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DADA

別名 ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン
配合目的 皮膚コンディショニング剤、その他
対応するお悩み 乾燥、ざらつき、ゆらぎ肌

DADAとは

『DADA』は、カネボウが1982年に医薬部外品として承認を受けた『肌荒れ』の有効成分です。
別名『ジイソプロピルアミンジクロロアセテート』、『ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン 』といいます。

医薬部外品の肌荒れ成分としては先駆けとなった成分です。
肌荒れを修復する成分であるアラントインと一緒に配合されていることもあります。DADAは、アンズの種などの含まれている成分の、さまざまな反応のカギとなる部分だけを取り出したものです。
ビタミンBの形に似ていることからビタミンB15とも呼ばれます。

DADAの効果と働き

DADAの肌への働きは、お肌の血行促進作用をメインに、細胞賦活作用(細胞を元気にさせる作用)、皮膚老化防止が確認されています。
実際に肌へ使用した結果、皮脂減少症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬など、乾燥性の肌トラブルに有効であった、という報告があります。細胞賦活作用は若く肌が元気な方には必要がありませんので、肌の疲れが気になる方や年齢肌が気になる方が使用した方が効果を感じられます。

DADAの豆知識

ところでこの成分DADAは、コスメ以外にも、実は医療用医薬品として飲み薬にもなっている成分なのです。慢性的な肝臓病に、飲み薬として肝機能を改善をはかります。
また、実は市販の肝臓に良い医薬品にもこの成分は入っています。有名な滋養強壮薬、『ヘパリーゼ』の中にも入っています。パッケージに記載の成分名は『ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン』と書いてありますが、これはDADAと同じ成分です。

近年はDADA単独よりもさらにカルシウムを一緒に含有したほうがいい、DADAとトラネキサム酸を一緒に使用することで肌老化の一因であるメイラード反応を抑えることができる、といった研究がなされています。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典
・アルフレッサ ファーマ株式会社.医薬品インタビューフォーム リバオール®︎
・武田克之.DADA(ジイソプロピルアミンジクロロアセテート)クリームの臨床試験成績

最終更新日:

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