オルビスユーのうるおいの秘密は?効果と成分についてインタビュー&レビュー
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配合目的 | ヘアコンディショニング剤、口腔ケア剤、香料・香味料等、粘度調整剤、皮膚保護剤、変性剤、保湿剤 |
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対応するお悩み | 乾燥 |
保湿剤として化粧水やクリームに保湿剤として高頻度で使用される成分です。
食品添加物にも使用される安全な成分です。
水に溶かすと適度に発熱します。
肌が温かくなると毛穴が開いたり血流がよくなるので、クレンジング剤などにグリセリンを入れると毛穴の奥の汚れやメイクを浮かび上がらせやすくなる、といった効果が期待できます。
唐辛子のカプサイシンや、生姜などで温熱効果を感じさせる製品では刺激を感じる方もいましたが、グリセリンは濃さを守れば刺激はあまり感じない、という点もメリットです。
また保湿性があるので、化粧水や肌にある水分を抱え込み、角質を健やかな状態に保ちます。
化粧水やクリームの中にもグリセリンは含まれますが、グリセリンだけでは乾燥肌から水分を奪ってしまい、肌を荒れさせてしまうことがあるので、基本的に他の保湿剤と一緒に使用されています。
発熱を利用して、ホットクレンジング剤やホットピーリング剤などに含まれています。
化粧品以外にも甘みがあることから食品添加物として使用され、食品の他、歯磨き粉やたばこの中にも含まれています。
増粘剤、保湿剤として医薬品に用いることもできます。
もちろん発熱効果ではなく単なる保湿という役割で多くの化粧品に含有されています。
グリセリンは1779年にスウェーデン人がオリーブ油から発見し、1823年に命名された歴史のある成分です。
オリーブ油以外にもパーム油やヤシ油、菜種油や大豆油などからも作られ、また工業的にも作られています。
お肌にある天然の皮脂はトリグリセリド、遊離脂肪酸、ワックスエステル、スクワレンなどがありますが、そのうちのトリグリセリドは、1つのグリセリンと3つの脂肪酸(オレイン酸やパルミトレイン酸)からできています。
このトリグリセリドはお肌にある酵素でトリグリセリドの脂肪酸が1個から3個、切断されます。脂肪酸が3つ切断されるとグリセリンができあがります。
参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版』
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012』
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典』
・European Commission.Simple Search
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学』
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典』
・マルイシ製薬株式会社.医薬品インタビューフォーム グリセリン「マルイシ」