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線維芽細胞

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対応するお悩み 乾燥、シワ・たるみ、ハリ・弾力

繊維芽細胞とは

繊維芽細胞は近年、お肌の再生医療で注目されています。

線維芽細胞は、私たちのお肌がハリや弾力を保ち、また、保湿効果もあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す細胞です。アンチエイジング治療のポイントともなるこの線維芽細胞は、現在、美容外科分野や線維芽細胞を増やす化粧品、やけどなど皮膚再生などに注目されています。

線維芽細胞は、私たちのお肌の真皮層に存在しています。怪我をして、皮膚が多少浅くえぐれてしまってもデコボコにならず、ふっくらとキレイで滑らかな状態に戻るのは、この線維芽細胞がきちんと皮膚のエラスチンやコラーゲンなどを再び作り出してくれるからなのです。

しかし、子供と大人では傷の治りは違います。それは線維芽細胞を作り出す『真皮幹細胞』が年齢と共に減り、その結果線維芽細胞も減り、またその線維芽細胞の働きも年をとり、傷が治りにくくなります。またそれと共にお肌のハリも落ち、しわができやすい状態になります。

線維芽細胞とエイジングケア

肌老化よるしわやたるみの原因にもなる線維芽細胞の減少ですが、これを補うために2011年、アメリカのFibrocell Science 社から医療用製品『laViv』が販売されました。

これは美容目的専用のもので、しわの気になる患者の耳裏から少し細胞を取り出し、適切に培養して、繊維芽細胞を自分に注射などで移植する、というものです。1回きりの注射ではなく何度か注射するものです。

現在日本でも美容整形外科でこのように自分の線維芽細胞を移植してしわやハリにアプローチするエイジングケアを行うことができます。特別な治療ですので、厚労省に再生医療の届け出をされた病院で治療を受けるようにしましょう。

線維芽細胞とやけど

また、美容とは異なりますが、やけどの治療でも線維芽細胞は使用されます。

保険の効く『フィブラストスプレー』という薬は、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)という成分が含まれています。
大きく火傷をし、皮膚がめくれてしまった部分にこのフィブラストスプレーをかけると線維芽細胞が増殖するように働き、皮膚の成分であるコラーゲンやエラスチンが増え、より火傷がきれいに早く治るようになります。
痕が残ってしまいそうなやけどをしたときには、この医薬品を使用したいものです。

コラーゲンやエラスチンが増えるのですが、これはやけどなどで傷ついた肌に、繊維芽細胞増殖因子が効いたので、健康な状態のお肌にこのフィブラストスプレーを美容目的でかけてもコラーゲンやエラスチンは増えない可能性があるので覚えておきましょう。

 

今後、この線維芽細胞に照準を合わせたエイジングケアの美容商品がますます増えてくると思われます。線維芽細胞の移植など、再生医療に関する最先端な治療をする場合は、特別な施設や技術が必要ですので、しっかり下調べをしてからのぞみましょう。

参照
・宇山侊男ほか.『化粧品成分ガイド 第6版
・鈴木一成ほか.『化粧品成分用語事典2012
・小澤王春.『自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典
・European Commission.Simple Search
・朝田康夫. 『美容の医学 美容皮膚科学辞典
・宮地良樹ほか.『美容皮膚科学
・U.S.FOOD&DRUG ADMINISTRATION. LAVIV®
・各種申請書作成支援サイト.届出された再生医療等提供計画の一覧

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