に戻ってしまうという報告も上がっています。プランクトンエキスという化粧成分で赤ら顔にアプローチできるというのは病院に行く必要もなく手軽で、継続しやすいという面があり、赤ら顔の新しい改善の手段になりえるかもしれません。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学』
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典』
・CODIF Recherche&Nature. EPS SEAFILL